最近の号外Vol.142メルマガ

2015-08-11 10:10:35

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 号外Vol.142 平成27年2月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次

1)アルツハイマー型認知症(AD)の進行にバイセクト糖鎖が関与
2)DNAワクチン技術を用いて、エボラウイルス抗血清製剤の開発

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 アルツハイマー型認知症(AD)の進行にバイセクト糖鎖が関与

 
 
 
 
理化学研究所は、アルツハイマー
型認知症(AD)の進行にバイセク
ト糖鎖が関与していることを発見し
ました。アルツハイマー病の原因と
されるアミロイドβを蓄積しやすく
したマウスでバイセクト糖鎖を産生
する糖転移酵素(GnT-3,)を
欠損させるとアミロイドβの蓄積が
激減、記憶能力の低下も抑制されま
した。GnT-3,はアルツハイマー
病治療薬の新たな分子ターゲットと
なる可能性があります。大規模探索
(ハイスループットスクリーニング)
を活用してGnT-3,の阻害効果
を持つ化合物の探索に取り組むそう
です。

アルツハイマー病は、認知症患者
さんの半数以上を占め、ペプチドで
あるアミロイドβが脳内に蓄積(ア
ミロイド斑)することで進行します。
アミロイドβは前駆体たん白質(A
PP)の2段階の切断を経て作られ
ます。

今回、2段階目の切断に関与する
酵素の1つであるβセクレターゼ
(BACE1)がバイセクト糖鎖を
持っていることに着目しました。
そこでアルツハイマー病様の実験マ
ウスでバイセクト糖鎖を欠損させて
みました。その結果バイセクト糖鎖
を持たないBACE1が存在するよ
うになり、細胞内ではBACE1と
APPが離れて分布、APPの2段
目の切断が起こりにくくなり、アミ
ロイドβの産生が減ることが分かり
ました。アルツハイマー病患者さん
で、BACE1上のバイセクト糖鎖
の量が増えていることも明らかにし
ました。

BACE1阻害剤は、有望な治療
薬候補と期待されています。しかし、
BACE1はAPP切断以外にも
生体維持に必要なたん白質切断も担
っており、他のたん白質の切断がで
きないことによる影響が指摘されて
います。一方バイセクト糖鎖の阻害
ではBACE1切断はAPP以外で
は正しく機能していました。

ココナッツオイルがアルツハイマー

型認知症の治療と予防に効果を

認めたという動画です。個人的

意見の域を出ない動画ですが、

184人中167人が改善したという

のは、驚くべき数字と言えましょう。



 
 
 
 
 
 
 
 
糖鎖を等差級数で考える。笑

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
2】DNAワクチン技術を用いて、エボラウイルス抗血清製剤の開発

 
 
 
アンジェスMGは、DNAワクチ
ン技術を用いてエボラウイルス抗血
清製剤の開発を開始すると発表しま
した。今第1四半期中にも予備的な
試験に着手します。同社が国内での
独占的開発販売権を取得している米
バイカル社のDNAワクチン技術を
活用する予定です。

抗血清製剤は病原体の増殖を阻害
する中和抗体を有効成分とする医薬
品です。同社はエボラウイルスの蛋
白質をコードするDNAワクチンを
ウマに接種して得られる、ウイルス
たん白質に対する抗体を精製して、
製造する計画です。DNAワクチン
技術を用いれば、病原ウイルス自体
を取り扱わないため安全で短い期間
で製造できるため緊急対策用の緊急
エボラ出血熱治療薬として適してい
るということです。

エボラ出血熱の新しいワクチンが

猿の実験で有効性が確認された

というニュース動画です。



 
 
 
 
 
 
 
予防接種を窃取する。笑

 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
編集後記

バイセクト糖鎖の阻害ではBAC
E1切断はAPP以外では、正しく
機能していた。ということは、バイ
セクト糖鎖を阻害することが、β-
アミロイドを作らない近道ではない
かと考えられます。BACE1阻害
剤は、有望な治療薬候補と期待され
ています。しかし、BACE1はA
PP切断以外にも生体維持に必要な
たん白質切断も担っているのでこれ
らのタンパク質切断ができないと困
るというのが、理化学研究所の人の
主張であると私は、思います。DN
Aワクチン技術を用いれば、病原ウ
イルス自体を取り扱わないため安全
で短い期間で製造できるため、緊急
対策用の緊急エボラ出血熱治療薬と
して適しているというのは、エレガ
ントでかつ製造者と治療を受ける、
患者さん双方の安全が担保されると
いう2つの利点があると思われます。

担保を処分して、湯たんぽを購入。


 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント