最新号より300号前のメルマガ

  1. Home
  2. 最新号より300号前のメルマガ

2015-06-12 10:16:06

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.301 平成21年9月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次
1)  地中海ダイエット食のアルツハイマー病への効果
2) 磁性ナノ粒子を使ってガン細胞を攻撃する治療法

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 地中海ダイエット食のアルツハイマー病への効果

 
 
 
 
 
米国ニューヨークTaub Institute
for Research in Alzheimer’s
Disease and the Aging Brainの
Nikolaos Scarmeas氏らは、地中
海式ダイエット食(地中海ダイエ
ット食とは、
1.オレイン酸
(一価不飽和脂肪酸)がリッチで、
ポリフェノールも多い
オリーブオイルを多く摂ること、
2.1日1~2杯の赤ワインを夕食と
ともにゆっくりたしなむこと、
3.穀物、野菜、果物、ナッツ、
豆、魚、鶏肉を多く摂ることです。
一方、牛・豚・羊の肉の摂取はでき
るだけ少なくし、飽和脂肪酸 (動
物性脂肪 )はできるだけ摂らない
ようにします)および運動は、い
ずれもアルツハイマー型認知症の
発症リスクを有意に低減すると
報告しています。地中海式ダイエ
ット食が少ない人と比べると、多
い人は同リスクが約4割減少、ま
た運動をよくする人はしない人に
比べると、同リスクが約3割強減
少するということです。JAMA誌
2009年8 月12日号で発表されまし
た。

研究グループは、1992~2006年
にかけて、ニューヨーク在住の
高齢者合わせて1,880 人について、
前向きに追跡調査を行いました。
被験者の地中海式ダイエット食の
摂取程度と、運動量について、お
よそ1.5 年ごとに調査を行いまし
た。試験開始時点の平均年齢は、
77.2歳、追跡期間の平均は5.4年
(SD 3.3)でした。

結果は、年齢、性別、人種 う
つ病の有無、余暇の過ごし方など
で、補正を行った上で解析されま
した。

AD発症リスクは、地中海式ダイ
エット食で0.60倍、運動で0.67倍
まで減少しました。 追跡期間中、
282 人のアルツハイマー型認知症
(AD)が発症しました。

地中海式ダイエット食とAD発症
率について見てみると、同ダイエ
ットの程度を3段階(低・中・高)
に分けた際の低レベル群との比較
で、中レベル群のAD発症に関する
ハザード比は0.98(95%信頼区間
:0.72~1.33)、高レベル群は同
0.60(同:0.42~0.87、傾向性p=
0.008)でした。

一方、運動量とAD発症率につい
ては、運動量を3 段階(しない・
中・高)に分けた際の運動をしな
い群との比較で、中レベル群のハ
ザード比は0.75(同:0.54~1.04)、
高レベル群の同比は0.67(同:0.
47~0.95、傾向性p=0.03)でした。
また、地中海式ダイエット食と
運動量を併せて見てみると、同ダ
イエット食の低レベル群で運動を
しない人の、AD発症に関する絶対
リスクは19%だったのに対し、同
ダイエットと運動量ともに高レベ
ル群の人の絶対リスクは12%でし
た(ハザード比:0.65、95%信頼
区間:0.44~0.96、傾向性p=0.03)。
地中海式ダイエットについて解説

している動画です。



 
 
 
 
 
 
地中海が任地の人は認知症にか
かりにくい?笑

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
2】 磁性ナノ粒子を使ってガン細胞を攻撃する治療法

 
 
 
磁石にくっつく超微細な磁性
ナノ粒子を使ってガン細胞を集中
攻撃する手法を、慈恵医大の並木
禎尚(よしひさ)講師らのグループ
が開発しました。

患部近くに磁石を埋め込み、
粒子を引き寄せるため、正常細胞
が攻撃を受けにくくなります。副
作用の少ない治療に結びつくと
期待されています。科学誌ネイチ
ャーナノテクノロジーに発表され
ました。

ガン細胞は新しい血管を作って、
酸素や栄養分を取り込みながら
増殖を繰り返します。並木講師ら
は脂質で表面を覆った、磁性ナノ
粒子に、血管を新たに作る遺伝子
の働きを抑える核酸医薬を結合さ
せました。

磁石を埋め込んだ胃ガンのマウ
スの静脈に、磁性ナノ粒子を注射
したところ、粒子は血液の流れに
乗ってガンの患部に集中しました。
ナノ粒子から放出された核酸医薬
により、ガン細胞の増殖が抑えら
れました。これまで副作用も見ら
れないということです。

磁性ナノ粒子では、ありませんが、

ナノカプセルと使ったドラッグデリ

バリーシステムに関する動画です。

MRIの造影剤も抗ガン剤と一緒に

入れるというところがミソです。



 
 
 
 
 
 
核酸医薬がガン細胞に拡散した。


 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
編集後記

地中海式ダイエットの原因は、
ポリフェノールではないでしょう
か?ワインの中のレスベラトロー
ルやトマトのリコピンなどは、
非常に強力な抗酸化作用を持って
います。ただこれらのポリフェノ
ールは摂取の仕方によって、その
血中濃度が、大幅に変わることが
知られています。 正しい摂取の
仕方をしてより認知症になりにく
くすることは可能であると考えて
います。磁力を応用してガン細胞
のみを攻撃する手法は、エレガン
トです。早く臨床応用されるよう
になるといいですね。

抗酸化物質の摂取を節酒につな
げたい。笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント(1)

コメント

  1. おはようございます。
    いつも興味深く拝読しております。
    オリーブオイルを積極的に摂るようにします。
    以前から、勧められていましたが、ようやく決心がつきました。
    ありがとうございます。

    門田任子  2015-06-13 06:44:21