最新号より200号前のメルマガ

2015-06-20 08:27:53

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.402 平成23年8月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次
1) 中枢神経の再生を促進する作用の物質発見
2) 「モーター蛋白質」が回転するメカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 中枢神経の再生を促進する作用の物質発見

 
 
 
 
けがや病気でいったん傷つく
と元に戻るのが難しい脳や脊髄
(せきずい)などの中枢神経で、
再生を促進する方向に作用する
とみられる物質を、横浜市立大
の竹居光太郎准教授(神経科学)
らがマウスの脳内から見つけま
した。
脳にはもともと、神経が束に
なって成長するのを抑える仕組
みがあります。新たに発見され
た物質は、この仕組みを妨害し
ていました。こうした働きをす
る薬があれば、神経再生につな
がるとして注目されています。

竹居准教授はこの物質を「L
OTUS(ロータス)」と名付
けました。 ヒトにも存在し、
将来的には神経の再生医療に
つながる可能性があるという事
です。米科学誌サイエンス(電
子版)に8月5日、論文が掲載
されます。

竹居准教授は、中枢神経の中
でもにおいを伝える「嗅索」と
いう部分は比較的再生しやすい
ため、神経再生にかかわる物質
があるのではないかと着目しま
した。マウスの胎児の脳をすり
つぶして、別のマウスに与え、
体内で数百種類の抗体を作成し
ました。その抗体を別の胎児マ
ウスの脳に添加し、神経の伸び
に異常が出るかどうかを調べま
した。 すると束になるはずの
神経が、束にならなくなる異常
を引き起こす抗体が見つかりま
した。その抗体と反応する物質
を調べたところ、膜蛋白質の一
種で、神経の成長を阻む仕組み
を妨害していました。

中枢神経の解剖生理学に関する

動画です。



 
 
 
 
 
 
 
抗体の交替。笑

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
2】 「モーター蛋白質」が回転するメカニズム

 
 
 
ほとんどの生物が保有し、「
細胞内の運び屋」としての機能
を持つ「モーター蛋白質」が
回転するメカニズムを、金沢大
理工研究域数物科学系の安藤敏
夫教授(60)らの研究グルー
プが解明しました。

同大によると、将来的には、
医療やバイオマス技術への応用
にもつながる画期的な研究成果
ということで、8月5日付の米
科学誌「サイエンス」にも発表
されました。

モーター蛋白質は、ナノレベ
ル(1ナノ・メートルは10億
分の1メートル)の極めて小さ
な物質で、生物が生命活動に
必要とするエネルギーを細胞内
に行き渡らせる役割を担ってい
ます。

モーター蛋白質は、軸となる
「回転子」と、軸を取り巻く
「固定子」の2要素で成り立っ
ています。これまでの研究は、
固定子と回転子が相互に影響し
あうことで初めて回転の動きが
生まれるという説が有力でした
が、安藤教授らは、蛋白質の動
きを分子レベルで撮影できる超
高性能の「原子間力顕微鏡」を
用いて、回転子を取り除いたモ
ーター蛋白質の動きを詳細に、
観察しました。その結果、固定
子だけのモーター蛋白質でもス
ムーズに回転できることを証明
し、従来の定説を覆しました。

細胞分裂の際に、中心体が両極

に移動する仕組みについての

動画です。動画中に2つのモーター

蛋白質が動いてゆく様が描かれて

います。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
開店後、客の回転が早くなっ
た。笑

 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
編集後記

神経細胞の再生が難しいこと
は、何度もこのメルマガで訴え
てきました。こうした基礎的な
研究から物質が特定されたのは
本当に喜ばしいことです。たく
さんのマウスが犠牲となりまし
たが、医学の進歩のためやむを
得ないと思います。「モーター
蛋白質」が回転するメカニズム
が明らかになったのも、驚天動
地の発見といえるでしょう。超
高性能「原子間力顕微鏡」とい
う武器がなければ、成し得なか
ったことでしょう。ガリレオの
ように地動説が正しいのに非難
を浴びるといったことのないよ
うにお願いします。

基礎が起訴されないよう望む。


 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント