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診療マル秘裏話 Vol.300 平成21年8月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  短時間睡眠は体内時計遺伝子の変異
2) 国内初パーキンソン病の遺伝子治療

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 短時間睡眠は体内時計遺伝子の変異

 
 
 
 
1日6時間の睡眠だけで健康に
暮らしていける人は、通常の人
とは異なった遺伝子のタイプを
持っていることを、米カリフォ
ルニア大学の研究者らが発見し
ました。

今回の発見が夜更かしする言
い訳に使われないよう、発表し
た米科学誌サイエンスには、
「こうした遺伝子のタイプを持
つ人は、ごくまれ」という解説
記事も載せられました。

研究チームは、毎日平均6時
間しか眠らない69歳と44歳
の母娘の遺伝子と、平均8時間
眠るこの家族や親類の遺伝子を
詳細に比較しました。その結果、
この母娘だけ、生活リズムを整
える体内時計に関連する遺伝子
「DEC2」が変異している事
が分かりました。
他の250人以上の遺伝子を調
べましたが、同じ突然変異は見
当たらないことから、非常に珍
しい変異とみられます。

研究チームが同じ突然変異を
持つマウスやショウジョウバエ
を作製したところ、通常のマウ
スやハエより睡眠時間が短い事
も確認されました。睡眠不足の
状態からの回復時間も通常より
早いということです。研究チー
ムは「今回の発見は人間の睡眠
と健康との関係の解明などに役
立つ」と話しています。

短時間睡眠の弊害についての

動画です。ガンになりやすいと

言っていますが、糖尿病にもなり

やすいことが分かっています。



 
 
 
 
 
 
変異が偏移した。笑

 
 
 
 
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2】 国内初パーキンソン病の遺伝子治療

 
 
 
 
パーキンソン病患者の脳にウ
イルスを使って遺伝子を組み込
む国内初の遺伝子治療を実施し
ている自治医科大学で、治療を
行った患者さん6人のうち5人
の運動機能が回復しました。

ウイルスの安全性についても
確認できたということです。
まだ症例が少なく一般的な治療
としては、使えませんが、患者
さんの生活を大きく改善する、
可能性をもつ成果です。

パーキンソン病は、手足にふ
るえなどが生じる神経難病で、
国内に約12万人の患者さんが
います。脳の「線条体」で神経
伝達物質ドーパミンが不足する
ことが原因と考えられており、
現在はドーパミンの元になる
「L-ドーパ」を投与する薬物
治療が主流となっています。
しかし、病気が進行するとL-
ドーパからドーパミンを作る、
酵素が不足し、薬効が低下して
いくことが問題でした。

そこで、中野今治(いまはる)
教授(神経内科)らは、2007年
5月から08年9月にかけて、ド
ーパミンを作る酵素の遺伝子を
組み込んだ特殊なウイルス約3
000億個を、パーキンソン病
患者さん6人それぞれの線条体
に注入しました。

半年後に運動機能を調べたと
ころ、5人に改善が見られまし
た。体を動かせなかった患者さ
んが、日常生活に支障がないま
でに回復したケースもあったと
いうことです。

iPS細胞を用いてのパーキンソン病

の治療に関する講演動画です。



 
 
 
 
 
 
 
薬工が薬効のある薬を開発し
た。笑

 
 
 
 
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編集後記

体内時計の遺伝子と睡眠の
関係は、これからもより一層深
い研究がされていくものと期待
しています。パーキンソン病は、
根本的な治療が難しい病気の
一つです。遺伝子治療が素晴ら
しい効果をもたらすことは容易
に予測できましたが、実際的に
は、ベクター(遺伝子の運び屋)
の安全性を含めリスクが大きか
ったと考えられます。ベクター
の安全性も問題ないということ
なら、早く一般的治療として
欲しいものです。    なお、
「Lドーパ」を投与する理由は、
血液脳関門をドーパミンが通過
できないことにあります。

喚問は、政治家の関門です。


 
 
 
 
 
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