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2015-06-18 06:55:08

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診療マル秘裏話 号外Vol.118 平成27年1月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)自己免疫疾患を回避する免疫系システム解明
2)おむつかぶれの予防と治療についてのヒント

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】自己免疫疾患を回避する免疫系システム解明

 
 
 
 
大阪大学免疫学フロンティア
研究センターの前田優香博士、
西川博嘉特任准教授、坂口志文
教授らの研究グループは、自己
免疫疾患を回避する免疫系シス
テムを明らかにしました。健康
な人の体内ではCD4陽性制御
性T細胞(ヘルパーT細胞)が、
自己免疫反応(自己免疫疾患)
を引き起こすCD8陽性T細胞
(キラー細胞)を安定的な免疫
不応答状態に誘導します。今後、
自己免疫疾患の新たな治療法や、
ガン免疫療法などへの応用が、
期待されます。
これは科学技術振興機構
(JST)の戦略的創造研究
推進事業(CREST)で得ら
れた成果で18日(現地時間)、
米国科学誌「サイエンス」
(オンライン版)に掲載されま
した。

健康体では、自己を異物とし
て認識して排除する、自己免疫
反応を防ぐためにCD8陽性T
細胞は安定的な免疫不応答状態
で存在しています。このCD8
陽性T細胞の免疫不応答状態が
破たんすると、自己を攻撃、
自己免疫疾患を引き起こします。
今回CD4制御性4陽性T細胞
がCD8陽性T細胞を免疫不応
答状態に導き、自己免疫応答を
抑制していることが、分かりま
した。

制御性T細胞を使ってCD8
陽性T細胞を免疫不応答状態に
戻せれば、自己免疫疾患の治療
法となる可能性があります。
一方、逆に自己抗原をガン抗原
としたガン免疫療法などでは強
い免疫応答が不可欠であり、
免疫不応答と免疫応答のシステ
ム解明は、免疫療法でも活用が
見込まれるということです。

自己免疫性疾患の一つ自己免疫

性肝炎についての動画です。



 
 
 
 
 
成魚を制御する。笑

 
 
 
 
 
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2】おむつかぶれの予防と治療についてのヒント

 
 
 
米国皮膚科学会(AAD)は12
月9日、おむつかぶれの予防と
治療についてのヒントを紹介し
ました。一般向け動画「Diaper
Rash: How to Treat(おむつ
かぶれを治すには)」を、同
学会ホームページとYou Tubeで
公開中です。

ADDはおむつかぶれへの対策
として、皮膚をできるだけ乾燥
させて清潔な状態に保つことが
最善の方法と紹介しています。
皮膚の弱い乳幼児は、注意して
もおむつかぶれになることがあ
るとした上で、「適切に治療す
れば3-4日で治癒する」と述べ、
おむつかぶれの予防と治療のヒ
ントを提示しています。詳細は
下記の通りです。

【おむつかぶれ、予防と治療の
ヒント】
1. 汚れたおむつはできる
だけ早く交換する。
2. おむつで覆う部分の清拭
には、水と柔らかな布
またはアルコールや香料
を含まない乳幼児用ウェ
ットティッシュを使う。
重篤な炎症がある場合は、
手で握ると中身が噴出す
るタイプのボトルに入れ
た水を使って、水圧で静
かに洗浄する。洗った後
は空気乾燥させる。皮膚
を乾燥させて治癒を図る
ため、子どもをできるだ
け長い間おむつなしで過
ごさせる。
3. 重篤なおむつかぶれには、
酸化亜鉛を含むクリーム
を厚く塗る。おむつ交換
のたびに拭き取る必要は
ない。
4. 感染の徴候があった場合は、
主治医や皮膚科専門医を
受診する。発熱、水疱形成、
発疹部からの排膿、難治性
または進行性の発疹などの
ほか、苦痛の様子、不機嫌
なども感染の徴候となる。

おむつかぶれに関する動画です。



 
 
 
 
 
 
正式な清拭。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

膠原病や潰瘍性大腸炎のような
自己免疫性疾患はそのメカニズム
が、長い間、謎に包まれていまし
た。免疫が関与するところまでは
分かっていましたがT細胞が素晴
らしく精密に制御しあって健康が
保たれているのがよく分かる説明
でした。
是非とも自己免疫疾患の新たな
治療法や、ガン免疫療法などへの
応用で、更なる研究成果を挙げて
欲しいものです。おむつかぶれに
関しては、当クリニックでは強力
なステロイド+抗生物質の軟膏を
使って治療しています。但しこの
軟膏は、陰部以外に塗布すること
は、禁止しています。おむつかぶ
れは、やはり、免疫応答が過敏に
なって生じてくると考えられます。
子どもをできるだけ、長い間お
むつなしで過ごさせる、といって
もできるご家庭は、少ないと思い
ます。現実的な対応をするべきだ
と考えています。

錦糸と菌糸を使うことを禁止。


 
 
 
 
 
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