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診療マル秘裏話 Vol.501 平成25年7月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次
1) アカントアメーバ角膜炎の早期診断
2)iPS細胞由来の樹状細胞の抗ガン作用

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
1】アカントアメーバ角膜炎の早期診断

 
 
 
 
 
古河電気工業は7月9日、
蛍光シリカナノ粒子を用い
て、眼感染症の1つである
アカントアメーバ(Ac)
角膜炎の早期診断を可能と
する「高感度イムノクロマ
ト検査キット」を開発した
と発表しました。携帯型
簡易蛍光観測器(蛍光スコ
ープ)と定量型蛍光測定器
も開発し、検査の簡素化、
定量化を実現しました。
来年夏をめどに商品化し、
体外診断薬として診断薬、
医薬メーカーに販売します。

蛍光シリカナノ粒子「Q
uartz Dot」は、
ナノサイズのシリカ粒子内
に有機の蛍光色素を高濃度
に含有させています。従来
の蛍光試薬に比べて高輝度、
無毒で高い親水性があり、
生体分子との適合性も高い
そうです。表面に蛋白質
などを結合できる官能基を
持っています。

同社はシリカ表面にAc
と結合する抗体を配置した
Quartz Dotを
作製しました。一般的な
イムノクロマト検査キット
と同様にテストストリップ、
抽出液で構成され抗原抗体
反応(サンドイッチ法)と
毛細管現象を利用して検出
します。

愛媛大学医学部 眼科学
教室の大橋裕一教授と共同
臨床研究で、従来の金ナノ
粒子を用いたいイムノクロ
マト法と比べて、100倍
以上の感度があり早期診断
に役立つことを確認しまし
た。

Acは土壌や水中にいる
原生生物です。健常人に
感染することはほとんどあ
りませんが、角膜に傷が
あった場合などに汚染され
たコンタクトレンズを装用
することで感染し角膜炎を
発症させます。重症化する
と失明する恐れがあります
が、有効な治療方法が確立
されていないため早期診断
が重要とされています。
年間約1万~3万件の検査
が行われているということ
です。

アカントアメーバー角膜炎に

ついての動画です。



 
 
 
 
 
ソーキそばを早期に食べ
る。笑

 
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2】iPS細胞由来の樹状細胞の抗ガン作用

 
 
和歌山県立医科大学の
研究グループが、iPS 細胞
由来の樹状細胞を作製し、
皮下腫瘍モデルへの、抗ガン
作用を検証しました。骨髄
由来の樹状細胞と同等の
効果を持つことが確認され
ました。International
Journal of Cancer誌オン
ライン版で7月3日に掲載さ
れました。

従来、骨髄由来の樹状
細胞は、ガン治療のために
十分な数量を確保するのが
難しいそうです。和歌山
医大の研究グループは、
iPS 細胞由来の樹状細胞を
作製することで、従来以上
の数量確保を目指しました。
骨髄由来と同等の抗ガン作用
を実現できれば、樹状細胞
の確保を容易にすることに
なると想定していました。

研究グループは、iPS
細胞から樹状細胞を作製し
ました。ガン抗原の一つであ
るhgp100の遺伝子を導入し
ました。皮下腫瘍モデルの
マウスに注入し、免疫反応
をhgp100特異的CD8陽性Tリ
ンパ球の誘導から調べまし
た。研究グループは、実際
にhgp100特異的CD8陽性Tリ
ンパ球の誘導に成功しまし
た。
骨髄由来の樹状細胞と同等
のB16 メラノーマ細胞に対
する抗ガン作用を示しました。
研究グループはガンワクチン
療法への将来的な応用につ
ながると考えています。

樹状細胞の抗ガン作用に

ついて分かりやすく解説した

動画です。



 
 
 
 
 
主要な腫瘍を収容する。


 
 
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編集後記

アメーバー性の角膜炎では、
眼科医でも見逃してしまい、
症状が激烈になったという
ことを聞いたことがありま
す。深刻な問題ですので、
疑った場合は、しっかりと
した医療機関できっちり
診てもらうことを優先しま
しょう。将来的にガンワクチ
ンができれば、ガンに苦し
む人々が救済される可能性
がより大きくなります。

確定申告は、深刻なもの
です。笑

 
 
 
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