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診療マル秘裏話 Vol.387 平成23年5月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次
1) アルツハイマー病の原因蛋白質だけを攻撃する抗体
2) 乳ガン治療薬の再発前立腺ガンに対する、抑制効果

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】アルツハイマー病の原因蛋白質だけを攻撃する抗体

 
 
 
青森県の弘前大の松原悦朗
准教授(神経内科)らの研究
グループは、4月26日アル
ツハイマー病の原因とされる、
たんぱく質だけを攻撃する
抗体を開発し、発症予防の
可能性があることを突きとめ
たと発表しました。

松原准教授によると、アル
ツハイマー病は、原因とされ
るたんぱく質が脳に沈着、
凝集し、記憶障害を起こすと
考えられています。

研究グループでは、この
たんぱく質だけに反応する
抗体を作り出すことに成功し、
実験で週1回ずつ計36週に
わたり、記憶障害発症前の
マウスに投与し、投与しない
マウスと比較したところ、
記憶学習能力が保たれている
ことが分かったということ
です。この結果、アルツハイ
マー病の原因がこのたんぱく
質にあることも裏付けられた
ということです。

松原准教授は、実験を踏ま
え「マウスの段階だが、アル
ツハイマー病は、予防可能な
病気と考えていいのでないか」
と指摘しています。今回の
研究成果は3月、米科学誌に
掲載されました。

アルツハイマー病の原因物質

とされる、タウ蛋白に対する抗体

が、作成され、動物実験で効果

を認めたという動画です。



 
 
 
 
 
抗体の交代。笑

 
 
 
 
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2】乳ガン治療薬の再発前立腺ガンに対する効果

 
 
 
 
再発した前立腺ガンの細胞
増殖を、女性ホルモン抑制剤
の乳ガン治療薬が効果的に抑
え込むことを、筑波大と東京
大の研究チームが突き止めま
した。新薬の開発につながる
成果ということです。米専門
誌サイエンス・シグナリング
(電子版)に掲載されました。

前立腺ガンは男性ホルモン
(アンドロゲン)の影響で
進行し、この濃度を下げる
女性ホルモン(エストロゲン)
剤の投与が有効とされていま
す。しかし、効果は数年しか
続かず、再発した場合の有効
な治療法が課題でした。

研究チームは、再発した
ガン細胞をネズミに移植しま
した。臨床実験で有効だった
事例があったことを理由に
女性ホルモン抑制剤を投与し
たところ、腫瘍の直径が4週
間で1センチから0・5セン
チに縮小しました。その仕組
みを調べたところ、前立腺
ガンを抑制するたんぱく質が、
女性ホルモン抑制剤によって
ガン細胞の自滅を次々と加速
していたためと判明しました。

筑波大の柳沢純教授(生物
機能科学)は「生活の質を落
とさず寿命を全うできる手段
となりうる」と期待していま
す。

前立腺ガンについて分かりやすく

講義していている、講義動画です。

尿管を前立腺が取り巻いていると

おっしゃっていますが、尿管では

なく、尿道が正しいので、ご承知

下さい。



 
 
 
 
 
主要な腫瘍の摘出。笑

 
 
 
 
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編集後記

アルツハイマー病の治療薬
は、つい最近まで塩酸ドネペ
ジルのみでしたが、日本でも
もうすぐ発売になる薬がある
ようです。しかしながら根本
治療ではなく、対症療法的な
治療に留まっているようです。
しかし、このような抗体が
発見され、臨床に使われる
ようになれば、完全予防も不
可能ではなくなるでしょう。
再発前立腺ガンの治療は難し
く、骨転移が激しく起こった
人を何人も診ました。しかし
女性ホルモン抑制剤で改善が
見込めるならば、そうした
再発の患者さんに対する臨床
試験を早期に開始して頂きた
いものです。

大正の大将の対症療法。笑

 
 
 
 
 
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