美しい肌Vol.465

2015-03-04 13:57:40

カテゴリー:女性の美容と健康

アマドコロ

写真はアマドコロです。

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美肌の野菜&果物&魚介(各論:アマドコロ)

 
 
 
 
アマドコロの正体

アマドコロ(甘野老、学名:

Polygonatum odoratum)は、
クサスギカズラ科(キジカクシ科)

アマドコロ属の多年草です。

狭義にはその一変種 P. o. var.

pluriflorum を指していいます。
同属のナルコユリ (Polygonatum
falcatum) とよく似ています。茎

には6本の稜があり、触ると少し

角張った感じがします(ナルコユリ

の茎は丸い)。葉は普通の緑の

ものと斑入りのものがあります。

花期は春です。花は鐘形で色は

白く、先の方は緑がかっています。

花と花柄のつなぎ目は、突起状に

なりません(ナルコユリは緑色の

突起状になります)。ヨーロッパ・

東アジアに分布します。山地など

に自生していますが、栽培される

ことも多いそうです。

茎や根茎には甘みがあり、山菜とし

て食べられます。根茎は特に晩秋

が旬とされ、天ぷらにすると美味しい

と言われています。根茎を乾燥させ

たものは、玉竹(ぎょくちく)または

萎蕤(いずい)という生薬であり、滋養

強壮に効果があるとされています。

民間薬的なものであり、伝統的な漢方

方剤では、あまり使われませんし、

日本薬局方にも収録されていません。

歴史の項で詳述しますが、意外な効能

があるようです。アマドコロはユリ科

アマドコロ属の多年草で、地中に

根茎をのばし、春に地上に芽を出し花

を咲かせます。その姿はすずらんに似

ており、一本の主軸の左右に交互に

笹の葉に似た細長い葉を付け、その

葉の付け根ごとに1個か2個の花を

ぶら下げます。花の形はややスリム

な釣鐘型で裾が少し開きます。山菜

として以外に、観葉植物としても使わ

れています。

アマドコロの花が咲いているところを

撮った動画です。



 
 
 
 
 
 
アマドコロの歴史

滋養、強壮、強精、老化防止、美肌、

色白、脳卒中、糖尿病、胃潰瘍の

目的で用います。また、「本草綱目

(ほんそうこうもく)」には中風による

足の筋肉障害を取り除き、長く服用

すると顔色もよくなり、つやがでてくる

と書いてあるそうです。用法は、

萎蕤(いずい)1日量5~10グラムに、

水0.4リットルを加えて、煎じながら

約半量に煮詰めたものをこして、1日

3回食間に服用します。打撲傷には、

萎蕤(いずい)の粉末を食酢で

かために練り、患部に厚めに塗ります。

または、打撲傷、捻挫には、生の根

をすりおろして塗布します。4月~

10月に採取して、水洗いしひげ根を

取り除き乾燥した地下茎200グラムと

グラニュー糖200グラムを、ホワイト

リカー1.8リットルに漬け、3ヶ月位

冷暗所で熟成させて布でこし、1回

20ミリリットルを限度に飲用します。

材料は6ヶ月程度で引き上げます。

アマドコロ酒は、淡黄色で特有の香り

があり、補精、強壮、老化防止、色白、

美肌の効果があるとされています。

アマドコロの名の由来は、根茎(こん

けい)に甘味のあること、根茎(こん

けい)の形がヤマイモ科の近似種

(きんじしゅ)のトコロ(オニドコロ)に

良く似ていることからつけられました。

また、華道の世界では、アマドコロは、

生け花に花や実がよく生けられて

楽しまれています。

東京都薬用植物園で、他の薬用植物

とともに紹介されています。



 
 
 
 
 
アマドコロの雑学

アマドコロは東北地方で古くから山菜

として食べられてきたようですが、一般

にはあまり知られていないと思われ

ます。食用とするのは春先に出てくる

若芽と、地中に伸びている根茎です。

若芽はウルイにも似た食感と豆類や

アスパラにも似た風味と甘みがあり、

とても美味しい山菜です。根茎部分

にもほんのりと甘みがあり、里芋のよう

な粘りがあります。アマドコロは北海道

から九州に至る全国の山野に自生し

ています。また近縁種なども含めると

アジアからヨーロッパに至る広い温帯

域に分布しているとされています。

ただ、山菜として利用している地方は

限られており、市場に出荷している

産地は山形県や青森県など東北地方

だけです。アマドコロの若芽は3月頃

から4月にかけて収穫され出荷されて

います。市場に出回る期間が非常に

短く、食べられるのは3月中旬頃から

4月いっぱいくらいとなります。根茎

部分は秋に収穫され、その時期が旬

とされています。アマドコロの選び方に

ついて述べてみます。アマドコロの葉

は開いて緑が濃くなると苦味が一気に

強くなります。収穫するのは葉がまだ

開かず、丸く閉じているものを選びます。

根元が真っ白でみずみずしく、切り口

が新しいものを選びます。干からびて

いたり黄色くなったものは避けましょう。

今度は、アマドコロの保存方法につい

て述べてみます。乾燥しないように袋

などに入れ、立てた状態で冷蔵庫に

入れておきます。なるべく早く食べる

ようにしましょう。さっと茹でてから冷凍

しておくことも出来ますが、食感と風味

を楽しんで頂きたいので、なるべく生

のうちに食べてしまうことをお勧めしま

す。アマドコロの美味しい食べ方に

ついて述べてみます。アマドコロは、

豆類やアスパラと似た風味と甘みが

あり、緑が濃い葉の部分には少し苦味

があります。葉の部分の苦味は下茹で

した後、水にさらしておくことである

程度抜くことが出来ます。葉の部分と

はかまの部分、そして芯の茎の部分

でそれぞれ食感が違うので、大量に

ある場合は分けて使っても良いで

しょう。少しアクがあるので下茹で

します。茹でる湯には塩は入れなくて

も大丈夫です。ゆですぎるとズルズル

した感じになってしまい、食感が損な

われてしまうので、1分前後でさっと茹

で上げます。茹で上がったらすぐに

冷水に放ちましょう。茹で上がったもの

を食べてみて苦味がある場合はその

まま水にしばらくさらしておきます。

下茹でしたものをおひたしや色々な

和え物にします。シャキシャキした

食感と甘い風味が最も活かせると思

います。アマドコロを丸のまま、または

適当な長さに切って天ぷらにすると

甘味があり美味しいです。アマドコロ

は適当な長さに切って炒め物に使っ

ても美味しいです。特に芯の茎の部分

はアスパラに似た風味と食感が楽しめ

ます。パスタの具材としても季節感が

あり、風味も良く合います。アマドコロ

は味噌汁や澄まし汁などの具としても

相性がとてもいいのです。

東京都薬用植物園で、似た植物と

ともに紹介されています。



 
 
 
 
 
 
アマドコロの有効成分

根茎を乾燥させたものは、玉竹(ぎょく

ちく)または萎蕤(いずい)といいます

が、この生薬の有効成分は、粘液

多糖類で多種類のオドラタン、フル

クタン(いずれも多糖類)を含有して

いるそうです。これら粘液多糖類は、

強力な保湿作用があるため、化粧品

にも使われています。ちなみに、同属

植物のナルコユリ(P.falcatum)もアマ

ドコロとよく似ていますが、ナルコユリの

根茎は生薬名を黄精というそうです。

玉竹の成分として強心配糖体のコンバ

ラマリン、コンバラリン、などが知られて

います。これらは、微量のアルカロイドで、

美肌の項で詳述します。漢方では滋陰・

潤肺・生津の効能があり、熱病による

脱水、咳嗽、口渇、頻尿、盗汗などに

用います。その効能は麦門冬に似て、

体内を潤し、元気を益す作用があります。

その他にもキノン類やステロイドサポニン

やフラボノイドやタンニン酸が含まれる

ようです。これらについても美肌の項で

詳述します。

アマドコロの解説も入ったドラマ仕立ての

動画です。



 
 
 
 
 
 
アマドコロの美肌効果

キノン類については、メラニン生成酵素

であるチロシナーゼの活性を阻害し、

シミやソバカス、くすみを予防します。

優れた抗菌作用があります。ステロイド

サポニンは、界面活性剤であり、保湿

作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、

抗酸化作用、細胞分裂促進作用、創傷

治癒作用があるので、皮膚の汚れを落と

し、ニキビなどの皮膚化膿症を改善させ

たり、肌をしっとりさせたりします。また、

乳化作用もあるので、余分な油を水溶

性にし油肌をしっとり肌にかえます。更

に、水分や栄養を皮膚の奥まで浸透

させ基底細胞の分裂能を高めるので、

なめらかで張りのある肌にします。

その他、女性ホルモンの合成を促進

するので、肌の弾力を保つコラーゲン

やヒアルロン酸の生成を促進し、若々

しい肌にします。水溶性繊維(オドラクタン、

フラクタンなど)は、強い保湿作用があり、

肌をしっとりさせます。フラボノイドは、

抗酸化作用でシミを作りにくくします。

タンニン酸は、抗酸化作用があるので、

メラニンの生成を抑えることでシミの発生

を予防し、メラニンを還元してシミをめだ

たなくします。微量のアルカロイド(強心

配糖体のコンバラマリン、コンバラリン、

など)は、新陳代謝を促進し、基底細胞

の分裂能を高め、若々しい滑らかでハリ

のある肌にします。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

尼僧は、アマドコロを食べて、尼どころでは、

なくなった。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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