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2015-03-09 11:31:25

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診療マル秘裏話 号外Vol.73 平成26年11月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)脳の海馬の蛋白質がリンと結合して 記憶が形成、維持
2)ヒトiPS細胞から血小板を大量に生産するプロセス開発

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】脳の海馬の蛋白質がリンと結合して 記憶が形成、維持

 
 
 
 
名古屋大大学院の山田清文(やまだ・
きよふみ)教授(医療薬学)らの研究
グループは8日までに、マウスを使っ
た実験で脳の海馬にある「ガーディン」
と呼ばれる、タンパク質がリンと結合
することで、記憶が形成、維持されて
いることを確認し、米科学誌の電子版
に発表しました。「認知症の新薬開発
や新たな診断方法に活用できる可能性
がある」と話しています。

研究グループによると、海馬の細胞
中には、ガーディンのほか、BDNF
やNMDA受容体などのタンパク質が
存在しています。そのタンパク質の間
を電気信号が伝わることで記憶が形成、
維持されています。

グループはさまざまなタンパク質の
中でも、細胞中のリンと結合し、活性
化したガーディンが電気信号を仲介し
ていると推測しました。通常のマウス
と、遺伝子操作でリンと結合するガー
ディンを持たないマウスとを比較する
実験を行いました。

それぞれのマウスを床に電気が流れ
るケースに入れ、刺激を与えた上で、
24時間後に同じケースに入れると、
電気を流していなくても、通常のマウ
スはおびえた様子で動きませんでした
が、変異させたマウスは床の上を動き
回り、電気刺激の記憶が低下している
ように見られたということです。

記憶のしくみについて、分かりやすく

解説している動画です。



 
 
 
 
 
遺伝子操作で捜査する。笑

 
 
 
 
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2】ヒトiPS細胞から血小板を大量に生産するプロセス開発

 
 
 
 
京都大学、東レ、東レエンジニアリ
ングは、ヒトiPS細胞(人工多能性
幹細胞)から血小板を安定的、大量に
生産するプロセス開発に共同で取り組
みます。京都大学iPS細胞研究所の
江藤浩之教授らの研究グループが開発
したヒトiPS細胞から血小板を生産
するプロセスを用いるもので、血小板
の分離には東レの分離膜を採用します。
全体の装置構成、システム化は東レエ
ンジニアリングが担当します。実用化
すれば、血液疾患の患者さんに対して
輸血に頼ることなく血小板を供給する
ことができるようになります。東レ-
東レエンジニアリングは2年後のシス
テム完成を目指しています。

血小板は巨核球細胞という細胞から
分離することで生み出されます。江藤
教授らのグループは2014年2月に、
ヒトiPS細胞から、自己複製可能な
巨核球を誘導することに成功し、血小
板を大量に生産する方法を確立したと
発表しています。従来法の100倍の
量の血小板を作ることができ、巨核球
をストックすることで、血小板製剤の
供給を安定化することができます。

同教授らは、10年にもiPS細胞
から培養血上で血小板を生産すること
に成功していましたが、1回に10億
個程度の血小板しか生産できず、1回
の輸血に必要な2000億~3000
億個を生産するにはより生産性の高い
プロセスが必要でした。今回、生体外
で自己複製し凍結可能な不死化巨核球
を誘導する方法を確立したことにより、
1000億個の血小板を5日で生産す
ることができるそうです。従来法では
26日を要していました。

東レ、東レエンジニアリングは京都
大学と共同で、ヒトiPS細胞から、
巨核球細胞を安定的に生産し、さらに
東レの分離膜を用いて、血小板だけを
分離するシステム開発を進めます。血
小板は4日しか寿命がないため、分離
装置そのものは医療現場に設置できる
シンプルで、小型の装置にすることも
検討します。年内に試作機を完成させ、
2年以内にシステムを完成させる方針
だそうです。京都大学は15~16年
に臨床研究を実施することにしており、
10年後の実用化を目指すとしていま
す。

血液製剤は、現状では献血に頼って
いますが、献血ドナーは減少傾向にあ
ります。厚労省は27年には日本に、
必要な輸血製剤の20%が供給できな
くなると発表しています。 ドナーに
依存しないで血液製剤の生産プロセス
が実用化されれば、深刻な貧血や出血
素因をもたらす、血液疾患の患者さん
には朗報となります。ドナーが見つか
りにくい特殊な血小板型の患者さんに
も、安定供給ができるようになります。

ヒトiPS細胞自体を大量培養する方法が

見つかったという動画です。



 
 
 
 
 
 
ドナーに依存しないことに異存は、

ない。笑

 
 
 
 
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編集後記

脳の海馬にある「ガーディン」と呼
ばれる、タンパク質がリンと結合する
ことで、記憶が形成、維持されている
ことの証明に、ノックアウトマウスが
用いられました。ノックアウトマウス
の発明自体、2007年の、ノーベル医学
生理学賞を受賞しています。エレガン
トな手法で、記憶の形成と維持が解明
されたことを喜んでおります。これこ
そ、将来のノーベル賞受賞につながる
可能性もあると私は考えております。
慶応病院や東京歯科大市川総合病院
で血液疾患の治療をしていた時、幾度
となく、患者さんが必要な時に血小板
の輸血を調達できず、辛い思いをした
経験があります。将来的には、抗ガン
剤の治療をすることが無くなればそれ
程、困窮することは無くなることが分
かっているのですが、今現在、治療を
行っている血液内科の医師にとってみ
れば、血小板輸血の調達は本当に頭痛
の種であります。それをiPS細胞を使っ
て、解決することが可能となる訳です
から素晴らしいことだと思います。
希少な、血液型の血小板が簡単に供給
されることが可能になれば多くの患者
さんを救うことができるようになると
確信しています。

革新政党が核心をついた提案をする
と確信した。笑

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