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2015-03-05 10:57:39

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診療マル秘裏話 号外Vol.72 平成26年11月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)世界各国共通の認知症対策と日本の新しい国家戦略
2)脂肪分の多い食物の過剰摂取で糖尿病になる仕組み

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
1】世界各国共通の認知症対策と日本の新しい国家戦略

 
 
 
 
 
全世界で4435万人の認知症
の患者さんがおられます。各国共通
の課題となった認知症にどう立ち向
かうのか。主要7カ国(G7)を
中心に東京で開かれた国際会議で、
安倍晋三首相は11月6日、認知症
対策の新たな国家戦略を年内をめど
に策定する方針を表明しました。
生活習慣などの追跡調査も1万人
規模で来年度以降に実施する方向で
す。

日本の現状は、軽度認知障害と呼
ばれる予備群を含めて65歳以上の
4人に1人が認知症に罹患していま
す。日本は世界有数の「認知症大国」
と言えましょう。

「国の認知症施策を加速するため、
新たな戦略の策定を厚生労働大臣に
指示する」。6日の会議で安倍首相
はこう述べました。 2013年度
から始めた認知症施策の5カ年計画
(オレンジプラン)を見直すもの
です。

省庁の垣根を越えた生活全般を支
える対策を目指しています。徘徊
(はいかい)による行方不明問題や
消費者被害の対策などが検討される
見通しです。また治療などに役立て
るため、認知症の人とそうでない人
の計1万人を対象とし、健康や生活
習慣の追跡調査を検討します。

会議で日本は、いまの計画で取り
組む「初期集中支援チーム」の実践
などについて報告しました。認知症
が疑われる段階から医療・介護の
専門職らが本人や家族を訪問して
支援するものです。

東京都世田谷区は2チームを持っ
ています。早期発見された人に6カ
月間訪問を続け、部屋の改装や家族
の精神的ケアも担います。昨年度は
医療が必要と判断した人は、すべて
医療機関につないだそうです。ただ
区内で対応が必要な人は年100~
150人に上るとみており、担当者
は「2チームでは足らなくなる。
地方は医師や看護師不足で同じよう
な態勢づくりは難しいのではないか」
と話しています。全市区町村のうち
導入はまだ41にとどまっています。

6日の会議では、認知症の本人
中心の団体「日本認知症ワーキング
グループ」共同代表で、アルツハイ
マー型認知症と診断された鳥取市の
藤田和子さん(53)も「(早期に)
診断されてから介護保険の対象に
なるまでの『空白の期間』に絶望し
てしまう人が数多くいる。この解消
は、認知症になる可能性のある人全
てに必要で深刻な問題だ」と訴えま
した。

政府は、こうした本人たちの声も、
新国家戦略の対策に反映させる考え
です。

「予防とケア」がテーマの2日間
の会議では、各国の担当者が独自の
工夫や取り組みを報告しました。

「40歳で行動を見直せば、60
歳時の認知症リスクを下げられる」
英国の政府関係者はこう述べまし
た。生活習慣と認知症との関係に
注目し、喫煙や飲酒、運動不足も含
めた健康改善プログラムを40歳
から始めていると説明しました。

「女性の脳の健康が大事だ」と
強調したのはカナダの代表者です。
女性の認知症の人が男性の2倍に
のぼるといい、国家レベルの研究
を進めているということです。
フランスの代表者は若年認知症に
ついて「うつ病などとの誤診が多く、
診断まで2年余計にかかっている」
と指摘しました。専門性の高い診断
ができる医療機関を専門窓口にして
いると話しています。

今回の会議は、昨年12月にロン
ドンで開かれた「G8認知症サミッ
ト」の後継企画です。同サミットは
英国が呼びかけ、2025年までの
治療法確立、認知症に関するビッグ
データの共有などで合意しました。

背景には、世界的な認知症の広が
りがあります。国際アルツハイマー
病協会の推計では、13年の認知症
の人は4435万人。それが50年
には1億3546万人と3倍に膨ら
むと予測されています。

一方、論点のひとつになったのは、
認知症対策と財政の問題です。参加
者からは「各国とも財政問題を抱え
ている」「支援の持続性と財政コス
トをどう考えるのか」などの声が相
次ぎ、費用の抑制が共通の悩みとし
て浮かび上がりました。 経済協力
開発機構(OECD)の幹部は、
「大半の国は、認知症の人が地域で
暮らし続けるためのケアへと移行
している。その方が様々なコストを
抑えられ、生活の質も良くなる」と
指摘しました。財政的な意味でも住
み慣れた地域で支援する必要がある
と説明しました。

分かりやすい認知症の講座動画です。



 
 
 
 
認知症対策が大作となる。笑

 
 
 
 
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2】脂肪分の多い食物の過剰摂取で糖尿病になる仕組み

 
 
 
脂肪分の多い食べ物を取り過ぎる
と糖尿病になる仕組みをマウスを使
った実験で解明したと、広川信隆・
東京大特任教授(細胞生物学)のチ
ームが米科学誌デベロップメンタル・
セルに発表しました。 この成果を
応用し既存の胃潰瘍の薬に治療効果
のあることも確かめました。今後、
人での有効性を検証していく予定で
す。

チームは、45種見つかっている
「分子モーター」と呼ばれる、たん
ぱく質のうち、働きが謎だった
「KIF12」をマウスで調べまし
た。

その結果、KIF12は膵臓(す
いぞう)と腎臓に多く分布している
ことが判明しました。その働きを失
わせると、血糖値を下げるインスリ
ンを分泌する膵臓の細胞で、細胞内
の反応を調整している小器官の働き
が損なわれ糖尿病を発症しました。
脂肪分の多い食べ物を与えたときも、
KIF12が減少し、同じ小器官が
働かなくなり糖尿病を発症しました。

この過程に関与する、さまざまな
物質の構造から、胃潰瘍の薬テプレ
ノン(商品名セルベックス)が有効
と考え、2週間投与するとインスリ
ンの分泌量が正常なマウスとほぼ同
じになりました。

広川教授は「KIF12は人にも
ある。テプレノンが、糖尿病の治療
薬や予防薬として使えるか調べると
同時に、明らかになった仕組みを
活用し、より効果のある薬剤を製薬
会社と協力して開発していきたい」
と話しています。

健康的な食事の仕方についての

動画です。



 
 
 
 
 
 
 
憲章を検証する。笑

 
 
 
 
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編集後記

認知症の支援には、お金がかかり
ます。ですから財政的な手当がなさ
れない限り、対策として有効なもの
は、打ち出せないのが現状でしょう。
しかし、治療法が確立されれば、
支援の必要性自体がなくなり、財政
的な問題も解決するものと思われま
す。認知症の方が、徘徊中に線路の
中に入り、ひかれて死亡してしまい、
その人の家族が、鉄道会社に訴えら
れ事故の損害額を請求されるという
裁判がありました。まだ係争中では、
ありますが、賠償命令がある判決が
おりたと聞いています。認知症を患
う人の家族が、どれだけ辛い生活を
強いられているか裁判所が理解でき
ていないというのが現状です。そう
した悲劇が繰り返されない様に切に
願う次第です。糖尿病発症のメカニ
ズムの一端が明らかにされました。
対策として、既存の胃薬が有効との
ことですが、このメカニズム以外で
起きた糖尿病には、効かない可能性
もあります。更なる臨床研究が進む
ことを期待しています。

怪傑ゾロが事件を解決。笑

 
 
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