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診療マル秘裏話 Vol.287 平成21年5月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  飲酒・喫煙は食道ガンのリスクを高くする
2) パーキンソン病の発症を促進する、遺伝子

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 飲酒・喫煙は食道ガンのリスクを高くする

 
 
 
顔がすぐに赤くなるお酒に弱い
体質の人が飲酒と喫煙をすると、
食道ガンになるリスクが、飲酒
も喫煙もしない人に比べ、最大
190倍も高くなることが、
東京大学の中村祐輔教授と松田
浩一助教の研究で分かりました。

同じ体質の人でも飲酒・喫煙
をしないと、リスクは7倍程度
に下がりました。体質を理解し
て生活習慣に気を配ることで、
予防したり、早期発見したりで
きると期待されます。

研究チームは、食道ガンの
患者さん1070人と健常者
2832人で、約55万か所の
遺伝情報の違いを比較しました。
発ガン性が指摘されているアセ
トアルデヒドをアルコールから
作る酵素と、アセトアルデヒド
を分解する酵素の二つが、食道
ガンのリスクに関連している事
を突き止めました。

アセトアルデヒドは、お酒で
気分が悪くなる原因物質で、
たばこの煙にも含まれます。顔
が赤くなるのは、アセトアルデ
ヒドの分解能力が弱いためで、
日本人の4割がこのタイプと言
われています。アセトアルデヒ
ドを作る働きが弱いと、気分が
悪くなる前に、ついつい余分に
飲んでアセトアルデヒドが増え
てしまいます。

飲酒・喫煙の影響についても
調べたところ、お酒に弱く二つ
の酵素の働きが弱い人が、1日
缶ビール1本以上の飲酒と喫煙
をすると、相乗効果が働き、お
酒に強く飲酒・喫煙をしない人
に比べ、食道ガンのリスクが1
90倍も高くなっていました。

食道ガンの診断と治療について

の動画です。



 
 
 
 
 
 
食堂でお酒の弱い人がタバコ
を吸って、飲酒して食道ガンに
なった。笑

 
 
 
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2】 パーキンソン病の発症を促進する、遺伝子

 
 
 
パーキンソン病を発症させやす
くする遺伝子の変異を、東京大
などの研究チームが突き止めま
した。

この変異を持っている人は、
ない人に比べ、発症の可能性が
28倍高くなり、発症する場合
の年齢も6・3歳早まるという
ことです。成果は5月12日、米
専門誌電子版に掲載されます。

パーキンソン病は、手足の震
えなどを引き起こします。患者
さんは全国に10万人以上いる
と推定され、症状を緩和する薬
はありますが、根本的な治療法
はありません。患者さんの5-
10%は必ず発症につながる
特定の遺伝子をもっていますが、
残り90-95%は原因がよく分
かっていませんでした。

辻省次・東大教授(神経内科)
らの研究チームは、古くなった
細胞の処理にかかわる酵素
「グルコセレブロシダーゼ
(GBA)」の遺伝子に注目し
ました。日本人の患者534人
と健常者544人を調べた結果、
通常の遺伝子配列と違う部分
(変異)が患者さんの9・4%
に見つかりました。健常者は0・
4%しか変異が見られませんで
した。

辻教授は「変異を持っていて
も、必ず発症するわけではない
が、病気の仕組みの解明や治療
法の開発につながる」と話して
います。

iPS細胞を用いたパーキンソン病

の治療に関する動画です。



 
 
 
 
発祥の遺伝子で発症した。笑

 
 
 
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編集後記

アルデヒドは、身体に有害な
物質であることは、知られてい
ました。ホルムアルデヒドは、
トルエン、キシレン、パラジク
ロロベンゼンとともにシック
ハウス症候群(欧米ではシック
ビル症候群)を引き起こします。
ここで問題になっているのは、
アセトアルデヒドですが、食道
ガンの確率が増えるなどという
ことは、知りませんでした。パ
ーキンソン病の発症促進遺伝子
が分かっただけでも大発見であ
ると思います。早く臨床応用で
きるといいですね。

有蓋の入れ物に入れた有害
物質。笑

 
 
 
 
 
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