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2015-03-12 03:47:27

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診療マル秘裏話 号外Vol.75 平成26年11月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
目次

1)慢性肝疾患患者さんの掻痒症改善薬を承認申請
2)低炭水化物高脂肪食が成人の難治性癲癇に有効

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】慢性肝疾患患者さんの掻痒症改善薬を承認申請

 
 
 
 
東レはこのほど、子会社の東レ・
メディカルが慢性肝疾患にともなう
掻痒症改善薬候補「ナルフラフィン
塩酸塩」を承認申請したと発表しま
した。同剤は、東レが新薬として、
国内開発し、東レ・メディカルに、
共同開発、製造販売権を導出してい
ます。上市後は、オーファンパシフ
ィックとコ・プロモーションを行う
ことで合意しています。

同剤は、オピオイドκ受容体作動
薬であり、抗ヒスタミン薬や抗アレ
ルギー薬などとは異なったメカニズ
ムで痒みを抑制することから、既存
薬では効きにくい痒みに対しても、
有効性を示すことが期待されていま
す。血液透析患者を対象にしたそう
痒症改善薬「レミッチ」と同じ有効
成分だということです。ちなみに、
この「レミッチ」も東レが開発しま
した。

慢性肝疾患患者の掻痒症は、皮膚
局所での炎症をともなわない場合で
も、全身の強い痒みが生じるという
ことです。痒みのひどい患者さんで
夜間に十分な睡眠がとれないなど、
生活の質(QOL)の低下が問題と
なっています。

東レ・メディカルは、医薬事業で
ウイルス性肝疾患、脳腫瘍・皮膚ガン
の治療薬と使用される天然型インター
フェロン ベータ製剤「フエロン」
を販売しており、同剤との事業面で
の相乗効果が期待できるということ
です。

肝臓ガンの症状について解説して

いる動画です。皮膚掻痒症について

述べられていませんが、黄疸がでは

じめると皮膚掻痒症も出現する可能

性が高くなります。



 
 
 
 
 
政財界の大物が目を付けた製剤。笑

 
 
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2】低炭水化物高脂肪食が成人の難治性癲癇に有効

 
 
米国神経学会(AAN)は10月29日、
ケトン食や改良版アトキンスダイエ
ットといった低炭水化物高脂肪食が、
成人の難治性てんかんにおける発作
減少に有効であることを示す研究を
紹介しました。 Neurology誌オンラ
イン版に掲載されました。

世界に約5000万人いるといわれる
てんかん患者さんの35%は投薬でも
発作が止まらず、新しい治療法を
必要としています。小児にはケトン
食はよく用いられますが、成人に対
する効果について、これまでほとん
ど研究されたことが、ありませんで
した。

今回の研究では、ケトン食に関す
る5つの研究(対象患者数47人)、
アトキンスダイエットに関する5つ
の研究(対象患者数85人)について
再調査しました。その結果、ケトン
食を実施した患者さんの32%、およ
び改良版アトキンスダイエットによ
る治療を受けた患者さんの29%で
発作が50%以上減少しました。また、
それぞれの食事療法を受けた、患者
さんの9%および5%においては、90
%以上発作が減少しました。

効果発現はどちらの食事療法でも
数日から数週間以内と早く、小児と
は異なり、食事療法をやめるとその
効果は続きませんでした。また、
調査終了前に、食事療法を中止した
患者さんはケトン食51%、改良版ア
トキンスダイエット42%でした。

研究者は、「調理や付き合いによ
る制限があるため、ほとんどの人が
途中で止めてしまうが、今回の研究
はてんかん患者のもうひとつの選択
肢としてこれら食事療法がある程度
有効であることを示している」と述
べています。

ケトン食が、様々な病気に対して有効

ではないかと考えられているという動画

です。



 
 
 
 
 
 
ホッサマグナで癲癇発作を起こす。笑

 
 
 
 
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編集後記

血液透析の患者さんも、慢性肝疾患
の患者さんもひどい痒みに悩まされる
ことを大学病院に勤務していた時に、
いやと言うほど味わいました。勿論、
私自身が痒い訳ではありませんが患者
さんが痒みで苦しんでいるのに、有効
な薬がないことに無力感を覚えていま
した。その当時このような新薬が存在
していたら、たくさんの患者さんを辛
い痒みから救うことができたのにとい
う思いがあります。ケトン食や改良版
アトキンスダイエットといった低炭水
化物高脂肪食が、成人の難治性癲癇に
おける発作減少に有効であることが分
かっただけでも素晴らしい発見である
と確信しています。食事療法をやめる
とその効果が続かなかったことは残念
だと思いますが、裏をかえせば、継続
することで効果を持続させることが、
可能ということです。近年、巷の外食
では、炭水化物の量が多すぎると常々
考えておりました。炭水化物の量が多
いと、早く血糖値が上昇し、血糖が
満腹中枢を刺激することで、食べもの
に対する満足感が得られやすい反面、
高度肥満や糖尿病などの代謝病に陥り
やすいのではないかと思います。食事
を見直すことで疾病が減るのならば、
是非、病院食などにも取り入れるべき
ではないでしょうか?

成人の難治性癲癇治療の転換点。笑

 
 
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