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2022-03-13 23:08:59

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診療マル秘裏話  号外Vol.2112 令和3年5月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)心血管の健康が理想的だとガンリスクは、減少
2)NOGAを大動脈にも応用し血管内腔の状態を検査

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 心血管の健康が理想的だとガンリスクは、減少

 
 
 
 
 
 フラミンガム心臓研究とPREV
END(Prevention of Renal and
Vascular End-Stage Disease)
研究の参加者2万305例を前向き
に追跡し、標準的な心血管疾患
(CVD)危険因子、CVDバイオマ
ーカー、既存のCVD,理想的な心
血管の健康指標と将来のガン発
症との関連を検討しました。

 その結果、中央値15.0年の追
跡期間中に2548例がガンを発症
しました。従来のCVD 危険因子
(年齢、性別、喫煙状況)にガ
ンとの独立の関連が認められま
した(いずれもP<0.001)。推
定10年アテローム動脈硬化性心
血管疾患リスク(リスク5%増
加当たりのハザード比1.16、95
%CI 1.14-1.17、P<0.001)と
ナトリウム利尿ペプチド値(最
高三分位群の最低三分位群に対
するハザード比1.40、1.03-1.9
1、P=0.035) もガンとの関連
が認められました。心血管の健
康が理想的(米国心臓協会のLi
fe’s Simple 7心血管健康スコ
ア1ポイント増加当たりのハザ
ード比0.95、0.92-0.99、P=0.
009) な状態だとガンリスクが
低下しました。

 ガンのリスクを上げる飲食関

連の要因について解説している

動画です。

 
 


 
 
 上体そらしが常態化した状態
を発見した。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 NOGAを大動脈にも応用し血管内腔の状態を検査

 
 
 
 
 
 
 急性大動脈解離は致命的な転
帰をもたらしうるため、発症早
期から慢性期にわたりその状況
を把握し、破裂などが発生する
前に診断する必要があります。
しかし、CTを用いた画像検査に
よる診断は困難です。大阪暁明
館病院(大阪市)特別顧問の児
玉和久氏、同院心臓血管病セン
ターセンター長の小松誠氏は、
血流維持型汎用血管内視鏡(No
n-obstructive General Angios
copy;NOGA)により、急性大動
脈解離の徴候となる多様な大動
脈プラークや所見が確認できた
ことを第85回日本循環器学会(
3月26~28日、ウェブ併催)で
報告しました。「NOGAは大動脈
解離の早期診断や先制治療に寄
与しうる」と述べました。

 児玉氏、小松氏らは、従来冠
動脈に使用されてきたNOGAを大
動脈にも応用し、血管内腔の状
態を検査する手法の検討結果を
報告しました。NOGAの血管内挿
入に当たっては、同院が開発し
たDual Infusion法 (疎血液の
噴出部を2カ所設けて疎血効果
を高める方法)により、広い視
野の確保が可能となりました。

 検討では、冠動脈疾患と診断
された、または疑われた患者さ
んの大動脈内をNOGAで検査しま
した。パフのように破綻する「
Puff-rupture」や、内視鏡に反
射しシャンデリアのように輝い
て破綻する「Chandelier-ruptu
re」など、さまざまな大動脈プ
ラークの自然破綻が確認できた
ということです。

 さらに、急性大動脈解離患者
さん32例を対象にNOGAの有用性
を検討した所、同疾患の発症リ
スクが高いことを示唆する特徴
的な所見(大動脈損傷)である
「Communication between Lume
n and Subintima」および「Sub
intimal Laminar Flow」を高頻
度に視認できました。

 小松氏によると、こうした所
見は発症早期から慢性期の急性
大動脈症候群患者さんで見られ、
前者は血管内膜に線状の亀裂が
入り出血する、後者は血管内膜
外への出血はないものの内膜下
に血流がある、といった特徴が
認められるということです。

 また、大動脈の破裂を来した
症例の1~2年前のCT画像では、
これらの所見を検知できなかっ
たとしました。

 こうした点を踏まえ、同氏は
「NOGAを用いて急性大動脈解離
による破裂の徴候などを早期に
発見し、先制治療を実施できれ
ば、急性大動脈解離などが引き
起こす不慮の死を減らせるので
はないか」と結論しました。

 大動脈内の内視鏡映像です。

 
 


 
 
 超高文明の兆候を、遺跡から
発見した。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 フラミンガム心臓研究とPREV
END(Prevention of Renal and
Vascular End-Stage Disease)
研究の参加者2万305例を前向き
に追跡し、標準的な心血管疾患
(CVD)危険因子、CVDバイオマ
ーカー、既存のCVD,理想的な心
血管の健康指標と将来のガン発
症との関連を検討したのは、素
晴らしい業績です。ただ心疾患
があると、末梢の組織に酸素が
行き渡りにくくなり、低酸素状
態に突入することは容易に想像
できます。低酸素状態は、ガン
細胞が好む状態です。低酸素で
あることでガン組織に活性酸素
が生じることは、無くなり低酸
素誘導因子HIFが力を発揮し
結果ガン細胞の増殖に有利に働
くことは、自明の理であると考
えます。
 急性大動脈解離は致命的な転
帰をもたらしうるため、発症早
期から慢性期にわたりその状況
を把握し、破裂などが発生する
前に診断する必要があるのは、
当然と言えましょう。 しかし、
CTを用いた画像検査による診断
は困難であり、大阪暁明館病院
(大阪市)特別顧問の児玉和久
氏、同院心臓血管病センターセ
ンター長の小松誠氏が、血流維
持型汎用血管内視鏡(Non-obst
ructive General Angioscopy;
NOGA)により、急性大動脈解離
の徴候となる多様な大動脈プラ
ークや所見が確認できたのは、
画期的なNOGAの使い方だと言え
ましょう。NOGAを用いて急性大
動脈解離による破裂の徴候など
を早期に発見し、先制治療を実
施することで、急性大動脈解離
などが引き起こす不慮の死が減
ることを期待したいと思います。

 朝貢貿易で朝廷の不穏な兆候
を察知する。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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