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2022-03-11 21:59:22

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診療マル秘裏話  号外Vol.2110 令和3年5月9日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)抗PD-1抗体の原発不明ガン効能または効果追加
2)運動不足で武漢熱重症化リスクや関連死亡リスク上昇

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 抗PD-1抗体の原発不明ガン効能または効果追加

 
 
 
 
 
 小野薬品工業は、本日(4月
14日)、抗PD-1抗体ニボルマブ
について、原発不明ガンに対す
る効能または効果の追加に係る
国内製造販売承認事項一部変更
承認申請を行ったと発表しまし
た。

 今回の承認申請は、近畿大学
病院の主導の下、原発不明ガン
を対象にニボルマブを評価した
医師主導治験(NivoCUP 試験)
の結果に基づいたものです。同
試験では、主要評価項目の化学
療法既治療例における奏効率(
中央判定)は 22.2%(95%CI 1
1.2~37.1%)であり,信頼区間
の下限値が事前に設定した閾値
奏効率5%を超え、主要評価項目
を達成していました。

 なお、これまで原発不明ガン
に対して国内外で承認された薬
剤はありません。同申請が承認
されれば、ニボルマブは原発不
明ガンに対する初の治療薬とな
ります。

 ガンがはじめにできた場所を
原発部位と呼びますが、転移巣
(原発部位から飛んできたガン
病巣)が先に発見され、ガンが
発生した臓器がわからない場合
を原発不明ガンと呼びます。

 下限値の設定を加減する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 運動不足で武漢熱重症化リスクや関連死亡リスク上昇

 
 
 
 
 
 
 運動不足の人は新型コロナウ
イルス感染症(武漢熱)の重症
化や武漢熱ウイルス感染症に関連し
た死亡のリスクが高いことが明
らかになりました。米・Kaiser
Permanente Medical Centerの
Robert Sallis 氏らが、武漢熱
患者さん約5万例を対象に行っ
た研究の結果をBr J Sports Me
d (2021年4月13日オンライン
版)に発表しました。武漢熱の
重症化や死亡を防ぐには、運動
を習慣的に行うことが強く勧め
られるとしています。

 武漢熱の重症化や死亡の危険
因子として、高齢、男性、糖尿
病、肥満、心血管疾患などが指
摘されていますが、これまで運
動不足の影響については明らか
ではありませんでした。

 そこで今回Sallis氏らは、20
20年1月1日~10月1日に,武漢熱
と診断された18歳以上のKaiser
Permanente Southern Californ
iaの医療保険加入者 10万3,337
例のうち、カリフォルニア州で
ロックダウンが開始される前の
2年間(2018年3月19日~2020年
3月18日)に、クリニックで運
動時のバイタルサインを3回以
上測定した患者さん4万8,440例
を対象として、運動習慣と武漢
熱による入院、ICU 入室、死亡
リスクとの関係を検討しました。
運動習慣については、自己申告
による1週間の運動時間で0~1
0分の者を運動不足群、11~149
分の者を運動実施群、150 分以
上の者をガイドラインの運動基
準を満たす群に分類しました。

 対象の平均年齢は47.5歳、女
性が61.9%、平均BMIは31.2。5
1.4%は糖尿病、慢性閉塞性肺疾
患(COPD)、心血管疾患、腎疾
患、ガンなどの併存疾患を有し
ていませんでしたが、17.4%は
1つ、31.3%は2つ以上の併存疾
患を有していました。

 常にガイドラインの運動基準
を満たす群は全体の6.4%、常に
運動不足群は14.4%でした。ガ
イドラインが推奨する運動習慣
を有する割合は白人が最も多く
9.4%、次いでアジア系が7.3%、
ヒスパニック系が5.5%、アフリ
カ系が4.6%でした。

 武漢熱による入院は8.6%、I
CU入室は2.5%、死亡は1.6%に
認められました。

 ロジスティック回帰分析法で
年齢、人種などの因子を調整後、
ガイドラインの運動基準を満た
す群に比べて運動不足群では武
漢熱による入院リスクが2.26倍
〔オッズ比(OR)2.26、95%CI
1.81~2.83〕、ICU入室リスク
が1.73倍(同1.73、1.18~2.55)、
死亡リスクが2.49倍(同2.49、
1.33~4.67)と有意に高いとい
う結果がでました。

 また、運動実施群と比べても
運動不足群では武漢熱による入
院リスクが20%(OR 1.20、95%
CI 1.10 ~1.32)、死亡リスク
が32%(同1.32、1.09~1.60)
有意に高いという結果でした。
ICU 入室リスクも高いことが分
かりました(同1.10、0.93~1.
29)が、統計学的に有意ではあ
りませんでした。

 以上から、Sallis氏らは「運
動不足は、武漢熱による入院、
ICU 入室、死亡の危険因子であ
り、喫煙や肥満、糖尿病、高血
圧、心血管疾患、ガンなどより
もリスクを大幅に上昇させた」
と結論づけました。「武漢熱重
症化や武漢熱による死亡を予
防するには、マスク着用やソー
シャルディスタンシング以外に
定期的に運動することが重要で
ある」と強調しています。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 定期的に提案を提起する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 小野薬品工業が、本日(4月
14日)、抗PD-1抗体ニボルマブ
について、原発不明ガンに対す
る効能または効果の追加に係る
国内製造販売承認事項一部変更
承認申請を行ったと発表したの
は、画期的な試みだと思います。
これまで原発不明ガンに対して
国内外で承認された薬剤はない
ということですので、同申請が
承認されれば、ニボルマブは原
発不明ガンに対する初の治療薬
となる訳ですが、ニボルマブの
奏効率は、2~3割であることを
考えると、原発不明ガンであっ
たとしても、有効性が担保され
た患者さんにだけ投与する必要
があります。有効性については、
国立ガンセンターのグループが
バイオマーカー(腫瘍浸潤エフ
ェクターT細胞と制御性T細胞上
のPD-1発現バランス)を調べる
ことで判明するということです。
 運動不足の人は新型コロナウ
イルス感染症(武漢熱)の重症
化や武漢熱ウイルス感染症に関連し
た死亡のリスクが高いことが明
らかになったのは、重要なこと
です。武漢熱がパンデミックと
なっている現在では、積極的に
運動しようとする人が少ないの
では、ないかと思います。会議
もリモートで行い、目的地まで
行くということも非常に少なく
なっているので、運動不足にな
る人が多いのは、止むを得ない
場合もあるとは、思いますが、
意識して、運動可の患者さんに
運動することを奨励したいと思
いました。また、会食と違い運
動は、マスク着用さえしていれ
ば、感染の大きなリスクとはな
り得ないことも明記しておきた
いと思います。

 症例報告を奨励する。  笑

 
 
 
 
 
 
 
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