最近の号外Vol.1456メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.1456メルマガ

2020-02-09 00:15:54

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 

診療マル秘裏話  号外Vol.1456 平成31年4月7日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)自律拍動するiPS 細胞由来の心筋シートを開発
2)早期かつ簡便に皮膚ガン進行度熱伝導率で判定

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 自律拍動するiPS 細胞由来の心筋シートを開発

 
 
 
 
 
 
 
多木化学は、大阪大学と共同
で自律拍動するiPS細胞(人
工多能性幹細胞)由来の心筋シ
ートを開発しました。同社のコ
ラーゲンシート上で心筋細胞を
培養したもので、肉眼で確認で
きるダイナミックな拍動を起こ
します。生体組織を模倣したよ
うな状態で、生体外で活動する
一種の自立心筋組織が得られた
と考えられることから、薬効評
価等の有用な創薬ツールとして
応用を見込んでいます。

コラーゲン分子は体内におい
て高度に配列し架橋することで、
高強度な体組織を形成していま
す。これまで、さまざまなコラ
ーゲンシートが試作されてきま
したが、生物の高度な構造を再
現できておらず、湿潤状態での
形態維持が困難でした。

同社は魚類由来のコラーゲン
を製造しており、化粧品原料や、
再生医療用の研究用試薬として
実績を有しています。このほど、
架橋剤を使用しない独自の架橋
技術を駆使することで、生体親
和性に優れた高強度コラーゲン
シートの開発に成功しました。
同シートは、湿潤状態における
引張強度が1・5メガパスカル
と高強度なうえ、熱安定性に優
れており、生体内や細胞培養に
使用可能です。

この高強度コラーゲンシート
上でiPS細胞から分化した筋
芽細胞を培養したところ、肉眼
で確認できるダイナミックな拍
動が確認されました。心臓は一
枚の長いベルトのような形状の
筋肉が巻き上がった形をした臓
器で、筋肉が収縮・緩和を繰り
返すことで拍動が起こることか
ら、今回得られた培養心筋組織
は心筋組織の収縮力と高強度コ
ラーゲンシートの復元力の釣り
合いにより、羽ばたくような運
動が起こっていると考えられま
す。

運動は培地交換(栄養供給)
により、2~3週間継続します。
拍動期間中はコラーゲンシート
の形状も維持され、ハンドリン
グも容易ということです。さら
に、拍動中の心筋組織に心拍数
を増加させる薬剤(dl-イソ
プレナリン塩酸塩)や、心拍数
を下げる薬剤(プロプラノール
塩酸塩)を添加したところ、そ
れぞれの薬理作用に応じて心筋
シートの拍動周期が増減するこ
とも確認できました。

同材料は今月(3月)21~23
日、神戸国際展示場(兵庫県神
戸市)で開催される「第18回日
本再生医療学会」に出展します。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 
出典を明らかにして、学会に
出展します。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 早期かつ簡便に皮膚ガン進行度熱伝導率で判定

 
 
 
 
 
 
 
東北大学は3月7日、悪性黒色
腫11例において、より早期かつ
簡便に皮膚ガンの進行度を、熱
伝導率で判定することに成功し
たと発表しました。この研究は、
同大大学院医学系研究科皮膚科
学分野の相場節也教授、東北大
学病院皮膚科の藤村卓講師、弘
前大学大学院理工学研究科の岡
部孝裕助教、八戸工業高等専門
学校の圓山重直校長らの研究グ
ループによるものです。 研究
成果は「Scientific Reports」
に掲載されています。

悪性黒色腫は進行すると命に
関わる皮膚ガンで、国内でも毎
年600~700人が死亡しています。
ガン細胞が血管やリンパ管を豊
富に持つ「真皮」に進行した早
期真皮湿潤ガンでは、リンパ節
や他の臓器に転移する可能性が
あり、転移の有無を、早期に検
査する必要があります。

現在は手術前に、ガンを外科
的に切除する試験採取を行い、
真皮に進行しているかを判断し
ていますが、その診断が確定す
るまでに2~3週間の期間を要し
ます。また、皮膚ガンの初診時
診断は、主にダーモスコピーを
用いた視診により行われますが、
皮膚科専門医であっても苦慮す
ることがあり、悪性腫瘍の発見
が遅れることもあるというのが
現状です。

近年、悪性腫瘍と健常組織で
は熱伝導率が異なることが示唆
されています。そこで研究グル
ープは、精密な温度測定におい
て広く用いられているサーミス
タという機器を応用し、非侵襲
的に皮膚表面温度を測定する技
術を開発しました。

同機器を用いて、皮膚ガンと
隣接する健常組織との熱伝導率
の差を数値化し、診断の指標と
することで、皮膚ガンの良性・
悪性を判定しました。この判定
を悪性黒色腫11例において試み
たところ、表皮内ガンと早期真
皮浸潤ガンとで、真逆の熱伝導
率を示すことが明らかになりま
した。

研究グループは今後、悪性黒
色腫においてのガンの転移の有
無を調べるために実施する手術
前の全身検査や、リンパ節転移
を判定する検査であるセンチネ
ルリンパ節生検の必要性を判断
するために有用な検査機器とな
るよう、開発を進めていく予定
です。

研究グループは、「本機器の
開発が進めば、皮膚科専門医で
なくても悪性黒色腫の進行度を
迅速かつ簡便に判定することが
可能となるため、迅速に最適な
治療を開始できるようになり、
多くの皮膚ガン患者のQOL 向上
に寄与することが期待できる」
と述べています。

皮膚ガンの最新治療についての

動画です。

 
 


 
 
簡便に判断することは、勘弁
して頂きたい。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
自律拍動するiPS細胞(人
工多能性幹細胞)由来の心筋シ
ートを開発したのは喜ばしい事
です。多木化学のコラーゲンシ
ート上で心筋細胞を培養したも
ので、肉眼で確認できるダイナ
ミックな拍動を起こします。生
体外で活動する一種の自立心筋
組織が得られたと考えられるこ
とから薬効評価等の有用な創薬
ツールとして応用を見込んでい
るということですが、本当に、
人間の身体というのは、神秘的
にできているのだということが
良く分かりました。心臓は、一
枚の長いベルトのような形状の
筋肉が巻き上がった形をした臓
器で、筋肉が収縮・緩和を繰り
返すことで拍動が起こることか
ら、今回得られた培養心筋組織
は心筋組織の収縮力と高強度コ
ラーゲンシートの復元力の釣り
合いにより、羽ばたくような運
動が起こっていると考えられる
ということは初耳で新鮮に聞こ
えました。
東北大学は3月7日、悪性黒色
腫11例において、より早期かつ
簡便に皮膚ガンの進行度を、熱
伝導率で判定することに成功し
たと発表したのは、素晴らしい
業績です。現在は、手術前に、
ガンを、外科的に切除する試験
採取を行い、真皮に進行してい
るかを判断していますが、その
診断が確定するまでに2~3週間
の期間を要します。また、皮膚
ガンの初診時診断は、主にダー
モスコピーを用いた視診により
行われますが、皮膚科専門医で
あっても苦慮することがあり、
悪性腫瘍の発見が遅れることも
あるというのが現状ということ
で、診断が出た時には、後の祭
りにならぬように、悪性腫瘍を
念頭に置いて治療を開始すると
いうことが行われています。仮
に良性腫瘍だった場合、その様
な体制をとると、過剰な治療を
するということになる可能性が
あります。

神仙の世界でも新鮮なこと。


 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。