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2020-02-25 23:52:12

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診療マル秘裏話  号外Vol.1471 平成31年4月25日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)強直性脊椎炎は靱帯や腱の骨付着部に炎症惹起
2)中性脂肪異常改善薬を,ネット販売可の対象に追加

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 強直性脊椎炎は靱帯や腱の骨付着部に炎症惹起

 
 
 
 
 
 
 
 
強直性脊椎炎(AS)は腰や
首など背骨をつなぐ靱帯や、腱
が骨に付く部位に炎症が起こり、
進行すると靭帯が骨のように硬
くなって、背骨が動きにくくな
る(強直)難病です。初期には
悪化と改善を繰り返すことから、
周囲に「怠け病」と誤解されて
悩む患者さんも少なくないとさ
れています。順天堂大学医学部
付属順天堂医院(東京都文京区)
膠原病・リウマチ内科の多田久
里守准教授は、「朝方や夜間を
中心に、安静にしていると腰の
痛みが強くなり、体を動かすと
良くなるのが特徴です」と話し
ています。ASは、主に背骨や
腰、股や肩の関節などに痛みや
こわばりが表れ、これらの部位
が、次第に硬くなるリウマチ性
疾患です。患者さんは、男性が
女性の3~4倍を占め、多くが
40歳迄に発症します。数年以上
かけて背骨の強直が起こること
もあり、重症になると、背骨が
前に曲がったまま固まってしま
うため、生活の質(QOL)が
著しく低下します。また、ぶど
う膜炎という目の病気や、乾癬、
潰瘍性大腸炎等の炎症性腸疾患
を合併しやすいとされています。

原因は不明ですが多くの患者
さんがHLA―B27という遺
伝子を持っていることから、そ
の関連性が指摘されています。
ただし、このタイプの人がAS
を発症する割合は1割に満たな
いとされています。むしろHL
A―B27の遺伝的素因に、腸
管感染症等が加わって免疫異常
を生じた結果、発症するとも考
えられています。

ASは確定診断までに10年近
くかかる例も少なくありません。
関節リウマチ、椎間板ヘルニア、
線維筋痛症等と誤診される場合
も多いということです。 根治
療法はなく、薬で痛みを緩和し
ながら、積極的な運動療法によ
り、関節のこわばりや機能障害
を防ぐことが治療の主体となり
ます。

薬物治療は、初期は内服薬の
非ステロイド性抗炎症薬やステ
ロイドの局所注射が有効ですが、
進行するとインフリキシマブ、
アダリムマブ等の生物学的製剤
(TNF阻害薬)が使われます。
TNF阻害薬は患者さんの日常
生活動作を、大幅に改善すると
報告されています。さらに別の
タイプの生物学的製剤(IL‐17
阻害薬)の治験も進行中です。
この疾患ではIL-17Aが関連する
サイトカイン経路が重要な役割
を果たしているといわれ、同剤
がIL-17Aの生物活性を中和する
ことで、抗炎症効果を発揮する
とされています。 また乾癬の
治療においては、IL‐17阻害薬
が、TNF阻害薬より臨床効果
が高いという報告もあるようで
す。IL‐17阻害薬は、強直性脊
椎炎の効能追加が申請されてい
るようです。

薬物療法以外では、痛みの軽
減のためにストレッチを行うと
効果的です。

多田准教授は「症状があって
も診断されず、見過ごされてい
る人がいます。運動の痛みでは
なく、睡眠や運転等で同じ姿勢
を長時間続けた後に腰が痛み、
運動で改善することが多ければ、
ASを疑ってみる必要がありま
す」とアドバイスしています。

強直性脊椎炎の症状と治療につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
伊丹空港で、腰の痛みが出た。


 
 
 
 
 
 
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2】 中性脂肪異常改善薬を,ネット販売可の対象に追加

 
 
 
 
 
 
 
厚生労働省の専門家会議は、
4月2日、医療用医薬品から市販
化され、今は薬剤師の対面販売
が、必要な要指導医薬品の中性
脂肪異常改善薬「エパデールT」
を、ネット販売できる対象に加
えることを決めました。 生活
習慣病の薬の追加は初めてです。
日本医師会等は「薬をのんでい
たら治ると誤解を与える」と反
対しています。医療用から市販
薬化されて間がない要指導医薬
品は販売開始後に安全性を確認
し、問題がないと確認されると
原則3年で一般用医薬品になり
ます。エパデールTは販売後に
症例が集まらなかったため調査
に6年かかかりました。

この薬は、魚から取るイコサ
ペント酸(EPA)を多く含み、
血液中の中性脂肪値を下げます。
この日の会議では、安全性に大
きな問題はないとされ、4月15
日から薬剤師による情報提供が
義務付けられる第1類一般用医
薬品にすることが決まりました。
販売できる薬局や店舗を登録制
にし、患者さんは購入時に中性
脂肪値等を、シートに書き込み
提出します。薬局側には保管を
義務付ける条件も決めました。

参考人として出席した、日本
医師会の城守国斗常任理事は、
取材に「ネット販売だと本当に
薬剤師が売っているのか分から
ない場合がある。そもそも生活
習慣病の薬は市販薬化に適さな
い」等と語りました。

エパデールの医薬品の紹介動画

です。

 
 


 
 
店舗でテンポが良い歌謡曲が
流れる。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
強直性脊椎炎(AS)は腰や
首など背骨をつなぐ靱帯や、腱
が骨に付く部位に炎症が起こり、
進行すると靭帯が骨のように硬
くなって、背骨が動きにくくな
る(強直)難病ということは、
知っておりました。 初期には
悪化と改善を繰り返すことから、
周囲に「怠け病」と誤解されて
悩む患者さんも少なくないとさ
れているというのは、慢性疲労
症候群(別名:筋痛性脳脊髄炎)
や線維筋痛症と共通の悩みであ
ると思います。そのため、AS
は確定診断までに10年近くかか
る例も少なくないということで、
関節リウマチ、椎間板ヘルニア、
線維筋痛症等と誤診される場合
も多いのは、納得が行きます。
非常に興味深いのは、別のタイ
プの生物学的製剤(IL‐17阻害
薬)の治験も進行中でこの疾患
ではIL-17Aが関連するサイトカ
イン経路が重要な役割を果たし
ているといわれ、同剤がIL-17A
の生物活性を中和することで、
抗炎症効果を発揮するとされて
いることです。また乾癬の治療
においては、IL‐17阻害薬が、
TNF阻害薬より臨床効果が高
いという報告もあるのも効果が
期待できるという根拠ではない
でしょうか?
医療用医薬品から市販化され、
今は薬剤師の対面販売が、必要
な要指導医薬品の中性脂肪異常
改善薬「エパデールT」を、ネ
ット販売できる対象に加える事
を決めたのは、喜ぶべきことだ
と思います。薬局の薬剤師さん
のスキルが問われることになり
そうです。健康保険で処方する
医薬品のエパデールは、安全性
が確保されており、むしろジェ
ネリック製品の方が、安全性の
確保に問題があると思われます。
特に、ジェネリック専門メーカ
がつくったジェネリック製品の
品質は、それが市場で回収され
る事態が続出している事で悪化
していることが分かります。つ
い最近も、自衛隊のレスリング
の選手が、ジェネリック医薬品
の胃薬を飲んでいた所、ほかの
薬(利尿剤)が原薬に混入して、
ドーピング検査で選手が引っか
かるという事件が起こりました。
スポーツ選手の選手寿命は短く
こんなことで、市場から回収が
かかったり、選手が大会に出ら
れないという事態は、由々しき
ことで、先発薬品の会社が作っ
ている「エパデールT」をネッ
ト販売する方が、余程、安全と
言えるでしょう。

回収した材料を使って改修を
行う。笑

 
 
 
 
 
 
 
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