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2020-02-29 22:20:56

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診療マル秘裏話  号外Vol.1474 平成31年4月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)慢性便秘症の新薬登場、漢方薬作用が明らかに
2)女性が膀胱炎になる原因や理由、予防法を解説

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 慢性便秘症の新薬登場、漢方薬作用が明らかに

 
 
 
 
 
 
 
 
治りにくく、生活の質を大き
く下げる慢性便秘は人口の高齢
化に伴って患者さんが増え続け
ており、推定で、約450 万人の
患者さんがいるとされています。
新薬が相次ぎ登場し、漢方薬も
作用が明らかになる等、症状や
年齢ごとにきめ細かく対応でき
るようになりました。ただ便秘
は不規則な食事や運動不足など
も影響しています。専門家は「
薬での治療だけでなく生活習慣
の見直しも重要」と指摘してい
ます。
糖尿病等で薬物治療を続けてい
た兵庫県の主婦、山田悦子さん
(仮名、60)は週に2~3回しか
排便がなく、近所の医院で処方
された便秘薬を飲んでいました。
だが今年に入って薬を飲んでも
便通が滞るようになり、残便感
と腹部の張りも感じるようにな
りました。
このため兵庫医科大学病院(兵
庫県西宮市)の消化管内科を受
診しました。2年前に発売され
た新薬を飲み始めたところ、数
日後には毎日排便するようにな
り、不快な症状が消えました。
山田さんは「快適な生活に戻る
ことができた」と喜んでいます。
便秘の治療には、腸の動きを促
すセンナやダイオウなどの植物
を原料とした大腸刺激性下剤の
ほか、腸に水分を引き込んで便
を軟らかくする酸化マグネシウ
ム(商品名マグミットなど)が
主に使われてきました。酸化マ
グネシウムは薬局で買える市販
薬も多く、日本では最も多く使
われていますが、糖尿病などで
腎機能が低下した高齢者や併用
する薬が多い患者さんは使いに
くいとされています。 2012年
以降に新薬が相次ぎ販売され、
兵庫医大病院の三輪洋人・主任
教授は「治療の選択肢が増え、
症状や年齢ごとにきめ細かく使
い分けられるようになった」と
説明しています。
新薬の一つが小腸で腸液の分泌
を促進させて排便を促す新しい
仕組みのルビプロストン(商品
名アミティーザ)です。妊婦に
は使えないのですが長期に服用
しても副作用が出にくい特長が
あり、高齢者に使いやすいとさ
れています。
さらにここ数年、同じタイプの
リナクロチド(同リンゼス)や
エロビキシバット(同グーフィ
ス)が加わりました。17年には
痛みを抑えるオピオイドによる
腸の活動低下を改善するナルデ
メジン(同スインプロイク)も
登場しました。
漢方薬も患者さんの状態に合わ
せて使いやすくなっています。
横浜市立大学大学院の中島淳・
主任教授(肝胆膵消化器病学)
は「近年、漢方薬の作用する仕
組みが分子レベルで解明され、
便秘治療の有力な手段となって
いる」と話しています。
中でも「潤腸湯」は便を軟らか
くし、適度に腸を刺激して便秘
を改善させます。作用が穏やか
で軽症から中等度の高齢患者さ
んに適します。「桂枝加芍薬大
黄湯」は腹部の張りなど便秘の
周辺症状の改善に使うという事
です。 治療では、薬物療法と
並行して、生活習慣改善の指導
をするのが一般的です。
年間約1千人の便秘患者が受診
する大間知クリニック(大阪府
東大阪市)の便秘外来では検査
で便秘の原因や程度を見極め、
患者さんに合った薬の種類や量
を処方するとともに、食事療法
や運動療法などを指導していま
す。使っていた市販薬は徐々に
減らしていきます。

大間知祥孝院長によると、食事
療法は(1)1日3食、規則正しく
取る(2)水分摂取を増やす(3)
キノコ類、海藻類、果物、こん
にゃくなどの水溶性食物繊維が
多い食品、ヨーグルト、納豆等
の発酵食品をしっかり取ること
がポイントです。
運動療法としては1日約20分の
速歩やジョギングを継続する他、
腹筋を鍛えたり腸をマッサージ
して刺激したりする「便秘体操」
が効きます。
「便秘は腸の働きと深く関わる
自律神経の乱れが原因となる」
という大間知院長は「早寝早起
きと十分な睡眠、ストレスや、
過労のない生活を心がけて自律
神経を整える事が大切」と指摘
しています。
このほか朝食後は便意がなくて
もトイレに行くことや、特に便
が肛門付近で滞る直腸型便秘症
の場合は便座で前かがみとなっ
て、直腸と肛門を一直線にする
よう勧めています。
大間知院長は、「多くの便秘の
背景には生活習慣のゆがみがあ
る。食事療法や運動療法は便秘
の改善や予防だけでなく、健康
増進にもつながるので、毎日実
践してほしい」と話しています。
厚生労働省の国民生活基礎調査
(2016年)によると、便秘患者
さんは60歳未満では女性が圧倒
的に多く、全体でも男性の2.5
%に対し女性が4.6%と上回りま
す。60歳以上は加齢に伴い腸管
の働きが弱まるため男女とも増
加し、80歳以上ではいずれも10
.8%で性差がなくなります。た
だ排便回数が月2回以下の重症
患者さんは女性に多いとされて
います。
日本消化器病学会の関連研究会
が2017年に国内で初めて作成し
た「慢性便秘症診療ガイドライ
ン」は、便秘の定義を「本来体
外へ排出すべき糞便を十分量か
つ快適に排出できない状態」と
しています。当たり前のようで
すが、排便回数だけでなく「排
便時に強くいきむ」「残便感が
ある」など排便に満足できない
状態も幅広く含めるようになり
ました。
兵庫医大病院の三輪主任教授は
「便秘が続くと、食欲不振や腹
痛、不眠、肥満など体調不良を
引き起こす。脳梗塞のリスクを
高めるとの研究もある」と指摘
しています。
さらに「たびたび慢性便秘に陥
ると重症化して完治が難しくな
る」として、「『たかが便秘』
と受診せず、自己流の対策で悪
化させるケースも少なくない。
早めの受診が大切」とアドバイ
スしています。

慢性便秘の診断と治療について

解説している動画です。

 
 


 
 
便秘状態が常態化する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 女性が膀胱炎になる原因や理由、予防法を解説

 
 
 
 
 
 
 
 
 
「排尿しようとすると下腹部
が痛む」「トイレに行く回数が
増えた」「残尿感がある」など
の症状に悩まされたことのある
人は少なくないのではないでし
ょうか? もしかしたらそれら
の症状は「膀胱炎」のせいかも
しれません。膀胱炎はその名の
とおり、尿をためる膀胱で炎症
が起きる病気です。診断もしや
すく治療しやすい病気ですが、
一方で人によっては繰り返す事
も多い病気です。そこで、膀胱
炎になる原因や理由、予防法を、
医療法人 東和会 第一東和会
病院 女性泌尿器科・ウロギネ
コロジーセンター長の竹山政美
先生に教えていただきました。
膀胱炎は女性の2人に1人はかか
ることがあるとも言われるほど
ポピュラーな病気です。ですか
ら、病名をご存じの方は多いこ
とでしょう。ですが、膀胱炎と
はどのような病気なのか、どん
な症状が起こるのかといった事
まで正しく理解している人は多
くないのではないでしょうか。
膀胱炎とは、文字どおり尿を
ためる膀胱が炎症を起こす病気
です。主に、大腸菌などの細菌
が尿道を通って膀胱に侵入し、
炎症を起こします。通常、膀胱
の中は無菌状態です。ですが、
何らかの理由で、尿道から菌が
入り込んで、炎症を起こしてし
まうことがあるのです。
膀胱の粘膜に炎症が起こると、
頻尿や痛み、尿が濁る等、排尿
に障害が現われます。膀胱炎は、
女性に多い病気です。男性に起
こることもありますが、男性の
場合は、膀胱炎でなく前立腺炎
になることが多いようです。で
は、なぜ膀胱炎は女性に多いの
でしょうか?

「膀胱炎は尿道から細菌が膀胱
へと入り込むことで炎症が起こ
る病気ですが、細菌の入口であ
る尿道のつくりが、男性と女性
では異なるため、膀胱炎になる
なりやすさが違うのです。男性
の尿道は約15cmと長いのですが、
女性の尿道は約4cmと短いため、
尿道から膀胱へと細菌が侵入し
やすいのです。また、女性の体
は、尿道口と膣や肛門がとても
近いため、肛門の周囲にある大
腸菌などの細菌が尿道に侵入し
やすくなっています。そのため、
膀胱炎が女性に多く起こりやす
いのです。ところで膀胱の仕組
みはご存じですか? 膀胱炎の
具体的なお話をする前に、その
病気が起こる膀胱についておさ
らいしてみましょう。 膀胱は、
腎臓で作られた尿をためる臓器
で、その壁は筋肉でできていま
す。尿をためているとき、膀胱
の筋肉はゆったりと広がってお
り、尿道はギュッと閉じられて
います。このとき、尿道を閉じ
る役目を担っているのが尿道括
約筋で、膀胱の開け閉めをして
います。 尿道括約筋が緩んで
膀胱が収縮すると、膀胱にたま
った尿は尿道を通って排泄され
る仕組みになっています。です
から、膀胱に少しずつ尿がたま
っていっても、もれることはあ
りません。
膀胱の中にたまった尿が200〜3
00mlくらいになると、膀胱から
神経を経由して「おしっこがた
まったよ」という尿意の信号が
脳へと送られます。次に信号を
受けた脳から、「おしっこをし
よう」という排尿の指令が出さ
れます。すると、体も排尿のス
タンバイを始めます。尿意を受
けてもすぐにトイレに行けない
ときは、脳から「まだ!」とい
う指令が出て、意識的に尿道を
閉じておくことができます。で
すから、通常はぎりぎりまで尿
がたまっても、もらすことなく
コントロールできるのです。」

女性の膀胱炎について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
軽油をスタンド経由で手に入
れる。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
治りにくく、生活の質を大き
く下げる慢性便秘は人口の高齢
化に伴って患者さんが増え続け
ており、推定で、約450 万人の
患者さんがいるとされているの
は、残念なことです。 しかし、
便秘になるには、原因があり、
それが、多くの場合、西洋風の
食事に起因することが分かれば、
治療は、容易であると思われま
す。薬を使って便秘が治っても、
薬を止めれば、再び便秘となる
のは、根本的な食生活のゆがみ
が治っていないから起こる現象
だと私は、理解しています。そ
うは言っても、長年染みついた
食事の悪い癖を短期間で改める
のは、難しいでしょう。そこで
効果の高い、新薬や漢方薬を使
って、とりあえずの症状を抑制
しながら、根本的な食生活のゆ
がみを正すというのが一番良い
便秘の治し方と言えるでしょう。
膀胱炎はその名のとおり、尿
をためる膀胱で、炎症が起きる
病気です。診断もしやすく治療
しやすい病気ですが、一方で人
によっては繰り返すことも多い
病気ですので、その原因を絶つ
べく、生活習慣を改める必要が
あるようです。主に、大腸菌等
の細菌が尿道を通って、膀胱に
侵入し炎症を起こします。通常、
膀胱の中は無菌状態です。しか
し、何らかの理由で、尿道から
菌が入り込んで、炎症を起こし
てしまうことがあるとされてい
ますが、具体的には、トイレを
我慢するために、水分の摂取を
極端に控えるなどの理由による
ものでしょう。 講演会などで、
女子トイレは、長蛇の列を作り、
列に並ぶのが嫌で、水分を控え
るという女性が多いのではない
でしょうか?トイレに並んでも
構わないとか、つわものの女性
のように空いている男子トイレ
を利用してやる位の割り切りが
必要だと思います。排尿のよう
な生理現象を我慢することほど
身体に良くないことは、ありま
せん。

暴行を受けて膀胱を損傷する。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
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