最新号より200号前のメルマガ

  1. Home
  2. 最新号より200号前のメルマガ

2013-12-14 19:41:43

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



 
美白・美肌 ブログランキングへ

診療マル秘裏話 Vol.323 平成21年2月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

目次
1)  分化の過程で体内時計が形成されるメカニズム
2) てんかんの発症を防いでいるタンパク質

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 分化の過程で体内時計が形成されるメカニズム

体のリズムを約24時間周期で
刻む体内時計が、胚(はい)性
幹細胞(ES細胞)や新型万能細胞
(iPS細胞)からさまざまな組織
に分化する過程で形成されることを、
大阪大の八木田和弘
(やぎた・かずひろ)准教授らが
マウス実験で突き止め、米科学
アカデミー紀要電子版に1月25日
発表しました。

ES、iPS細胞では体内時計は
発生していませんでした。八木田
准教授は「未分化のガン細胞は
体内時計に異常があることが多い。
今回の研究成果は再生医療の際、
危険のある細胞を見分ける基準
になる可能性がある」と話して
います。

また、体内時計が完成していない
胎児期に、母体にストレスや生活
リズムの乱れがあると、子どもの
体内時計にどう影響するのかの解析
にも役立ちそうということです。

実験では、細胞の体内時計が振動
すると反応して光る遺伝子を指標に、
体内時計を観察できるES細胞を
作製しました。ES細胞では振動が
ありませんでしたが、培養して分化
させると約2週間で約24時間周期
の振動が現れました。体内時計が
できた細胞からiPS細胞をつくる
と再び振動が消え、そこから分化
させた細胞ではまた周期的な振動が
始まりました。

体内時計を研究している理化学研究所

の上田泰己(うえだひろき)先生の紹介

の動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=evpxHh4GgWU
 
 
 
 










 
体内時計は、胎内時計。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 てんかんの発症を防いでいるタンパク質

脳内でてんかんの発症を防いで
いるたんぱく質を、自然科学研究
機構生理学研究所(愛知県岡崎市)
の深田優子准教授(神経科学)ら
日米のチームが特定しました。
別のたんぱく質と結合して、脳の
神経細胞の興奮を上手に調節して
いるということです。1月25日
付の米国科学アカデミー紀要
(電子版)に発表しました。

てんかんは神経細胞が過剰に
興奮する疾患で、人口の約1%が
発症するといわれています。症状
や背景は多様で、発症の仕組みは
よく分かっていません。

チームは06年、神経細胞の
つなぎ目のシナプスから
「LGI1」というたんぱく質を
発見しました。病気との関連を
探るため、LGI1を作れない
マウスを作ったところ、すべてが
生後2-3週間で重いてんかん
発作を起こして死にました。

さらに、健康なマウスの
シナプスで、LGI1の働きを
調べました。その結果、LGI1
は神経細胞の外に放出された後、
別の2種類のたんぱく質と結合し、
シナプスに橋をかけるように存在
すると
えられました。一方、LGI1を
持たないマウスは、両たんぱく質
がシナプス周辺に存在しません
でした。チームは3種のたんぱく
質が正常に結合することで脳の
興奮を調節し、てんかん発症を
防いでいると結論付けました。

チームの深田正紀教授は
「LGI1を補うなど、新しい
タイプの抗てんかん薬開発に
つながる可能性もある」と話して
います。

てんかんに関する動画です。

動画内で、「神経細胞が過剰に分泌

される」とありますが、これは「神経

伝達物質が過剰に分泌される」の

誤まりです。誤まりを謝り。笑

www.youtube.com/watch?v=ZU6MINyXNrc

 
 
 
 













てんかんから転換したい。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

未分化の細胞には、体内時計が
なく、分化した過程で生まれる
というのは、興味深い結果である
と考えています。ガン細胞も
未分化ですが、体内時計がないの
ではなく、狂っています。分化が
中途半端に起こったことでできた
ガン細胞を分化後の細胞の中から
除外しないと再生医療は進まない
でしょう。心筋細胞のように
ミトコンドリアリッチの細胞を
分化しているものとしてより
分ける方法などが今まで考え
られてきました。しかし
ミトコンドリアリッチな細胞と
いう特徴がなくても正しく
体内時計が動いている細胞をより
分けられれば、再生医療は長足の
進歩をとげるのではない
でしょうか?

秋季は周期的トレニングが多い。笑

************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。