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診療マル秘裏話 Vol.123 平成18年4月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
1) 鳥インフルエンザが人から人へ感染しない理由
2) 分子ペンチ開発される

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】鳥インフルエンザが人から人へ感染しない理由

鳥インフルエンザのウイルスが
感染、増殖しやすいのは、人間
では肺など呼吸器の奥深くとする
研究結果を、河岡義裕
(かわおか・よしひろ)
東京大医科学研究所教授と
新矢恭子(しんや・きょうこ)
鳥取大助教授らが3月23日付の
英科学誌ネイチャーに発表し
ました。

人で流行する通常の
インフルエンザウイルスが、
のどや鼻で盛んに増殖し、
くしゃみやせきの飛沫
(ひまつ)に含まれて周囲に
感染を広げるのに対し、
鳥ウイルスは飛沫中には少なく
体外に放出されにくいことを
示す結果が得られました。
河岡教授は「これが、高病原性
鳥インフルエンザウイルス
H5N1型が人間で広まり
にくい理由の1つではないか」
と話しています。

H5N1型は、アジアから
中東、欧州、アフリカなどで
鳥への感染が広がり、100人
以上の死者を出しています。
ただ、人から人への感染が
疑われる例は少なく、何が
2次感染を防いでいるのか、
よく分かっていません。

河岡教授らは細胞表面に
ありウイルス感染のしやすさ
に関係する突起(受容体)の
構造を、人ののどや鼻、
気管支、肺などの細胞で調べ
ました。のどや鼻の細胞には
人のウイルスが好んで取り付く
受容体が多いのに対し、気管支
や肺ではH5N1型が取り付き
やすい受容体が多いようです。

この違いが、飛沫中の
ウイルス量や2次感染の
しやすさに関係していると推測
されています。

両方の突起に取り付く
H5N1型も一部にあるが、
河岡教授は「ウイルスが人で
大流行を起こすには、さらに
別の遺伝子変異が必要になり
そうだ」と話しています。

スペイン風邪の時は、この
ような情報が全くなく、
インフルエンザウイルスの
変異をキャッチできません
でした。高病原性インフル
エンザである、H5N1型
が一般のインフルエンザの
ような変異を起こさないこと
を望んでいます。

中国では、2013年3月頃から

H7N9型の鳥インフルエンザが

流行し、死者もでているようです。

一時市場の閉鎖で収束していた

そうですが、再び2013年10月頃

から流行し始めているという別の

報道もあります。今後中国の流行地

に渡航される予定の方は、充分に

情報を集めて対策を立てた方が

よいと思います。

ニューヨークに本部がある新唐人

テレビの動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=aTte7IqaBPA

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
学問の進歩は驚異的ですが、
高病原性インフルエンザの
変異は、脅威的になりそう
です。笑

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2】分子ペンチ開発される

3種類の分子を組み合わせて、
光に反応して別の分子を挟んで
ねじることができる極小の
「分子ペンチ」を、東京大の
金原数(きんばら・かずし)
講師(有機化学)や村岡貴博
(むらおか・たかひろ)さんら
の研究グループが開発しました。
3月23日付の英科学誌ネイチャー
に発表されました。

1ナノメートル(10億分の1
メートル)のスケールで機械
のように動く分子は「分子機械」
と呼ばれ、医療や
ナノテクノロジーの分野での
利用が期待されていますが、
従来の分子機械は回転運動や
スライド運動など比較的単純な
動きしかできず、応用の範囲が
限られていました。グループの
相田卓三(あいだ・たくぞう)
教授は「これまで部品でしか
なかった分子機械が、道具
として使えるようになる第一歩
だ」と話しています。

同グループは、アゾベンゼン、
フェロセン、亜鉛ポルフィリン
という3つの物質の分子を結合
させ、長さ約3ナノメートル、
幅約1ナノメートルのペンチの
ような形を作りました。

取っ手に相当する
アゾベンゼンは、紫外光を
当てると縮み、可視光を当てる
と伸びます。支点部分には、
回転運動をするフェロセンを
置きました。物を挟む部分には
2つの亜鉛ポルフィリンを取り
付けました。
アゾベンゼンの伸縮運動により、
亜鉛ポルフィリンが
開閉する構造になっています。

この分子ペンチの先に別の
分子を挟んで光を照射すると、
光に応答してペンチが動き、
挟まれた分子がねじられたこと
が確認されました。

分子機械についての動画です。

ちょっと難しいかもしれませんが

難しいところは、聞き流して下さい。

 
www.youtube.com/watch?v=ApYlaG7X45g
 
 
 
 
分子ペンチが応用されれば、
これまで気滞であった医学薬学
の分野でも進歩が期待されます。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
編集後記

高病原性インフルエンザ
ウイルスの研究を行うには、
ウイルスが研究所の外に漏れる
危険性を極力排除しなければ
なりません。その結果、実験室
にたどり着くまでに4つの厳重な
扉を開けなければならないよう
になっています。扉の数で
レベル1〜レベル4まで研究所
は分類されていますが、この
研究をしている、東大医科研は
レベル4です。危険なウイルス
を扱うのにはそれだけ厳重な
管理が必要である、ということ
です。それだけに、今回の研究
成果は貴重なものと言えます。
分子ペンチは、応用範囲が
広いので、是非製薬メーカが
その使用を制約されない形で
どんどん使えるようにして
いただきたいものです。

製薬メーカーの制約がない形。笑

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藤田 亨

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