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診療マル秘裏話 Vol.423 平成24年1月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
1) 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症メカニズム
2) オキシトシンに食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させる効果

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症メカニズム

九州大と慶応大の研究チームは
12月27日、難病の
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の
発症メカニズムをマウス実験で
解明したと発表しました。脊髄で
分解酵素の働きが低下し、神経を
活性化させるアミノ酸「Dセリン」
が増加、蓄積するため、筋肉の
萎縮を引き起こすということです。
「酵素の活性を高める方法が
見つかれば、治療薬の開発も期待
できる」と話しています。
研究成果は米科学アカデミー紀要
(電子版)にも掲載されました。

ALSは脊髄内で筋肉を動かす
運動神経が障害を受け、次第に
全身の筋肉に力が入らなくなる
病気です。全国に約8500人の
患者さんがいると推計されて
います。詳しい原因は不明で、
根治的な治療法も見つかって
いません。

研究チームは、遺伝子操作を
受け、ALSと同じように脊髄の
運動神経に障害を持つマウスで
実験しました。脊髄内のアミノ酸
の量を調べたところ、Dセリンが
健康なマウスの約3倍に増え、
蓄積していました。さらに、
Dセリンの増加を抑える分解酵素
「DAO」の働きが、通常の半分
に落ちていることもわかりました。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の

基本的な理解を得る動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=LazdV-WCeJQ

 
 
 
 










青果の成果のせいか。笑

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2】オキシトシンに食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させる効果

脳内で分泌されるホルモンを
体内に投与すると、食欲低下と
脂肪燃焼を促して体重を減少
させる効果があることが、
自治医大(栃木県下野市薬師寺)
のグループの研究で明らかになり
ました。

米学術誌「エイジング」
(電子版)に今月、掲載され
ました。内臓脂肪の減少と高血糖、
脂肪肝の改善がみられたことから、
メタボリック・シンドローム
(代謝症候群)の治療にも効果が
あると期待されています。

ホルモン「オキシトシン」は、
性別や年齢に関係なく脳内で
分泌されますが、特に女性は
分娩(ぶんべん)や授乳の際に多く
分泌されることがわかっています。
また、近年の研究で、人間の
信頼関係の形成に影響することも
明らかになっています。

研究を行ったのは、同大生理学
講座の矢田俊彦教授と前島裕子
助教らのグループです。矢田教授
らは2年前、オキシトシンが摂食
中枢にはたらくことを解明し
ました。以来、身体に投与した
オキシトシンの脂肪燃焼などへの
効果を研究してきました。

研究では、高カロリーのエサを
8週間与えて体重と内臓脂肪を
増やして血糖値を上昇させた雄の
マウスに対し、体内に自然分泌
されるものより高い濃度の
オキシトシンを
〈1〉皮下か腹部に1日1回注射
〈2〉継続的に分泌するポンプを
背中に埋め込む──の二つの方法
で2週間投与しました。その結果、
投与の約1時間後からマウスの
食事量が減り、3日後から体重も
減少しました。一方で、運動量に
変化はなく、脂肪が燃焼されて
内臓脂肪が小さくなっているのが
確認できました。実験後のマウス
の体重は、実験前の13%に
あたる4・5グラムも減少して
いました。血圧への影響など
副作用もなかったということ
です。

メタボリック・シンドロームは、
内臓脂肪型肥満のほか、高血圧、
高脂血症、高血糖のいずれか
二つ以上を併せ持った状態を
指しますが、今回の研究では、
オキシトシンが内臓脂肪と高血糖
に効果を与え、肥満症の改善にも
有効であることがわかったという
ことです。矢田教授は、「今後は、
高血圧と高脂血症にも影響するか
を調べたい。改善が図れれば、
メタボ解消の有効な手段になる」
と話しています。

オキシトシンを増やす方法について

専門家が音声で語っています。

 
www.youtube.com/watch?v=xGX5iU9Uu9I

 
 
 
 
 













友好が有効。笑

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編集後記

ALSは、神経難病で最後に
呼吸筋が冒され、人工呼吸器
を付けて亡くなる患者さんが多い
病気です。一刻も早い原因の究明
と治療方法の確立が望まれます。
今回の発見が臨床の場で生かされる
よう祈っています。オキシトシンは
信用のホルモンと言われ、人を信用、
信頼する時に分泌されることが
分かっています。メタボリック
シンドロームの改善には、患者さん
の信頼感が不可欠であるので、治療
にはもってこいのホルモンと言える
でしょう。しかし盲目的な信用も
生んでしまう可能性があるので、
治療中詐欺に遭わないとは限り
ません。副作用の長短両面を評価
しながら、治療を進めることが重要
であると考えます。

長短あるので長嘆する。笑

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