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診療マル秘裏話 Vol.224 平成20年3月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
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目次
1)  緑茶ポリフェノールの効用
2) 減数分裂の際、染色体の数を制御するタンパク質
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 緑茶ポリフェノールの効用

緑茶の渋味成分である
ポリフェノールの一種の血中濃度が
高い女性は低い女性に比べ、胃ガン
になる危険性が約3分の1に低下する
との疫学調査結果を、厚生労働省
研究班(主任研究者・津金昌一郎
(つがね・しょういちろう)国立
ガンセンター予防研究部長)が
2月22日発表しました。緑茶を習慣
的に多く飲んでいると、血中濃度も
上がると推測されています。

男性も含めて喫煙との関係をみる
と、ポリフェノールの血中濃度が
高い非喫煙者は胃ガンの危険性が
低いのですが、血中濃度が高い
喫煙者は、危険性がやや上がる傾向
も判明しました。

研究班の井上真奈美(いのうえ・
まなみ)国立ガンセンター室長は
「たばこと緑茶の組み合わせが悪い
のではなく、緑茶をたくさん飲んで
も、喫煙で効果が打ち消されて
しまうためではないか」と分析して
います。

調査は、岩手、秋田、大阪など
9府県の40-69歳の男女約3万7000人
を平均12年間追跡しました。この間
に胃ガンになった494人と、ならな
かった同数の人たちについて、保存
してあった血液の成分を比較し
ました。

その結果、複数ある緑茶
ポリフェノールのうち
「エピカテキン3ガレート(ECG)」
が、血液1ミリリットル中に9.3ナノ
グラム(ナノは10億分の1)以上検出
された女性は、検出されなかった
女性より胃ガンの危険性が低いという
結果がでました。

高濃度茶カテキンに関する動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=BYt6rL1Ddt8
 
 
 
 
 













お茶を飲んでも、たばこでお茶を
濁さないようにしましょう。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 減数分裂の際、染色体の数を制御するタンパク質

有性生殖で細胞が減数分裂する際
に、染色体の数が狂わないように
制御しているタンパク質を、大阪
大の篠原彰(しのはら・あきら)
教授らが酵母の実験で突き止め、
2月24日付の米科学誌ネイチャー
ジェネティクス電子版に発表し
ました。

人の精子や卵子がつくられる際
にも似たタンパク質が働いている
と推測されています。篠原教授は
「染色体数の異常が原因で起きる
ダウン症や不妊症などの解明に
役立ちそうだ」と話しています。

篠原教授は、減数分裂によって
32ある染色体が16ずつに分かれて
胞子をつくるパン酵母に着目し
ました。この時急激に増える
ZMMというタンパク質の役割を
調べました。

ZMMをつくることができない
ようにした酵母では、胞子に
よって染色体の数が偏るなどの
異常が起きました。一方でZMM
は、胞子が持つ遺伝子が少しずつ
異なるように調節し、子孫の
遺伝的多様性を高めているらしい
ことも分かりました。

マウスの減数分裂と受精の動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=HhaquBQlzNw

 
 
 
 












減数分裂は、現数分列では
ありません。笑
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編集後記

緑茶のポリフェノールやコーヒー
のクロロゲン酸は、色々な病気に
効果があることが知られています。

しかし、緑茶やコーヒーのような
嗜好物には、カフェインが多量に
含まれており、ポリフェノールや
クロロゲン酸の血中濃度が上昇
するぐらい大量摂取すると
カフェインの害がでてくると推測
されます。したがって、
ポリフェノールやクロロゲン酸の
薬効を期待するには、精製された
(カフェインを含まない)
サプリメントを摂取するしかない
でしょう。生物の生殖において、
減数分裂ほど不思議な現象はあり
ません。遺伝的多様性を高める
ことで、染色体異常の個体を減ら
すというのは、本当に精密機械の
ようなからくりが存在することを
実感させてくれます。是非さら
なる解析でダウン症や不妊の治療
に成果がでてくれることを祈って
おります。

生家で、製菓の成果をあげる。笑

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