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診療マル秘裏話 Vol.222 平成20年2月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
1)  ガン化の危険性が低いiPS細胞
2) AIDSウイルスの感染者数の増加

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 ガン化の危険性が低いiPS細胞

さまざまな組織に成長できる
万能細胞の人工多能性幹細胞
(iPS細胞)を、マウスの
肝臓と胃粘膜の細胞からつくる
ことに京都大の
山中伸弥(やまなか・しんや)
教授らが成功し、
2月14日付の米科学誌サイエンス
電子版に発表しました。

iPS細胞の作製には、
発ガン性が否定できない特殊な
ウイルスを使いますが、肝臓や
胃からできたiPS細胞は、
皮膚由来のiPS細胞より
ガン化の危険が低いことが判明
しました。細胞の種類や手法の
工夫によってこのウイルスを
使わない道も可能になりそうで、
山中教授は「臨床応用に向けて
前進した」と話しています。

山中教授らは、これまで人や
マウスの皮膚から作製に成功
しました。今回は肝臓や胃粘膜
の細胞に4種類の遺伝子を
ウイルスで組み込み、iPS
細胞をつくりました。

これらは皮膚由来のiPS
細胞と比べると、ウイルスが
細胞の染色体に入り込む個所
が少なかったとのことです。
またiPS細胞をマウスの
受精卵に混ぜて成長させる実験
で、皮膚由来のものは約4割に
腫瘍(しゅよう)ができました
が、肝臓と胃のiPS細胞では
ほとんどできませんでした。

iPS細胞をめぐっては、
ウイルスがもとの細胞が持つ
特定のガン遺伝子を刺激して
いるとの仮説がありました。
山中教授はデータを分析して
この説も否定しています。
「今後は血球細胞などでも試し、
安全性を高めたい」と話して
います。
iPS細胞の問題点としては、
悪性腫瘍形成率が低く、かつ
作製効率や多能性も高い初期化
因子(導入遺伝子)を使うと
いうこととプラスミドと呼ばれる、
細胞の染色体に取りこまれる
ことのない環状DNAをベクター
として用いる方法を検討する
ということとiPS 細胞株を厳格
に評価し、分化能力が高く、
移植安全性に優れた株を選抜する
方法を確立するなどがあります。

いずれも専門的な見解ですが、
簡単に言うと悪性腫瘍細胞が
移植細胞に紛れ込むことを
避ける、ということと、奇形腫
が移植細胞に紛れ込む
ことを避けるということと、
目的の細胞に確実に分化させる
ということに尽きます。
主砲を主峰から打ち込む手法。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 AIDSウイルスの感染者数の増加

厚生労働省のエイズ動向委員会
は2月12日、国内で2007年に
新たに報告されたエイズウイルス
(HIV)感染者は1048人、
エイズ患者は400人で、計1448人
に上るとの速報値を発表しました。
確定まで数が増減する可能性が
ありますが、感染者数が初めて
1000人を超え、患者数との合計も
過去最多となりました。

感染者・患者の合計報告数は
03年以降、5年連続で最多を更新し
続けています。

ここでAIDSに関する正しい知識の

動画①を紹介します。

 
www.youtube.com/watch?v=iX2vr9TB0x0

 
 
 







同委委員長の岩本愛吉
(いわもと・あいきち)東大
医科学研究所教授は「検査件数が
非常に伸びているが、陽性件数も
どんどん増えている。やはり現実
に感染している人が増えているの
だと考えている」と述べました。

 
ここでAIDSに関する正しい知識の

動画②を紹介します。

 
 
www.youtube.com/watch?v=xQd4k0bwjA8

 
 
 
 
 
 
 
1448人の内訳は、男性が1336人
とほとんどを占めています。
感染経路は同性間の性的接触が
849人と大半で、異性間の
性的接触は367人でした。
薬物の乱用によるものは6人
でした。年代別では30代が568人
と最も多く、20代が348人、40代
が292人と続いていました。

岩本委員長は「薬物乱用者の間
で感染が広がった場合、感染者数
が爆発的に増える恐れがある。
注意深く見守る必要がある」と
話しています。

ここでAIDSに関する正しい知識の

動画③を紹介します。

 
www.youtube.com/watch?v=tmNGMXcdbOo

 
 
 
 









AIDSウイルスのワクチンが
2008年中に開発されると予言した
予言者がいました。余り知られて
いない南米の植物を主成分として
作られると言っていました。
AIDSウイルスは、非常に
変異株が多く全てのウイルスに
対するワクチンは難しいのでは
ないかという意見が専門家から
出されていました。しかし、これ
だけ感染者数が増えると予言が
的中して早くワクチンが作られる
ことを望みたいものです。

敵中で兵を滴注して、逆転劇を的中させた。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

iPS細胞は、再生医療に
おいて無限の可能性を秘めたもの
ですが、ガン化などの副作用が
心配されていました。遺伝子の
導入数を減らすとガン化が防げ
たり、導入する細胞によって
ガン化が抑えられるというのは
興味深い話です。遺伝子治療の
一種であることを考えれば、
これまでの遺伝子治療の副作用
を十分考慮に入れて安全に
再生医療ができるようにして
ほしいものです。
AIDSに関しては、感染して
発症するとなかなか治療に難渋
することが分かっています。
治療よりワクチン開発など予防
に力を入れてほしいものです。

無限の可能性は、夢幻となった。笑

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