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診療マル秘裏話 Vol.171 作成19年3月8日
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
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目次
1) 乳ガンのリスクファクター
2) 冬眠物質でガンを眠らせる
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 乳ガンのリスクファクター

初潮が早い、出産経験がない、
背が高い、などが乳ガンにかかり
やすい要因(リスクファクター)
との結果が、厚生労働省研究班
(担当=岩崎基・国立ガンセンター
予防研究部ゲノム予防室長)が
日本女性を対象に実施した疫学調査
(病気の原因を探る調査)で
出ました。同様の結果は海外では
ありましたが、日本人での裏付けは
初めてということです。研究班は、
90年と93年に全国の40-69
歳の女性約5万6000人に
アンケートを実施し、身長や体重、
初潮の時期、出産回数などを回答
してもらいました。02年まで
追跡調査すると、441人が乳ガン
にかかっていました。

分析の結果、閉経前の女性の場合、
初潮(最初の生理)が14歳未満だ
と、16歳以降だった人に比べ
乳ガンになる率が約4倍になり
ました。閉経後の女性では、乳ガン
になる率は初潮と関連がみられ
ませんでした。

また、出産経験がない女性が
乳ガンになる率は、経験がある女性
の1・9倍に達しました。出産回数
が増えるほどガンになる率が下がり、
5回以上出産した人は、1回の人の
4割弱だということです。

また身長160センチ以上の女性
は、148センチ未満に比べ閉経前
で約1・5倍、閉経後で約2・4倍、
乳ガンにかかる率が高くなります。

研究班によると、初潮や出産が
乳ガンに影響するのは、体内の女性
ホルモンの状態が変化するのが理由
と推測しています。

乳ガンは、悲惨な病気です。花粉の
ように飛散しないで頂きたい。笑
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2】 冬眠物質でガンを眠らせる

野生の蚕が冬眠を続けるために
体内で分泌する物質に、ガン細胞
の増殖を抑える働きがあることを、
岩手大農学部の鈴木幸一(すずき・
こういち)教授がラットの細胞を
使った実験で確かめました。

“眠り薬”ともいえる、この物質
の構造を突き止め、人工合成にも
成功しています。今後は制ガン剤
への応用を念頭に、人に投与した
場合の安全面の研究にも力を
入れるということです。

野生の蚕の一種「天蚕(てんさん)」
は冬眠中、体内で細胞分裂を抑える
物質の分泌が続きます。

鈴木教授は、細胞分裂を抑える
効果に着目し、増殖力の強い
ラットのガン細胞に投与して
みました。投与しなかった場合と、
細胞の増殖数を比較しました。

その結果、この物質を投与する
と細胞の活動はゆっくりと低下し
増殖は48時間でほぼ停止しました。

一方、投与しなかったガン細胞
は分裂を繰り返して増殖を続け、
同時間後の細胞の数は物質を投与
したものに比べ、約2.7倍になり
ました。

この物質は天蚕の胸部から分泌
され、わずか5個
のアミノ酸で構成されています。
構造の一部を変化させることで、
投与直後から増殖を抑える物質の
開発にも成功しているということ
です。

鈴木教授は「物質の構成が
シンプルなため、製造コストは
低い。安全性の確認はこれからだ
が、細胞を殺すのではなく、眠ら
せて増殖を抑えるので、副作用は
少ないだろう」と話しています。

眠れる森の美女ならぬ、眠れる
ガン細胞。笑

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編集後記

乳ガンのリスクファクターは
複雑で分かりにくいのですが、
とにかくハイリスクの女性たち
を対象にした健康診断が実施
されることを望みます。早期
発見して早期治療を行えば、
治療成績の向上が期待されます。
ガンの場合、疫学調査をしっかり
行った上でのハイリスク群の
健康診断が重要になるでしょう。
ハイリスク群を絞り込むことで
検診も容易になると推測され
ます。ガンを眠らせる治療法は、
画期的でしょう。とりあえず
進行を抑えておいて、従来から
行われている治療法を併用すれ
ば、治療成績を改善するのでは
ないでしょうか?ただしガン
細胞だけでなく消化管細胞の
ような分裂が盛んな正常細胞の
分裂も抑制するので、そういう
副作用を覚悟しなければ
ならないでしょう。

分裂抑制で、ガンの治療成績
をよくせい!笑

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