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診療マル秘裏話 Vol.223 平成20年3月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
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目次
1)  インターフェロンを増産するタンパク質
2) 神経因性疼痛の治療法

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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 インターフェロンを増産するタンパク質

ウイルスの感染から体を守るために
作られる「インターフェロン」を、
体内で増産させるタンパク質を理化学
研究所の渡会浩志(わたらい・ひろし)
上級研究員らのチームが発見しました。
2月19日、米科学アカデミー紀要電子版
に発表されました。

チームは、マウスでこのタンパク質
の働きを高め、感染したウイルスの
撃退に成功しました。将来、人間に
応用できれば、ワクチンが存在しない
新型インフルエンザなどの有効な
治療法開発につながる可能性もあると
いうことです。

これまで、感染初期に大きな役割を
果たす「樹状細胞」と呼ばれる免疫
細胞で、ウイルスを認識すると
インターフェロンが作られることは
分かっていましたが、詳しい仕組みは
謎でした。

チームは樹状細胞の表面で、
ウイルス感染時にだけできるタンパク
質「PDC-TREM」を発見しました。
このタンパク質の働きを高めると
インターフェロンが増え、働きを抑える
と減少することを突き止めました。

マウスにタンパク質の働きを高める
物質を投与した上でヘルペスウイルス
に感染させると、投与しないマウスは
全て死にましたが、投与したマウスは
体内でインターフェロンが大量に作ら
れウイルスを撃退し約8割が生き残り
ました。逆にタンパク質の働きを
抑える物質を投与したマウスは、投与
しないマウスが死なない程度の弱い
ウイルスでも、すべて死んだという
ことです。

インターフェロンの基礎講座の動画です。

医師国家試験の予備校の授業です。

 
www.youtube.com/watch?v=LcexyWjgWCc

 
 
 
 














ウイルス感染は、野球観戦ではおきません。笑

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2】 神経因性疼痛の治療法

異常な痛みが続く慢性の病気で、
治療法がなかった「神経因性疼痛
(とうつう)」という病気に、
既存の抗うつ薬が有効であることが、
美根和典(みね・かずのり)福岡大
教授(心身医学)や井上和秀
(いのうえ・かずひで)九州大教授
(神経薬理学)らの研究で明らかに
なりました。

神経因性疼痛は痛みの直接の原因
がなくなった後も激痛が続き、患者
数は世界で約1500万人と言われて
います。開発に時間もお金もかかる
新薬ではなく、既存の薬による治療
に道を開く成果として注目されて
います。

治療効果が確認された抗うつ薬は
「パロキセチン」(商品名パキシル)。
神経細胞から放出された神経伝達
物質セロトニンが再び細胞に吸収
されるのを妨げる「SSRI」と
いうタイプの薬です。

神経因性疼痛の発症メカニズムは
長年の謎でしたが、井上教授は2003年、
脊髄(せきずい)にあるミクログリア
という細胞の表面で情報伝達に関わる
タンパク質「P2X4」が、発症に
関与していることを明らかにしました。

P2X4の働きを抑える薬を探し、
パロキセチンの効果を発見しました。
神経因性疼痛の状態にしたラットに
投与すると痛みが大幅に軽減すること
を確かめました。

美根教授らの研究チームは、井上
教授らの研究とは別に2000年以降、
神経因性疼痛の患者にパロキセチン
による治療を実施してきました。
これまでに患者33人のうち約8割で
痛みが軽減しました。SSRIに
属する抗うつ薬でもパロキセチン以外
は効果はありませんでした。

美根教授は「パロキセチンは
立ちくらみなどの副作用がないので
高齢者にも使いやすい。すべての患者
に効くわけではなく、どのような
患者に有効なのかを調べる必要がある」
と話しています。

パキシルも適応外の処方とみなされる

場合があるということが問題になったこと

もありました。適応外処方に関する動画

です。

 
www.youtube.com/watch?v=J9cHO4ggPVI

 
 
 
 
















パキシルの弱点は、胃腸の弱い患者
さんには使えないことです。

医長の胃腸は、移調。笑
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編集後記

このタンパク質のウイルスを撃退
する力は全てインターフェロンに
よるものと理解してよいので
しょうか?このタンパク質がもって
いる他の機能がウイルスを撃退して
いる可能性も考えたほうがよいと
思われます。神経因性疼痛の一部
でも治療法が見つかって良かったと
思っています。ただなぜパキシル
以外のSSRIが効かないのか
そのメカニズムを解明していくこと
が重要ではないでしょうか?

改名によって、開運するという
メカニズムを解明しましょう。笑

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