美しい肌Vol.405

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2013-12-11 21:20:48

カテゴリー:女性の美容と健康

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

写真はアサイーです。

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美肌の野菜&果物(各論:アサイー)

 
 
 
 
アサイーの正体

ブラジル・アマゾンが原産のヤシ科の植物

です。ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11520538302.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

ブラジル・アマゾンが原産のヤシ科の植物

です。果実の外見はブルーベリーに似て

おり、果実を収穫して、種を取りだして食用

にします。アサイーベリー (acai berry)

などと表記される場合もありますが、植物学

的にはブルーベリーやその他ベリーとは

近縁ではありません。アサイーはヤシ科の

1種であり、そのため英語では植物そのもの

をアサイー・パーム (Açaí Palm) 、果実を

アサイーと表記しますが、エウテルペ属の

他種のヤシもアサイー・パームと呼称する

ことがあります。

ブラジルでは、植物をアサイゼイロ

(Açaizeiro) 、その果実をアサイー (Açaí)

と呼んでいます。

アサイーとはワカバキャベツヤシといわれる

ヤシ科エウテルペ属の植物で、アマゾンの

先住民が生き抜くために食用としてきた、

紫色の果実です。アサイーの木は、

アマゾン河流域の水辺に生育し、1本の木

からたくさんの幹が生えています。高さは

およそ25mにもなります。葉は黄緑色の

短冊状で、長さは最大で2mにもなり、

細長い幹から紫色の果実をつけた房が

3~4房ほど垂れ下がります。1房あたり

の果実の重さは3~6㎏にもなります。

果実は、直径1~1.2㎝ほどの球状

もしくは楕円形で、植えてから2年程で

実ります。食用とされる果実の95%は

硬い種で、食べられる部分はほんの

5%ほどしかありません。そのわずか

5%の部分に多くの栄養素を蓄えて

おり、その優れた栄養価から

「ミラクルフルーツ」「ブラジルの奇跡」

「スーパーフルーツ」などとも呼ばれて

います。

また、アサイーには自然治癒力を高め、

エネルギーを回復する効果もあるので、

ブラジルやアメリカのスポーツ選手に

好まれています。日本で注目される

ようになったのは、ある日本人の

サッカー選手(横浜マリノスの中澤選手

といわれています)のエピソードが

きっかけです。そのサッカー選手は

貧血気味で悩んでおり、当時あまり

日本で知られていなかったアサイーを

貧血改善と練習後の疲労回復も兼ねて

飲みはじめたところ、続けているうちに

体調が改善されたそうです。

この話をきっかけに、日本でもアサイー

が知られることになりました。アサイー

は、ブルーベリーのような見た目をして

いますが、甘味や酸味がほとんどなく、

クセのない味です。

そのため、ブラジルではピューレ状に

すりつぶした果肉を、砂糖とファリーニ

(キャッサバ芋をフレーク状にした

もの)に混ぜて、主食として食べます。

好みで干し肉や塩エビと一緒に食べ

ます。日本では、バナナやイチゴ、

ヨーグルトなどの甘味や酸味が強い

ものと混ぜて食べることが多いですが、

ブラジルなどでは、他のフルーツと

混ぜて食べこるとはほとんどありません。

美容にも健康にも良いといわれている

アサイーですが、加工されていない

生の果実を手に入れることは難しい

です。

その理由は、収穫して24時間以内に

加工しないと酸化してしまうからです。

酸化すると、アサイーの豊富な栄養素

が損なわれてしまうので、かつては

国外への輸出が困難でした。

しかし、現在は加工技術や冷凍設備

等が発達し、すりつぶしたアサイーの

果実をパックにした製品や、果実のまま

冷凍したものが輸出されるようになり

ました。現在、日本では、パウダー

タイプや冷凍のピューレなどが販売

されていますが、どちらでも簡単に

ジュースをつくることができます。

その日の気分によってアサイー

ジュースをつくれば、飽きることなく

続けることができます。また、他国

での栽培を防ぐため、アサイーの果実

の大半を占めている種を取り除いて

から輸出しています。種を食べること

はできませんが、種からとれるオイル

や種を煮出してつくるお茶は、民間

療法として古くから使われていたそう

です。

 
 
アサイーの歴史

アサイーは、現在アグロフォレストリーという

仕組みを使って栽培されています。ブラジル

のトメアスという街でのアグロフォレストリー

の歴史を語ってみます。トメアスには1929年

より日本人移民が入植し、入植当初は

生活苦や過酷な労働、厳しい環境と恐ろしい

風土病に苦しめられました。そんな中、

1933年にシンガポールよりコショウの苗が持ち

込まれ、「黒いダイヤ」とも呼ばれたコショウは

トメアスに莫大な富をもたらします。

しかし1960年頃よりフザリウム菌による根腐病

が入り始め、コショウは次々に枯れ、生産量は

激減します。深刻な病害と市場価格の変動の

リスクを避けるために、CAMTA(トメアス総合

農業協同組合)により取扱い作物の多角化

としてコショウの代替作物にカカオが提案され

ました。カカオは40%の光があれば栽培できる

日陰を好む作物です。そこで様々な樹木を

混植する先住民の方法に倣い、コショウの陰

で育つように間にカカオを植えはじめます。

そして1975年にカカオの価格が高騰したのを

機にトメアスに再び光が訪れました。その後

CAMTAは更なる多角化を図り、コショウを主幹

作物にカカオ、アブラヤシ、ゴム、パッション

フルーツの栽培を奨め、トメアスの畑には次第

に作物の種類が増え、畑から樹木も果樹も、

野菜も採れるようになりました。また新しく森林を

切り開き畑をつくる必要がなくなり、同じ畑で

長期的に収益を得られるようになりました。

こうしてトメアスの発展に欠かせない要素として

アグロフォレストリーは確立されました。

アグロフォレストリーは、一年目のコショウの

栽培からはじまります。最も作物の種類が多い

時であり、コショウが10年以内に枯れることを

見越して間に果樹や樹木の苗を植え、また

空いた列間を有効利用し一年生の野菜や

コメなどの作物を植えます。5年目~10年目

は、コショウが枯れ、果樹が実をつけます。

最も生産量が多くなる時期で、また最も

二酸化炭素の吸収量が多い時期とされて

います。20年目以降は、高木は葉を生い

茂らせ、低木は高木の下で育ち、様々な高さ

の木々が共存する自然の森のような生態系

が完成します。『森』が出来上がると果樹の

生産量は落ち、後は材木として価値を得る

まで育てられます。材木として伐採された後

は、再びコショウの栽培がなされるようです。

アサイーは、このサイクルの5年目~10年目

のところでたくさん収穫されるようになるよう

です。

 
 
アサイーの雑学

アサイーは南アメリカ・ブラジルのアマゾン

地帯で何百年も前から自生していました。

従来は自生しているアサイーのみだった

のですが、近年では、アグロフォレストリー

(森林破壊をせず森をつくりながら作物を

生産する農法のことです。樹木作物を

中心に植栽し、樹間で動植物を育成する

方法で、同じ土地で樹木やその他の

農作物などを同時に育てる農法)によって、

栽培する面積が増えてきました。

しかし、種の輸出が禁止されているため、

ブラジル以外でのアサイーの生果実や

種の販売はされていません。日常生活

で避けることのできない紫外線やストレス・

排気ガスや喫煙により、私たちの体には

活性酸素がたくさん存在します。

この活性酸素が体のさびつき、いわゆる

老化や体の不調を引き起こす原因と

なっています。アンチエイジングに効果が

ある有名な栄養素は、活性酸素を抑えて

くれる働きを持つポリフェノールですが、

アサイーには赤ワインやチョコレートとは

比べものにならないほどのポリフェノール

が含まれています。赤ワインには100mℓ

中に150~300mg、チョコレートには

100g中に800mgのポリフェノールが

含まれていますが、それに対してアサイー

には、100g中に赤ワインの約30倍の

4000~4500mgものポリフェノールが

含まれています。しかも、抗酸化力を示す

ORAC値(活性酸素吸収能力値のこと

です。米国農務省国立老化研究所で

開発された、抗酸化力を示す値のこと

です。値が高い方が抗酸化力が強いと

されています)が非常に高く、強い

抗酸化力を持っていることがわかります。

植物が動物より長生きなのは、この

ポリフェノールを自らの体に豊富に持って

いるためだといわれています。アサイー

には、ポリフェノールの一種である

アントシアニンが豊富に含まれています。

特にシアニジン系のアントシアニンを多く

含んでいます。シアニジンは吸収が早い

のが特徴で、パソコンやテレビゲーム

などによる眼精疲労の回復・軽減に効果

があります。アサイーに豊富に含まれる鉄

は、吸収率が8%前後と非常に低く、

特に女性に不足しやすいミネラルです。

50%の女性が鉄欠乏症の予備軍と

いわれています。鉄の欠乏により、

食欲不振・便秘・下痢・免疫力の低下・

慢性疲労などの症状が現れます。

また、アサイーには造血のビタミンと

いわれる葉酸が豊富に含まれています。

その他にも、ビタミンCなど鉄の吸収を

促進してくれる栄養素が含まれており、

貧血でお悩みの方に適した果物です。

アサイーには、豊富なカルシウムが

含まれているため、原産地である

ブラジルでは「アマゾンのミルク」と

呼ばれています。カルシウムには、

骨を丈夫にする、疲労を回復する、

神経を正常に保つなどの働きがあります。

日常的にカルシウムが不足すると、

骨粗しょう症や筋肉のけいれんの原因と

なってしまいます。しかし、日本人は

慢性的なカルシウム不足で、先進国

ではワースト1といわれています。

アサイーは、カルシウムの他にも

ビタミン類やホルモンを整えてくれる

物質が含まれているため、骨粗しょう症

の予防や筋肉のけいれんの予防にも

適した食材です。スポーツ選手に

愛される理由は、このような効用がある

からです。また、妊婦の方は特に

カルシウムを摂る必要があります。

日常的なカルシウム摂取により、高血圧

や妊娠中に起こりやすい疾病のリスク

が低下する効果があるといわれている

ためです。アサイーは豊富なアミノ酸・

ビタミン・ミネラルを含んでいるため、

疲労回復に最適な果物としてスポーツ

選手に愛されてきました。日本で

アサイーが有名になるきっかけとなった

サッカー選手も、貧血だけでなく

疲労回復のスピードが速くなったと

いっていたそうです。食欲がない時や

体調を崩している時にもアサイーを摂る

ことが効果的です。

アサイーの抗酸化力についての動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=FxwffqOEI0M

 
 
 
 
 
 
アサイーの有効成分

赤道直下の強い紫外線と大量に降り

続ける雨などの環境の中、アサイーは

紫外線や活性酸素(普通の酸素に

比べ、著しく反応性が増すことで強い

酸化力を持った酸素のこと)から実

(身)を守るために、ポリフェノールを

はじめとする抗酸化物質や鉄・食物

繊維・カルシウムなどの栄養素を

たっぷりと蓄えて育ちます。

また、アサイーにはエネルギー補給に

必要なアミノ酸・オレイン酸・ビタミンB₁・

ビタミンB₂も含まれています。まず、

ポリフェノールについて述べますと、

ドイツのボン大学での2004年の研究

では、アサイー(アサイ)に含まれる

「シアニジン3グルコシド」と「シアニジン3

ルチノシド」の2つのアントシアニンは、

ビタミンCよりも更に効果的な抗酸化

物質であることを突き止めました。

実はこの2つのアントシアニンは試験

されたほかの抗酸化物質(カロテノイド、

フラボノイド等)よりもより効果が高かった

そうです。さらに同研究では、アサイー

に含まれるこの2つのアントシアニンは

「即効性」と同時に「持続性」の抗酸化

物質であることを初めて発見しました。

一方、ビタミンCは「即効性」はあります

が、長時間にわたっては働くことが

できません。ですから効果を持続

させるためには一日中ビタミンCを

継続的に供給する必要があります。

反対の例として、カテキンは「早い」

効果はありませんが「効果が長く続く」

ことが分かっています。ところがこの

ドイツでの研究によると、アサイーに

含まれる「シアニジン3グルコシド」と

「シアニジン3ルチノシド」のみが

「即効性」と「持続性」の両方の作用

を持っていることが分かりました。鉄分

は、レバーの約4倍でプルーン150

個分に相当する量が含まれている

ことが分かりました。ただし、レバーの

鉄分は、ヘム鉄ですが、アサイーの

鉄分は、非ヘム鉄です。非ヘム鉄は、

ヘム鉄に比べて非常に吸収が悪い

ということが分かっています。鉄の

ほとんどは小腸上部の粘膜から吸収

されますが、吸収率はヘム鉄のほうが

断然高く、ヘム鉄で10~20%、

非ヘム鉄で1~6%と、ヘム鉄のほうが

数倍も吸収されやすいことが分かります。

ですから、アサイーに豊富に含まれる

鉄分の吸収を高めるためには、タンパク

質を多く含む食品を一緒に摂る必要が

あります。カルシウムは、牛乳の約2倍

で「アマゾンのミルク」という別名が

ついています。カリウムは、バナナの

約3倍、マグネシウムは、ブロッコリー

の約9倍含まれることが分かっています。

植物性ステロール(βシトステロール)は

植物の細胞を構成する成分のひとつで、

植物全般に含まれているものです。特に

豆類や穀類の胚芽に多く含まれて

います。その主な働きには、

コレステロールの吸収阻害、

免疫システムへの作用、抗菌・抗炎症

作用などがあります。アサイーには、

この植物性ステロール(βシトステロール)

が豊富に含まれていることから、

コレステロール値の減少や免疫力の

改善、さらには前立腺肥大にも効果

があると期待されています。

 
 
アサイーの美肌効果

アサイーはモデルが美肌のために愛用

している果物でもあります。その理由は、

アサイーにはリノレン酸とオレイン酸

という2種類のオメガ系必須脂肪酸

(不飽和脂肪酸の一種で人体では生成

できない脂肪酸のこと)を含んでいる

ためです。脂肪酸は脂質に含まれる

主な成分です。脂肪酸は、その構造に

よって、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、

多価 不飽和脂肪酸に分けられます。

アサイーに含まれる脂肪酸の組成比率

はオリーブオイルに似ています。

ちなみにオリーブオイルは、地中海諸国

における心臓病の発生率が低いことの

要因とされています。その組成比率は、

60%がオレイン酸から成っています。

オレイン酸は、n-9系の一価不飽和

脂肪酸であり必須脂肪酸です。

いわゆる善玉といわれているHDL

コレステロールの値を下げることなく、

LDL(悪玉)コレステロ値を下げる働きが

あります。リノレン酸は、n-3系の多価

不飽和脂肪酸であり、これもまた、

必須脂肪酸のひとつです。必須脂肪酸

は、ホルモンの乱れを正常化してくれる

働きや、ストレスに対抗する力があります。

また、オメガ系必須脂肪酸の美肌効果

のみならず、豊富に含まれる

ポリフェノールにより、肌の老化・ダメージ

予防効果が存在します。その効果は、

アサイーに含まれる

「シアニジン3グルコシド」と「シアニジン

3ルチノシド」が担っており、この二つの

アントシアニンは「即効性」と「持続性」

の両方の作用を持っています。お肌にも

この「即効性」と「持続性」が発揮されれば

、美肌へと確実に導かれます。

その他にも、腸内をきれいにしてくれる

食物繊維・美白効果があるビタミンC・

肌の健康を保つビタミンB群も含まれて

います。アサイーには、これら食物繊維

と抗酸化ビタミンの相乗効果により肌荒れ

予防効果が認められています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

アサイーの追加で、朝いい朝食となる。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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