最近の号外Vol.335メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.335メルマガ

2016-07-12 01:26:06

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話  号外Vol.335 平成27年9月9日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)肥満するにつれて、中性脂肪が上昇する機序
2)「軽度認知障害」か否かを、血液検査で判定

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 肥満するにつれて、中性脂肪が上昇する機序

 
 
 
 
 
肥満するにつれて中性脂肪(
TG)が上昇する機序には、脳が
制御する自律神経系が、重要な
役割を果たしている事が、東北
大学病院糖尿病代謝科教授の
片桐秀樹氏、助教の宇野健司氏
らの研究結果から明らかになり
ました。
「Nature Communications」誌
に、2015年8 月13日掲載された
結果で、脳が制御する自律神経
系が全身の脂肪代謝の調節を担
っていることが分かったという
ことです。

肥満の状態では、血中TGが、
上昇するのと同時に、肝臓での
アミノ酸量が増加することが知
られています。そこで同氏らは
今回、肥満させずに肝臓へのア
ミノ酸流入量だけを増加させた
マウスを用いて、全身の代謝に
生じる変化を調べました。

その結果、アミノ酸流入量の
増加マウスでは、肥満したとき
と同じように血中TGが高値とな
ることが分かりました。アミノ
酸によって活性化するmTOR/S6
キナーゼという、シグナル伝達
経路は、同マウスでも活性化し
ていました。

通常、血中TGはリポ蛋白リパ
ーゼ(LPL )によって加水分解
された後に細胞に取り込まれて
利用されますが、アミノ酸流入
量増加マウスでは脳からの神経
伝達によってLPL の産生が低下
し、血中TGの分解も抑制されて
いました。実際にmTOR/S6 キナ
ーゼの伝達経路を遮断すると、
マウスが肥満しても、血中TGの
上昇が抑えられていました。

同氏らはこの結果について、
「肝臓でのアミノ酸増加に応じ
た栄養過多の情報が、自立神経
により脳に伝えられ、それを受
け取った脳が、血中TGを分解す
る酵素を減らすよう神経を使っ
て指令を出し、その結果血中で
TGが分解できず高TG症になる、
というメカニズムが解明された」
と解説しました。この知見が、
新たな治療法や動脈硬化予防法
の開発につながればと期待して
います。

自律神経を整えるヨガについての

動画です。



 
 
 
 
医院開設を分かりやすく解説。


 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
2】 「軽度認知障害」か否かを、血液検査で判定

 
 
 
 
 
認知症の前段階と言われる「
軽度認知障害」になっているか
どうかを血液を調べるだけで、
およそ80%の精度で判定でき
る方法を筑波大学などのグルー
プが開発しました。
筑波大学の朝田隆名誉教授と
内田和彦准教授らのグループは、
茨城県内の高齢者およそ900
人を12年間追跡調査し、軽度
認知障害からアルツハイマー型
の認知症へと病状が進行してい
く過程を詳しく調べました。
その結果、病状が進むにつれ、
患者さんの血液の中では「アミ
ロイドベータ」と呼ばれる異常
な蛋白質の排出などに働く3種
類の蛋白質が減っていることが
分かったということです。
そして、これらの蛋白質
を目印にしたところ「軽度認知
障害」かどうかをおよそ80%
の精度で判定できる、検査法の
開発に成功したということです。
すでに国内およそ500か所
の医療機関で検査が行える体制
になっているということで内田
准教授は、「認知症は、症状が
進行してから病院に行っても
治療の効果が見込みにくい。
この検査をきっかけに早い段階
で診断を受け、運動を取り入れ
たり食生活を改善するなどして
認知症の予防につなげてほしい」
と話しています。

軽度の認知障害について解説

している動画です。



 
 
 
 
団塊の世代の高齢化準備段階。


 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 
肥満するにつれて中性脂肪(
TG)が上昇する機序には、脳が
制御する自律神経系が、重要な
役割を果たしている事が明らか
になったのは、偉大な業績であ
ると言えましょう。この知見を
新たな治療法や動脈硬化予防法
の開発に必ずつなげて頂きたい
と考えております。
認知症の前段階と言われる「
軽度認知障害」になっているか
どうかを血液を調べるだけで、
およそ80%の精度で判定でき
る方法が開発されたのは、画期
的な事項と言えるでしょう。
認知症の根本治療が存在して
いない現在では、早期発見して
進行を遅らせる治療を前倒しに
する他、手だてがありません。
この方法を活用して、認知症の
患者さんの失われる時間をとり
戻す試みを始めて頂きたいと考
えています。

沖縄でソーキそばを早期に、
発見。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。