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2016-07-15 01:49:25

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診療マル秘裏話  号外Vol.338 平成27年9月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)米国ガイドラインでLDLコレステロールの管理目標値が設定不可
2)非アルコール性脂肪肝炎を血液検査で精度よく診断

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 米国ガイドラインでLDLコレステロールの管理目標値が設定不可

 
 
 
 
 
 
米国のコレステロール治療ガ
イドライン(GL)には、LD
L‐コレステロールの管理目標
値が設定されていません。曰く
「目標値を設定するに足る科学
的根拠がない」というのです。

2013年11月、同GLが発表さ
れたとき、各国の関連学会は大
騒ぎになりました。何しろこれ
まで治療の根拠として君臨して
きた数値がばっさり切られたの
ですから。

当時の、日本動脈硬化学会の
公式見解をみると、 「LDL-Cの
管理目標値を決定するに足るエ
ビデンス(科学的根拠)は現状
では十分ではないことに関して
はわれわれも異論はなく(中略)
しかし日本の実臨床の場では、
管理目標値があった方が治療し
やすく(後略)」、とあります。
解りやすい数値があった方が、
医者も患者も便利でしょう?
というわけです。

米GLも脂質異常症の治療の
必要を否定しているのではあり
ません。一律に管理目標を課す
のではなく、患者さんの心疾患
発症リスクに準じた治療設計を
推奨したのです──極めてまっ
とうな解説でしょう。

リスク決定には年齢と心疾患
の既往、糖尿病の有無に加え、
人種、性別、血圧値など9項目
から今後10年間の心疾患発症リ
スクを推計するプログラムが取
り入れられました。

ちなみに45~70歳の基礎疾患
がない人の場合、LDL-Cが70~1
89mg/dL 、今後10年の間に心疾
患を発症する可能性が7.5 %
以上から薬物療法の対象となり
ます。発症リスクが低くても、
LDL-Cが190mg/dLを超えるなら、
有無を言わさず治療対象です。

先日、報告されたGLの費用
対効果を検証する調査結果によ
ると、10年間の心疾患発症リス
ク7.5 %以上で薬物療法開始と
いう新基準を採用した場合、1Q
ALY (高い生活の質を保ったま
ま過ごせる年数)増分の費用が
3万7000ドル 。著者は「費用の
許容範囲を10万ドルまで上げら
れるならリスクが4%の人まで
治療対象を広げられる」として
います。

LDLコレステロールは、悪玉で

ないという説が解説されています。

私もそう思いますが、LDLコレステ

ロールが酸化されると話が違って

くるのではないかと考えています。



 
 
 
 
大将が対照との比較で対象を
決めた。笑

 
 
 
 
 
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2】 非アルコール性脂肪肝炎を血液検査で精度よく診断

 
 
 
 
 
酒をほとんど飲まない人が、
発症し、肝硬変や肝臓ガンに進
む恐れがある「非アルコール性
脂肪肝炎(NASH)」を血液
検査で精度よく診断できる新手
法を開発したと、大阪大のチー
ムが米医学誌電子版に発表しま
した。

NASHの早期発見と患者の
体の負担軽減につながるという。

NASHは、超音波検査で非
アルコール性の脂肪肝とされた
人の1割程度を占めるとされ、
脇腹に針を刺して肝臓組織を一
部採取する肝生検で診断します。

しかし、肝生検は入院が必要
で患者さんの体の負担も大きい
ため、簡便な診断法の開発が求
められてきました。

大阪大の三善英知みよしえい
じ教授(肝臓病学)と鎌田佳宏
准教授(同)らは、NASHの
特徴とされる、
▽風船のように異常に膨らんだ
肝臓細胞
▽肝臓組織が、炎症で硬くなる
線維化――に伴って血中に増え
る蛋白質をそれぞれ特定しまし
た。これらの蛋白質の量などの
違いから、NASHを診断する
検査手法を開発しました。

大阪大病院のほか、大阪市立
大や高知大の病院など計5病院
で、肝生検でNASHと確定し
た患者さん約300人と、非N
ASHの約200人を対象に、
この検査で患者さんかどうか見
分けられるかを検証しました。
その結果、約85%の精度で、
NASH患者を判別できたとし
ています。

三善教授は、「血液検査なら
会社の健康診断で早期発見でき
るし、痛い思いをしなくて済む。
2、3年後の実用化を目指した
い」と話しています。

非アルコール性脂肪肝炎に

ついて解説している動画です。



 
 
 
精度を上げる制度。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
悪玉コレステロールが多いと
いうだけで、心疾患のリスクが
高くなるとは、私も考えていま
せん。喫煙歴があるか等の酸化
ストレス因子があるかが重要で
あると私は、考えています。つ
まり、アメリカのガイドライン
は、極めて合理的で、日本の様
に製薬会社の都合に振り回され
たくないというものの現れであ
ると思います。悪玉コレステロ
ールが余りにも高い場合は食事
療法をお勧めしています。
特定の蛋白質の量などの違い
から、NASHを診断する検査
手法が開発されたのは、画期的
と言えましょう。特に肝生検は、
リスクを伴う大掛かりな検査と
いう印象を、研修医の時に受け
ていましたので、簡便な方法で
診断できるようになったのは、
喜ぶべきことでしょう。

印章の印象を語る。笑

 
 
 
 
 
 
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