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2016-07-09 01:50:54

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診療マル秘裏話  号外Vol.333 平成27年9月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)子供の幻聴体験は自殺のハイリスク要因と判明
2)遺伝子治療の臨床研究についての新指針を告示

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 子供の幻聴体験は自殺のハイリスク要因と判明

 
 
 
 
 
神奈川県立こども医療センタ
ー(KCMC )は8月12日、同セン
ター児童思春期精神科の藤田
純一医長らのグループが行った
精神科外来を初診する子どもの
幻聴体験に関する研究成果を
発表しました。同研究成果は、
科学雑誌「Schizophrenia
Research 」オンライン版に7月
28日付けで掲載されています。
国内において10代の死因の第
1位は自殺で、その一因として
精神疾患の存在が、少なからず
関係しています。精神医療関係
者は、自殺念慮を抱く子どもに
出会うことは稀ではなく、その
リスクを把握し、予防的に支援
することが求められています。
一般の中高生を対象とした、
疫学研究からも、幻聴体験は
統合失調症などの精神病性疾患
に限らず、一般人口の約8 %に
存在し、自傷行為や自殺企図等
の自殺関連事象のリスクと関連
があることが、示唆されてきま
した。 しかし、実際に精神科
外来に、初診する子どもの患者
さんにおいて、幻聴体験のある
人の割合やそれによって自殺リ
スクが高まる程度を調査した、
臨床的な研究は、世界的にも限
られていました。
今回、研究グループは、同セ
ンターと横浜市立大学附属市民
総合医療センター児童精神科に
おいて、2010~2012年にかけて
横断研究を実施しました。10~
15歳で知的障害を有さず、自己
記入式の質問票に、回答が可能
かつ、何らかの精神科診断に
該当する608 名の初診患者さん
を対象に分析、抑うつ症状の
有無と幻聴体験の有無によって
自殺リスクの程度を検討しまし
た。その結果、患者さんの13%
が,「過去2週間以内に他の人に
は聞こえない声を聞いたことが
ある」と回答しました。31%に
自殺念慮、さらに12%には自殺
企図があると回答しました。こ
れらを分析した結果、608 名の
患者さんのうち、幻聴体験のあ
る人は、ない人に比べて、自殺
念慮を抱いている可能性が,3.4
倍高く、さらに抑うつ症状のあ
る人はない人に比べて、自殺
念慮を抱いている可能性が,3.9
倍高いことが明らかになりまし
た。
また自殺ハイリスク者である
自殺念慮を抱く188 名のうち、
幻聴体験のある人はない人に比
べて、自殺企図の経験を有して
いる可能性が3.4 倍高いことも
明らかとなった一方、抑うつ
症状の有無により、自殺企図の
経験を有している可能性は変わ
らなかったそうです。
これらの結果により、幻聴の
体験は自殺念慮に関連するだけ
でなく、自殺念慮を抱く子ども
の自殺企図にも関連する可能性
が示唆されました。自殺念慮を
抱く子どものその後の自殺リス
クを適切に、評価するために、
精神医療の関係者は抑うつ症状
だけでなく、幻聴体験も評価す
る必要性がある、と同研究グル
ープは述べています。

統合失調症の幻聴とその対処法

についての動画です。



 
 
 
幻聴は、神の声のように聞こ
える現調を無視しては、ならな
い。笑

 
 
 
 
 
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2】 遺伝子治療の臨床研究についての新指針を告示

 
 
 
 
 
 
厚生労働省は、12日、遺伝子
治療の臨床研究についての新た
な指針を告示しました。 これ
までの指針にはなかった疾病の
予防を目的に含めたほか、研究
対象の要件も緩和しました。新
指針は10月1日に施行されます。

遺伝子治療の臨床研究に関す
る指針(旧指針)は2002年の告示
以降、個人情報保護法等に対応
した改正が行われましたが、遺
伝子治療の考え方や審査方法の
改正は行われていませんでした。
この臨床研究の状況を背景に、
指針の改正が求められてきたと
いうことです。

こうした状況などを踏まえ、
新指針では遺伝子治療の定義に
ついて、疾病の治療に加えて、
予防を目的とした行為を含めま
した。また、研究対象の要件を
緩める観点から、旧指針で臨床
研究の対象要件としていた、
「重篤な遺伝性疾患、ガン、後
天性免疫不全症候群」等を削除
しました。

このほか、研究の終了後、長
期間が経過した後に有害事象等
が発生することも想定し、旧
指針で「少なくとも5年」とし
ていた記録の保存期間を、新指
針では「少なくとも10年以上」
に変更しました。

遺伝子診断と遺伝子治療について

解説している動画です。



 
 
 
偏向報道がなされたので取材
の許可を変更した。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
幻聴の体験は自殺念慮に関連
するだけでなく、自殺念慮を抱
く子どもの自殺企図にも関連す
る可能性が、示唆されたのは、
ゆゆしき事態であると認識して
います。常識で考える経験を持
たない子供たちがターゲットに
なっているのは、やりきれない
思いがします。ですから、真剣
に子供が訴えていることを軽く
あしらうような真似だけは大人
がするべきではないと考えてい
ます。
遺伝子治療の臨床研究につい
ての新たな指針で、大幅な規制
緩和が盛り込まれたことは評価
するべきだと思います。しかし
ながら、規制緩和をやらざるを
得ないほど、重大な病気の深刻
な症状が出現していると考える
方が妥当では、ないでしょうか


官話が閑話ばかりでつまらな
いので、規制緩和を行う。笑

 
 
 
 
 
 
 
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