美しい肌Vol.428

2014-05-21 20:17:00

カテゴリー:ブログ

フェンネル

写真はフェンネルです。

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美肌の野菜&果物(各論:フェンネル)

 
 
 
 
フェンネルの正体

フェンネルはセリ科ウイキョウ属の多年草植物

です。ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11577559094.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

草丈は1-2mです。葉は糸状で、全草が鮮や

かな黄緑色をしています。花期は、6-8月です。

枝先に黄色の小花を多数つけます。秋には

7mm程度の長楕円形をした茶褐色の実を

つけます。

地中海沿岸が原産とされ、古代エジプトや古代

ローマでも栽培されていた記録があり、歴史上

もっとも古い作物のひとつと言われています。

主産地はインド、中国、エジプトなどです。日本

には平安時代に中国から渡来し、長野県、岩手県、

富山県などで多く栽培されています。沖縄料理に

おいては『いーちょーばー(胃腸葉)』と呼ばれ、

整腸作用のある島野菜として珍重されていました。

魚汁やまーす煮などの魚料理の臭い消しとして

用いられ、時に平焼きなどの薬味としても用いられ

ました。粉砕した果実を水蒸気蒸留して精油を採り

ます。収率はおよそ4-7%だそうです。鳥の羽の

ように広がった糸状の細い葉と傘を開いたような

形に咲く黄色い小花が特徴です。葉・茎・種子

すべてを利用することができ、特に葉は薬用に、

茎は野菜として食用に、種子は香辛料として多く

利用されます。株の根元が白く肥大する

フローレンスフェンネルは、変種で肥大部分を

野菜として利用します。また、葉が赤銅色になる

ブロンズフェンネルなどの種類があります。

若い葉および種子(フェンネルシード)は、甘い

香りと苦みが特徴で消化促進・消臭に効果が

あり、香辛料(スパイス)、ハーブとして、食用、

薬用、化粧品用などに古くから用いられています。

西洋では魚料理やピクルスの風味付けに用い

られ、インドではカレー料理に、中国では五香

(ウーシャン)粉の原料として用いられます。また

パスティスやアクアヴィットなどの酒類・

リキュール類の香り付けにも用いられます。また

フェンネルシードをさまざまな色の砂糖でコート

したもの(ヒンディー語で「ソーンフ」。フェンネル

の意味。)がインド料理店で口直しとしてレジの

横などに置かれていることがあります。フェンネル

の鱗茎(葉柄基部が肥大したもの)はフィノッキオ

(finocchio) とも呼ばれ、野菜としてタマネギ

などのようにサラダや煮物、スープなどに用いられ

ます。茎・葉は生で食されますが、その他にも佃煮、

シチューなど肉料理の香味野菜として使用され

ます。果実は、生薬「茴香」で芳香健胃作用があり

ます。漢方方剤の安中散(あんちゅうさん)や、

太田胃散(漢方+西洋薬の処方)、口中清涼剤の

仁丹などに使われています。

フェンネルといわしのパスタのレシピ動画です。

www.youtube.com/watch?v=qzoobIP_1Do

 
 
 
 
 
 
 
 



























 
 
フェンネルの歴史

 
エジプトの古都テーベの墓地に埋葬されていた

ミイラとともに1冊の本が出土しました。エジプト

での薬草での最古の本「エーベルス・パピルス」

で、紀元前1552年頃に著作されたと考えられ

ており、ここには、アニス、クミン、ウィキョウ

(フェンネル)、コエンドロ(コリアンダー)、カルム

(キャラウエイ)などが薬草として記載されて

いました。フェンネルは、健胃、去痰の薬として

使われていましたが、邪気を取り払う力があると

信じられており呪術に、また防腐効果がある

ので保存料としても使われていました。玄関

ドアに飾る飾りもの(リース)にフェンネルを

巻き込むといいますが、この魔よけの呪術での

使われ方の名残でもあり、『聖ヨハネ』の前夜祭

に当たる6月23日に飾るということです。

フェンネルは、古代ローマで強壮用の食物と

して用いられていました。ヨーロッパでは古く

から薬草として人々の生活の中で欠かせない

ハーブで、「フェンネルを見ても摘もうとしない

者は悪魔だ」という言葉があるほどでした。

盛んに用いられるようになったのは中世以降

で、特にフェンネルの種子は目に良く、若返り

の効果もあると信じられていました。そのため、

当時は煎液を洗眼用に使ったり、浴剤として

ふんだんに使ったりしていたといわれています。

また、家庭の常備薬のように消化促進、

咳止めなどにも使用されていたという記録も

残っています。中国では諸説ありますが、

フェンネルの全草に強い芳香があるため

「香りを回らす」という意味で茴香(ウイキョウ)と

呼ばれ、ブレンドスパイスの五香(ウーシャン)

(中国料理に使われる代表的なブレンド

スパイスのことを指します。5種類のスパイスが

使われ、陳皮、シナモン、クローブの3種類が

共通で、残り2種類は地方によって異なります)

や漢方薬にも用いられています。日本にも古い

時代に中国から伝来し、薬用として利用されて

きました。その古い時代とは、いつかということ

について詳しく述べて見たいと思います。

日本のハーブの歴史を紐解いてみると平安

時代中期の905年(延喜5年)に醍醐天皇の

命により編纂がはじまり、967年より施行された

法律『延喜式(えんぎしき)』、及び同じ時代に

醍醐天皇に侍医として仕えた深根輔仁

(ふかねすけひと)が編纂した日本最古の薬物

辞典『本草和名(ほんぞうわみょう)』には

ワサビ、カラシ、メカ(ミョウガ)、ハジカミ(山椒)、

クレハノハジマミ(ショウガ)コミラ(ニラ)、オオヒル

(ニンニク)、イヌエ(シソ)などの名前が載って

います。さらに注目したいのは、コニシ(コエンドロ

=コリアンダー)、クレイオモ(ウイキョウ=フェンネル)、

スエツムハナ(紅花=サフラワー)といった地中海

沿岸のハーブがはじめて登場します。そのため、

10世紀にはフェンネルなどのハーブが中国

あるいは百済経由で日本に伝来し、薬草として

使用されるようになったと考えられています。

豚バラ肉の柔らか煮込みのレシピ動画です。

フェンネルシードが使われています。

www.youtube.com/watch?v=NllBZC6G2q4

 
 
 
 
 
 
 






















 
 
フェンネルの雑学

フェンネルの持つ独特の芳香は魚の生臭さや

脂っぽさを消す効果があります。そのため

ヨーロッパでは「魚のハーブ」と呼ばれて

います。また、乾燥させた種子はアニスに似た

すっきりとした甘さとぴりっとした風味があり、

フェンネルは魚の香草焼きに欠かせない

ハーブとなっています。イタリアでは、パンを

焼くときにフェンネルの葉をパン種の下に

敷いて風味づけとして使います。他にも、

ソースやスープ、若葉はオリーブ油やお酢

に漬け込んで調味料としても使われています。

フェンネルの種子はカレー粉の主原料の

ひとつで、そのまま、または砕いてパンや

クッキー、ピクルスの風味づけとしてよく利用

されています。ブーケガルニとはフランス語で

「香草の束」のことです。魚のスープをとるとき

に臭み消しとして、数種類のハーブを入れて

使います。各地方により中に入るハーブは

まちまちですが、フェンネルはこの中に欠かせ

ないハーブです。フランスの魚料理のブイヤ

ベースにも使用されます。フェンネルの種子

はハーブティーとしてもよく使われます。

フェンネルの持つ甘みとスパイシーな香りは

食欲を抑える働きがあります。フェンネルの

芳香成分であるフェンチンが多いといわれて

います。またフェンネルには、炎症を鎮める

効果もあり、風邪などを引いたときにフェンネル

のハーブティーを飲むと早期回復が期待でき

ます。ハーブティーとして利用する場合、浸出

時間は少し長めにすることがポイントです。

フェンネルはエッセンシャルオイル(植物に含

まれ、揮発性の芳香物質を含む有機化合物

を指し、精油とも呼ばれます)としても強い薬効

があります。はちみつと一緒にお湯に溶かし、

咳止めの薬として利用されています。関節炎

やリウマチの患部に塗ることで炎症を鎮めると

いった効果も期待できます。フローレンス

フェンネルの肥大した根元はセロリに似ており、

生のまま、または茹でたものをサラダとして

食べるのが一般的です。また、煮込むことで

甘さが繊細になるのでスープや煮込み料理

にもよく合います。また、摂取時の注意点に

ついて述べてみたいと思います。授乳期に

摂取すると、母乳の出をよくすることが知られ

ていますが、同時に子宮を刺激するともいわれ

ているので妊娠中は摂取しすぎないよう気を

付ける必要があります。また、にんじん、セロリ、

ヨモギ、セリ科の植物にアレルギーのある人は、

フェンネルにもアレルギーが起こる可能性が

あるので摂取には注意が必要です。フェンネル

は特にダイエット効果で古くから注目されて

いました。フェンネルはギリシャ語で「マラスロン」

といいます。これは「やせる」という意味の言葉から

派生したといわれています。フェンネルには利尿

作用と発汗作用があり、さらに便秘を解消し、

お腹に溜まったガスを排出する作用があります。

これにより、肥満の原因となる体内の余分な水分

や老廃物を排出する効果が期待できます。

また、フェンネルの香りには食欲を抑える働きも

あることから、古代の女性からダイエットの目的で

親しまれてきました。フェンネルには消化を促す

作用があります。消化酵素の分泌を刺激して、

消化を促す効果があるため、胃もたれの予防

効果が期待できます。冷えによる胃の痛みや

消化不良、おなかの張りなどの症状に効果が

あります。フェンネルのエッセンシャルオイルは

咳止めの薬として使われてきました。

また、関節痛の緩和にも効果があるとされて

います。乳児仙痛発作の既往歴がある乳児121名

を対象とした試験では、0.1%フェンネル種子油

(5~20mℓ)を1日4回、7日間摂取させたところ、

疝痛(せんつう:俗に「さしこみ」といわれる発作性

の痛みのことです。腹部の空洞性臓器(胃・腸・

膀胱・子宮)並びに管状臓器(胆道・腎盂・尿管)

の壁をつくる平滑筋の異常収縮によって起こります。

刺すような激痛が、数分~数時間の間隔で周期的

に反復します)が軽減したという報告があります。

鮭のフェンネルの蒸し焼きのレシピ動画です。

www.youtube.com/watch?v=OCbUFQueC5k

 
 
 
 
 
 
 






















 
 
 
フェンネルの有効成分

一般的に芳香成分として、フェンチン、

アネトール、エストラゴールを含み、その他

にペトロセニン酸、オレイン酸、リノール酸

(人間の体内で合成できない不飽和脂肪酸

の一種です。大豆油やコーン油などの

植物性の油に多く含まれます) 、フラボノイド

(ルチン、ケンフェロールなど) 、ビタミン類

(ビタミンA、C)、ミネラルなどが含まれて

います。

自家製ソーセージとオニオンとフェンネルシード

のパスタのレシピ動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=I_YRbznVtFA

 
 
 
 
 
 
 
http://www.example.com/xxx/yyy
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フェンネルの美肌効果

フェンネルに含まれる芳香成分・アネトールは

女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きを

持つため、更年期障害の予防や改善に効く

そうです。更年期を迎えると女性ホルモンが

分泌されにくくなり、めまいや耳鳴りなど様々な

トラブルを引き起こします。

また、女性ホルモンは骨からカルシウムが溶け

出すのを抑える役割も持っているため、

女性ホルモンの減少は骨粗しょう症の原因の

ひとつといえます。

アニスに含まれるアネトールは、女性ホルモン・

エストロゲンと似た作用を持つため、更年期障害

を予防・改善する効果があるといえます。

また、それ以外にも生理痛を軽減させたり、生理

周期を整えたりと女性特有のトラブルにも効果を

持ちます。女性ホルモン・エストロゲンは、

コラーゲンの合成を促進します。女性ホルモン・

エストロゲンは30代をピークにして低下して

いきます。女性ホルモン、とくにエストロゲンの低下

が体に及ぼす影響はさまざまで、骨粗鬆症などの

病気にかかりやすくなるということもありますが、

美肌に関して言えば、皮膚が菲薄化(薄くなって)

して、たるんできます。そうした皮膚の老化作用を

植物性エストロゲンを摂取することによってある

程度防止することができるわけです。プエラリア

ミリフィカ、大豆、ゴマ、アニスなどに加えフェンネル

もアネトールの働きで、皮膚を美しく保つ作用が

期待できます。実際、葉の抽出液は皮膚を活性化

し、肌に潤いを与えるそうで化粧品にも使われている

ようです。今回は、ここまでとさせて頂きます。

フェンネルを食べても、フェーン現象は、寝てくれ

ません。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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