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診療マル秘裏話 Vol.244 平成20年7月31日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  卵子の生き延び戦略
2) 皮膚のかゆみを抑えるタンパク質

 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 卵子の生き延び戦略

マウスの受精卵が着床するまでの
数日間、自分自身のたんぱく質を
分解して栄養にしていることを、
東京医科歯科大のチームが発見しま
した。魚や鳥と違い、ほとんど養分
を持たない哺乳(ほにゅう)類の
卵子の生き延び戦略を解明した成果
で、体外受精の成功率向上などに
つながる可能性もあります。7月3日
発行の米科学誌サイエンスに発表し
ました。

ヒトをはじめ動植物の細胞には、
飢餓時の栄養分の自給自足や細胞内
の浄化のため、自分自身のたんぱく
質を分解する「オートファジー」
(自食作用)と呼ばれるリサイクル
機能があります。出生直後や絶食時
などに、全身の細胞で活発化する
ことが知られていました。

水島昇・東京医科歯科大教授
(分子細胞生物学)らは、生きた
細胞でオートファジーの様子を観察
する新手法を開発しました。マウス
の受精卵を凍結保存しようとした際、
偶然、受精直後の卵子でもオート
ファジーが活発化することを見つけ
ました。

オートファジーが働かない受精卵
は、たんぱく質の合成量が通常の7
割程度に落ち、生育できずに着床前
に死んでしまいました。哺乳類の
卵子には栄養分がなく、このリサイ
クル機能がなければ必要な器官を作
る材料がなくなるためと考えられる
ということです。

水島教授は「今後、卵細胞内の
たんぱく質の代謝機構が不妊に関係
しているのかどうかを解明したい。
体外受精卵の培養方法の改善などに
つながる可能性もある」と話してい
ます。

たこやいかがひもじいとき自分の
足をたべるのにオートファジーは似
ている。

卵子バンク事業の会見に関する動画

です。

www.youtube.com/watch?v=iG0uLSMzJf8

 
 
 
 
 
 
 






































卵子は、じぶんの身体を食べられ
るので乱視ではない。笑

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2】 皮膚のかゆみを抑えるタンパク質

アトピー性皮膚炎などの皮膚のかゆ
みを抑えるたんぱく質を、横浜市立
大の五嶋良郎教授と池沢善郎教授ら
の研究グループが、マウスの実験で
突き止めました。このたんぱく質
には、かゆみを悪化させる神経細胞
の過度な成長を抑える働きがあり、
治りにくい皮膚のかゆみを改善する
治療薬につながると期待されていま
す。国際皮膚科専門誌「ジャーナル・
オブ・インベスティゲーティブ・
デルマトロジー」に掲載されました。

ヒトがかゆみを感じてひっかくと、
その刺激によって神経細胞の成長が
促進され、かゆみに過敏になります。
これをさらにひっかくと、神経が一
層増える悪循環に陥り、アトピー性
皮膚炎などの慢性化につながると
いうことです。

研究グループは、神経の成長を妨
げる「セマフォリン3A」という
たんぱく質に着目しました。アトピー
性皮膚炎のモデルマウスに、この
たんぱく質を皮下注射すると、投与
していないマウスに比べ皮膚炎が
改善し、マウスが患部をひっかく
回数が減りました。

投与していないマウスの神経細胞
は表皮まで入り込んでいましたが、
投与したマウスは神経の伸びが少な
くなっていました。このたんぱく質
はヒトの表皮からも分泌され、
アトピー性皮膚炎の患者は分泌が少
ないことが知られています。

五嶋教授は「マウスの実験で、
皮膚にセマフォリン3Aを塗る方法
も試しており、将来は、この
たんぱく質を塗ることで補い、かゆ
みを抑えられる可能性がある。ただ、
このたんぱく質は構造的に不安定な
ため、今後、安定して大量生産でき
るかが課題になる」と話しています。

アトピー治療に有用な別のタンパク質

も発見されているようです。

www.youtube.com/watch?v=5T_1ueLPe0A

 
 
 
 
 
 
 
 














































花瓶が過敏になった。笑

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編集後記

自分自身のタンパク質を分解して
生き延びるとは、優れた生存機構で
あると思います。オートファジー
機構のない卵子は、生存競争に確実
に敗れます。そうして異常の少ない
卵子が胎児になる自然淘汰も兼ねて
いるのでしょう。アトピー性皮膚炎
のかゆみはものすごいものと考えら
れています。かゆみを数値化する
ことはできないので、どうしても
そういう表現になってしまいます。
しかし、蕁麻疹のかゆみは、治療で
簡単に収まるのに、抗ヒスタミン剤
やステロイド剤を用いてもアトピー
のかゆみはほとんど収まりません。
それには掻破後の神経細胞の伸長が
関係し、その神経細胞の伸長を阻害
するタンパク質が見つかったのは
偉大な発見といえるでしょう。

身長を伸長するという表現は、
慎重にしたい。笑

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