美しい肌Vol.427

2014-05-14 22:51:53

カテゴリー:女性の美容と健康

びわ

 
写真はビワです。

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美肌の野菜&果物(各論:ビワ)

 
 
 
 
ビワの正体

アカネ科ヤエヤマアオキ属の常緑小高木植物

です。ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11521336184.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

ビワ(枇杷、学名: Eriobotrya japonica)は、
バラ科の常緑高木およびその果実です。中国

南西部が原産地です。英語の「loquat」は

広東語「蘆橘」(ロウクワッ)に由来しています。

日本には古代に持ち込まれたと考えられて

います。またインドなどにも広がり、ビワを用いた

様々な治療法が生まれました。中国系移民が

ハワイに持ち込んだ他、日本からイスラエルや

ブラジルに広まりました。トルコ、レバノン、

ギリシャ、イタリア南部、スペイン、フランス南部、

アフリカ北部などでも栽培されます。同じ漢字

でも中国での呼称は「ピパ」だそうです。秋から

冬にかけて5枚の花弁を持った白い花を咲かせ

た後、実をつけます。薄い毛に覆われた小ぶり

の果実に比べ、非常に大きな葉を持っています。

初夏に旬を迎えるビワは、季節感を感じられる

果物として広く親しまれています。また、ビワの葉

や種は古くから漢方や中国伝統医学で用いられ

ていたことが知られています。一説によると日本

にも野生種のビワが自生していたともいわれて

いますが、現在日本で栽培されているビワは中国

から導入された品種です。温暖な気候を好んで

育つビワは、東アジアなどを中心に生産されて

います。日本の主なビワの生産地は「茂木ビワ」

で知られる長崎県と、「房州ビワ」で知られる

千葉県です。全国で生産されるビワの3分の1が

長崎県で生産されています。年間の平均気温が

15℃以上で、最低気温が-5℃以下にならない

環境が適しているため、日本国内では千葉県

より北の地域では本格的な栽培は行われて

いません。日本名のビワ(枇杷)は、果実あるいは

葉の形が楽器の「琵琶」の形に似ていることが

名前の由来であるといわれています。

以下はよく知られている3つの品種です。

茂木
「西の茂木」ともいわれる西日本における代表的

な品種のひとつで、長崎県茂木地区を中心

として主に九州で生産されています。小ぶりで、

甘みが強く控えめな酸味が特徴です。

江戸時代に中国商船から持ち込まれたビワの

種を、当時長崎県茂木町に住んでいた女性

が庭にまいたことがきっかけで生産されるように

なりました。

田中
「西の茂木」に対して「東の田中」といわれ、全国

では房州ビワの名で知られている品種です。

主に千葉県や愛媛県などで生産されています。

果実は茂木よりも大きく、甘みと酸みのバランス

がとれた味です。1879年頃、植物学者の田中

氏が長崎で食べたビワの種を東京の自宅にまき、

育成したことが始まりといわれています。

長崎早生(ながさきわせ)
寒さに弱いためハウス栽培されることが多く、

早いものは1月になると出荷されます。露地もの

より2ヵ月ほど早く店頭に並びます。茂木ビワと

他の品種が勾配されたもので、出荷される箱

には茂木ビワと書かれていることもあります。

他にも、千葉県で生産されている大房

(おおぶさ)や瑞穂、果実が白色を含んだ

白茂木などの品種もあります。

千葉の富浦のビワに関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=sgAva299xes

 
 
 
 
 
 
 






























 
 
ビワの歴史

中国では6世紀頃からビワが栽培されていたと

いわれ、古くから葉や種が漢方として使われて

いました。日本にも野生種があったという説が

ありますが、現在栽培されているのは中国から

もたらされた品種がもとになっています。ビワに

関する文献は奈良時代に記述された書物が

最も古いものです。日本で栽培が始まったのは

江戸時代の中期頃で、千葉県の富浦では宝暦

元年(1751年)に栽培がスタートしたといわれて

います。その頃の果実は小ぶりだったそうです

が、そこで栽培されたビワは江戸に出荷されて

いたようです。天皇や皇族の方々へ贈る

「献上ビワ」として使用されていました。天皇

(てんのう)、皇后(こうごう)両陛下(りょうへいか)

及び皇族の方々などにビワをお贈りする行事

(ぎょうじ)がビワの献上(けんじょう)です。富浦で

ビワ生産がさかんになり、おいしいビワが作れる

ようになったため、「献上(けんじょう)ビワ」が

始まりました。明治42年6月20日のことでした。

富浦のビワがすぐれていることの証明でもあり

ます。江戸時代の末期(天保から弘化の頃)に

中国の品種が日本に入ってきて、現在のような

大玉のビワが本格的に栽培されるようになり

ました。千葉県の富浦のビワの歴史を述べて

みたいと思います。ビワの生産地としては北限

(ほくげん)に近く寒害を受けやすく生産は大変

ですが、富浦の先人(せんじん)たちの苦労と

工夫によって、日本一のビワの町になりました。

ビワの木には「ビワをつくるとその人は若くして

死んでしまう」などの迷信(めいしん)があり、ビワ

を作る人は中々増えませんでした。 東京(江戸)

は多くの商品が売り買いされています。ビワも

大消費地である東京へ運べば多くの利益が出

ます。ビワは傷つきやすいので、東京から近い

富浦は有利でした。富浦は平地が少なく、特に

これといった作物を作れる状況ではありません

でした。ほかの地域ではあまり生産しておらず、

品種(ひんしゅ)や出荷時期などがちがった

ため、全国的にも有利に生産できました。ビワの

木を元気よく育て、大きいビワの品種を導入し、

おいしいビワを作る技術を取り入れてきました。

江戸時代に早い船を使うなどして、東京(江戸)

まで時間をかけずに新鮮なビワを届けることが

できるようになりました。「田中」などの良い品種

(ひんしゅ)を導入することによって、大きくて形

が良くおいしいビワを作れるようになりました。

昔は、ビワには袋(ふくろ)をかけていません

でした。しかし、大正4年に袋(ふくろ)かけが

始まりました。袋かけにより雪、風、雨、太陽の

強い光などによる被害を予防し、虫もつきにくい

ので、ビワの品質が格段に良くなりました。ビワ

生産のために多くの人が働いていましたが、

昭和40年代からは人手不足になってきました。

そこでケーブル、草刈機(くさかりき)、モノレール

を使いはじめました。また、道路を舗装すること

でトラックなどが使えるようになりました。平地でも

ビワ生産ができると、生産作業が楽になります。

また、ハウスで栽培することで寒害(かんがい)

などにも遭うことが無くなったので生産量が飛躍的

に増えました。さらに、早い時期に出荷すると、

高く売れるので農家は助かります。現在はハウス

ビワがだんだんと盛んになってきています。しかし、

ハウスの中の温度が上がりすぎるとビワが収穫

できなってしまうので、温度管理に最も注意を払わ

なくてはいけません。

ビワの食べ方の動画です。

www.youtube.com/watch?v=stKE1ozrTok

 
 
 
 
 
 
 
 































 
 
ビワの雑学

ビワの葉や種は古くから健康に良いとされて

いました。ビワの葉をあぶって患部に当てたり、

ビワの葉の上で温灸を行うビワ葉療法は、

1500年程前に中国の僧医により日本へ伝え

られました。当時、施薬院(貧しい病人に薬を

与え治療をした施設のことです。現在の病院

の原型となっています)や全国のお寺で僧侶

などにより行われ、病に苦しむ人々から絶大な

信頼を集めていました。その後、ビワの葉を

当てた上からもぐさをする方法が生まれ、現在

では「ビワの葉温熱療法」と呼ばれ広く使われて

います。私のクリニックにも、かつてビワの葉温熱

療法を得意とするリハビリの方がおられました。

美味しいビワを選ぶポイントは、果皮にハリが

あり、果皮の色がビワ特有の鮮やかなオレンジ

色をしていることです。また、果皮に産毛と

ブルームと呼ばれる白い粉が残っていると、

さらに新鮮な証拠です。ビワはキウイフルーツ

や洋ナシのように追熟しないので、できるだけ

早く食べるようにします。冷蔵庫などで冷やし

すぎると風味が落ちてしまうため、直射日光を

避け、風通しが良い場所に常温保存します。

ビワの果実は、生で食べられる他、ジャムや

果実酒などに加工されます。ビワの葉は乾燥

させてビワ茶にして飲まれたり、直接患部に

貼るなど生薬として利用されています。また、

ビワの木は乾燥させると非常に硬く、昔から

杖の材料として利用されてきました。また、

激しく打ち合わせても折れない程頑丈なため、

剣道や剣術用の高級な木刀としても利用され

ています。血液中の悪玉(LDL)コレステロール

が増加し、活性酸素によりこれが酸化して

過酸化脂質となると、血管の内壁が脂質で

分厚くなり、こぶのようにせり出して血管を狭める

ため、高血圧や動脈硬化などが引き起こされ

ます。ビタミンCやクロロゲン酸、タンニンをはじめ

とするビワの果実や葉に含まれる様々な成分

には、血中の悪玉(LDL)コレステロールを減少

させる作用があります。さらに、ビワの果実に

含まれるカリウムやβ-クリプトキサンチンには、

血圧の上昇を抑える働きがあります。そのため、

これらの成分が豊富に含まれているビワの果実

や葉には高血圧を防ぎ、動脈硬化などの

生活習慣病の予防や改善に効果的であると

考えられています。ビワの果実に含まれる

クロロゲン酸には、肝臓において脂肪を燃焼させ

る働きがあります。さらに、ビタミンB群には、糖質

や脂質を効率よくエネルギーに変える働きがあり

ます。そのため、これらの成分が含まれるビワの

果実は、脂肪の蓄積を抑制し、肥満の予防・

改善に効果が期待できます。ビワの果実に豊富

に含まれているβ-カロテンやβ-クリプトキサンチン、

葉に含まれるアミグダリンには、粘膜や皮膚を

強化し、風邪や咳、のどの痛みなどを緩和する

効果があります。さらに、ビワの果実にはビタミンC

が豊富に含まれています。ビタミンCは、血液中

の白血球、特に好中球(体内に存在する白血球

の40%~60%占める白血球の一種です。急性的

な炎症に対して中心となって血液中の細菌や

ウイルスと闘います)に多量に含まれており、体外

から侵入してきた細菌やウイルスなどを撃退する

役割を担っています。ビタミンCは白血球の働きを

高め、ビタミンC自体も細菌やウイルスに対抗する

力を持っています。これらの成分が含まれている

ビワには免疫力を高め、感染症を予防したり、

病気の回復を早めたりする効果があるといわれて

います。ビワの葉に含まれるタンニンの殺菌作用

によって腸内の悪玉菌(ヒトの腸内に住む細菌の

一種です。増えすぎると体に悪い影響を及ぼす

と考えられており、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、

緑膿菌などが悪玉菌といわれます)が減少する

ため、悪玉菌による大腸の炎症によって起こる

下痢を予防する効果が期待できます。ビワの果実

には、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が豊富に

含まれています。激しい運動やストレス、不規則

な生活によって細胞が酸欠状態になると、体内

に疲労物質が溜まります。有機酸にはクエン酸

回路を回転させエネルギーに変える働きがある

ため、疲労の蓄積が抑えられます。さらに、ビワ

の果実に含まれるビタミンB群には、糖質などの

代謝に関わりエネルギーを効率よく生産し、神経

や筋肉へエネルギーを運ぶ働きがあるため、疲労

回復に効果があります。

ビワの葉の温灸療法に関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=DvqwIII52dE

 
 
 
 
 
 
 



























 
 
ビワの有効成分

ビワの果実には、ビタミンB群やビタミンC、カリウム

などのミネラル類、リンゴ酸やクエン酸などの有機酸、

ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸などが豊富

に含まれています。ビワの果皮のオレンジ色は、

豊富に含まれるβ-カロテンやβ-クリプトキサンチン

などのカロテノイド色素によるもので、体内で必要な

分だけビタミンAに変換されて働きます。そのため、

ビタミンA過剰症の心配は、いりません。ビワの葉

には、ポリフェノールの一種であるタンニンや

アミグダリンなどが豊富に含まれています。

アミグダリンはビタミンに似た働きをする成分で、

かつてビタミンB17とも呼ばれていました。しかし、

現在ではビタミンではないことが明らかになって

おり、青酸化合物であるので、大量の摂取は、

控えた方がよさそうです。ビタミンCや、β-カロテン、

また、クロロゲン酸やタンニンなどのポリフェノール

には強い抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、

紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な場面

で発生する活性酸素(普通の酸素に比べ、著しく

反応が増すことで強い酸化力を持った酸素のこと

です。体内で過度に発生すると、脂質やたんぱく

質、DNAなどに影響し、老化などの原因になると

いわれています)を除去し、体が酸化することを

防ぐ働きのことです。人間の体内で酸化が起こる

と、病気や老化、肌トラブルが引き起こされます。

ビワの果実や葉に含まれるこれらの成分が体内で

強い抗酸化作用を発揮して酸化から体を守ること

で、病気や老化、肌トラブルの予防につながります。

ビワの果実や葉は漢方としても多用され、胃腸

の働きを整え夏バテを予防したり、咳や嘔吐を

止める働きがあるとされています。他にも、ビワの種

には肝臓の働きを高める効果があることが研究に

よって確認されています。

半身浴のビワの葉療法の体験談の動画です。

www.youtube.com/watch?v=ZYDwveCOEFE

 
 
 
 
 
 
 
 



















 
 
ビワの美肌効果

ヒトの肌は、紫外線などによって発生する活性酸素

によって細胞が傷つけられ、老化していきます。ビワ

の果実に含まれるビタミンCやβ-カロテン、クロロゲン

酸には強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去して

細胞の老化を防ぐ作用があります。この抗酸化作用

により、美肌へと導かれます。ビワの葉に含まれて

いるタンニンやアミグダリンには殺菌作用があります。

ビワの葉を入浴時に湯船に入れたり、煎じた液を湿布

などの外用薬として使用すると細菌の増殖が抑制

され、あせもや湿疹、肌の炎症の予防・改善に効果

があります。それゆえに美肌効果が期待できます。

そのビワの葉を使った手作り化粧水(ローション)

には、驚きの美肌効果・美白作用があるので、顔や

身体の肌をきれいに、つるつるすべすべにしてくれ

ます。びわの葉に含まれているアミグダリンという成分

には、傷み・かゆみ・炎症を抑える効果があり、

アトピー性皮膚炎を改善する効果もあります。びわの

葉化粧水は刺激が少ないので、多くの敏感肌の方

(ビワアレルギーがある人を除く)にもお使いになれ

ます。また、副作用もほとんど認められず安心して

使用できます。ただし、ビワアレルギーが絶対にない

という保証は、できませんので、ビワ化粧水をお使い

になる方は、手足など目立たない部位で試しに

使ってみてから、顔面などのデリケートな部分に使う

ようにして頂きたいと思います。

ビワの葉化粧水の材料を説明します。

①びわの葉10枚程度、

②精製水400ml、

③グリセリンスプーン大さじ1~2杯。

次に作り方を説明します。

①びわの葉を水できれいに洗う。

②びわの葉の裏側にある毛をタワシや歯ブラシで

きれいに取り除く。

③洗った葉を陰干しして乾燥させる。

④葉を適当な大きさに切る。

⑤鍋に水と葉を入れて火にかける。

⑥弱火で5分熱してから蓋をして冷ます(沸騰させ

ないように注意して下さい)

⑦十分に冷めたらガーゼやキッチンペーパーなど

で漉す。

⑧保湿効果が欲しい人は、グリセリンを入れて

よく混ぜる。市販の化粧水と同じように使って

ください。ビワの葉の裏側にある毛は、きれい

に取らないとチクチクしたりと使用感が悪くなります。

乾燥葉で作る場合は、水で洗う必要はなく、毛を

取る作業はできません。そのため、漉す作業を

何度か繰り返して、毛を取り除く必要があります。

保存期間は、冷蔵庫で2~3週間です。防腐剤が

入っていないので、見た目や臭いがおかしいと

思った時や、肌に異常を感じた時は使用を中止

して下さい。

ビワの葉エキスの作り方の動画です。

www.youtube.com/watch?v=idfnHjWu8Tk

 
 
 
 
 
 
 




























今回はここまでとさせて頂きます。

琵琶湖で、ビワを食べながら、琵琶の弾き語りの

「平家物語」を聴く。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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