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診療マル秘裏話 Vol.247 平成20年8月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  白血病再発の原因遺伝子
2) 胃ガンの拡大手術は、百害あって一利なし

 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 白血病再発の原因遺伝子

抗ガン剤などが効かずに再発して
しまう難治性白血病は、特定の遺伝
子が再発の一因となっていることを、
東京大の黒川峰夫(くろかわ・みねお)
教授(血液内科学)らが突き止め、
7日付の米専門誌「セル・ステム・セル」
に発表しました。この遺伝子の働き
を抑える新薬や治療法を開発すれば、
再発を防ぎ、白血病の根治につなが
る可能性があると話しています。

難治性白血病は、白血病患者の約
7割を占めています。ごくわずかな
白血病幹細胞が分裂を繰り返し、
白血病細胞を大量に増やすことが
原因とされています。抗ガン剤で
白血病細胞は殺せるが、白血病幹
細胞は殺せないため、治療を繰り
返してもいずれは再発してしまう
ということです。

黒川教授らは、難治性白血病で
活発に働いている遺伝子「EVI1」
が、赤血球や白血球のもとになる
造血幹細胞でも働いていることに
注目しました。この遺伝子が同じ
幹細胞である白血病幹細胞の働き
にも関与していると推測しマウス
で実験しました。

白血病のマウスから「EVI1」
を取り除いたところ病気の進行が
遅れるなどの効果が見られ、取り
除かなかったマウスと比較して約
1カ月長生きしました。この結果
から、「EVI1」の働きの抑制
が治療につながると判断されました。

白血病幹細胞を標的とした治療の

臨床応用についての動画です。

www.youtube.com/watch?v=wJn3vSppPUI
 
 
 
 
 
 
 
 
 






























 
再発の遺伝子を細撥しましょう。笑

 
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2】 胃ガンの拡大手術は、百害あって一利なし

標準的な胃ガン手術で行われる
リンパ節切除に加え、大動脈周辺
のリンパ節まで切除する拡大手術
を行っても、患者の生存率がほと
んど向上しないとする臨床試験
結果を、国内のガン臨床医
グループが8月7日までにまとめ、
米医学誌ニューイングランド・
ジャーナル・オブ・メディシンに
発表しました。

国内では進行性の胃ガンの患部
と、転移の恐れがある胃の周辺や
胃につながる血管周辺のリンパ節
を切除する手術が標準とされてい
ます。場合によって大動脈周辺
まで切除範囲を広げることもあり
ますが、こうした手術は無益との
証拠が示された形です。

この結果を受け日本胃ガン(ガン)
学会も治療ガイドラインを改訂し
ました。研究代表者の笹子三津留
(ささこ・みつる)兵庫医大教授
は「今後は手術に伴う無益な患者
の負担を避けるようになるだろう」
と話しています。

グループは1995-2001年、全国24
病院で胃ガン患者さん523人の同意
を得て臨床試験を実施しました。
標準的な手術を受けた患者と、加え
て大動脈周辺のリンパ節切除を受け
た患者の5年後の生存率を比べると、
前者が69・2%、後者が70・3
%と変わりがありませんでした。
再発の度合いにも目立った差はあり
ませんでした。

胃ガンの治療について丁寧に解説した

動画です。

www.youtube.com/watch?v=78SpJ_7w31o
 
 
 
 
 
 
 








































手術の各台から拡大をなくす。笑

 
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編集後記

再発の原因となる白血病幹細胞を
ヒ素により分化させて治療する方法
を以前に紹介しました。遺伝子の
抑制に使った方法はなんでしょうか?
アンチセンスの遺伝子を投与する
とか、RNAレベルでブロックするとか、
いろいろあると思います。ただ寿命
が延びただけの動物実験では、遺伝
子抑制の副作用は全く確認できませ
ん。まだまだこの研究は、始まった
ばかりと言う気がします。拡大手術
が根治に結びつかないのは逸見政孝
さんの例で分かっています。不必要
な拡大手術をできるだけなくして頂
きたいものです。

遺伝子抑制で、病気をよくせい!笑

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