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診療マル秘裏話 Vol.144 平成18年8月31日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) 耐性HIVウイルスに効く薬
2) 長寿の遺伝学的背景

 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】耐性HIVウイルスに効く薬

既存の薬が効かない多剤耐性エイズ
ウイルス(HIV)にも高い効果を示
す抗HIV薬を、熊本大の満屋裕明
(みつや・ひろあき)教授や米パデュー
大(インディアナ州)のアラン・
ゴーシュ教授ら日米共同チームが開発
し、8月14日までに米食品医薬品局
(FDA)が治療薬として承認しま
した。

先進国、発展途上国ともに深刻な
脅威となっている耐性HIVへの幅広
い効果が確認された薬は、世界で初め
てということです。

別の薬の3倍以上の効果があるなど
患者には大きな朗報で、専門家らは
この薬が今後、エイズ治療の主役に
なる可能性があるとみています。臨床
試験の成績などは、カナダで8月13日
から始まった国際エイズ会議で発表
されます。

ダルナビルと呼ばれるこの薬は、
エイズ治療に広く使われているプロテ
アーゼ阻害剤(PI)の一種です。
ゴーシュ教授が合成し、満屋教授が
生体内での効果を確認、臨床試験へと
進めました。

プロテアーゼはHIVに含まれる
酵素でHIVの増殖に必要なタンパク
質を正しく切断する「はさみ」の役割
を果たします。PIは酵素に付着して
はさみを切れなくし、HIVの増殖を
止めます。

既存のPIは、酵素の成分である
アミノ酸の端に結合する性質があり、
HIVの遺伝子が変異してアミノ酸が
変わると効かなくなってしまう弱点が
ありました。これに対しダルナビルは、
アミノ酸が変わっても影響ない場所に
結合するため耐性ができにくくなって
います。PIなどに耐性が検出された
患者さんへの臨床試験では約70%に
治療効果がみられ、別の薬の3倍以上
高かったということです。

FDAは患者への恩恵が大きいとし
て、約半年でスピード承認しました。
薬はベルギーのティボテック社が製品
化しました。

満屋教授は世界初の抗HIV薬
「AZT」の開発者です。その後2剤を
世に送り出しており、これが4剤目と
なるということです。

エイズに関する基礎知識を解説した動画

です。

www.youtube.com/watch?v=Q6X8Gerp8yQ
 
 
 
 
 
 
 
 
 

































 
日本の厚生労働省も、FDAを見習って
患者さんの恩恵が大きい薬は、早期に
承認するようにして欲しいものです。
承認は、商人や証人ではなく、笑人で
もありません。笑
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2】 長寿の遺伝学的背景

細胞内に数百ある小器官、ミトコン
ドリアのDNAのわずかな違いが、細胞
の働きに影響を与えていることを、理化
学研究所などが突き止めました。この
うち日本人に多いタイプは長寿と関係し
ているとされ、長生きのメカニズム解明
につながると期待されています。8月11日
付の米科学誌に発表しました。

ミトコンドリアのDNAは個人差が大
きく、
病気のかかりやすさに関係していると考
えられています。理研の加藤忠史チーム
リーダーらは、35人の血小板の
ミトコンドリアDNAを使い、約1万
6000ある塩基配列を解読、個人差を
特定しました。さらに、この違いが細胞
内のカルシウム濃度に、どう影響するか
も調べました。

その結果、特定の2カ所の塩基配列が、
カルシウム濃度を低く抑えるG型と、高
くするA型に分かれました。G型の人は
日本人の7割を占め、欧米人の3割に比
べて多くなっています。100歳以上の日本
人長寿者ではG型の人は8割に達しました。
このことから、G型が長寿の要因の一つ
になっている可能性が高いと結論付けま
した。

ミトコンドリアの基礎知識に関する動画

です。

www.youtube.com/watch?v=21Hi6bV9Wr0

 
 
 
 
 
 
 
 
 





































カルシウム濃度の高低が、なぜ長寿か
短命かを判断する基準となるのか、そこ
のところがはっきりするといいですね。
カルシウム濃度の高低は、秦の始皇帝の
ように、長寿の行程を明らかにしたいと
願う人にとって肯定的用件でしょう。笑
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編集後記

HIVウイルスのせいで、アフリカのある
国では、若者が早死にし、国家の存続が
危うくなっているところがあるそうです。
早く耐性HIVとこの薬で対峙してウイルス
を退治してほしいものです。笑

長寿の遺伝的背景が分かったのは結構
な事ですが長寿である故の問題点もある
ことを確認しておきたいと思います。
少子高齢化が進んだ日本などの国では、
若者がお年寄りを支えるシステムが崩壊
しつつあります。長生きが一番と言えな
くなったのは残念なことです。

抱懐しても、法界は崩壊した。笑

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