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診療マル秘裏話 Vol.93 平成17年9月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次
1) アレルギー用食品について
2) C型肝炎に効くくすり

 
 
 
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1】 アレルギー用食品について

国立病院機構高知病院臨床研究部
アレルギー研究室長の小倉 由紀子
先生はアレルギー用食品の過信は
禁物であるとおっしゃっています。
先生の患者さんで某メーカー製の
鶏卵を使っていないはずのマヨネーズ
風ドレッシング(以下卵なしマヨネ
ーズと略す)を食べて蕁麻疹を起こ
した症例が3件もあったそうです。
検査でいずれの患児も強い卵アレル
ギーでアトピー性皮膚炎だったそう
ですが、卵などのアレルギー除去
療法で、くすりを飲まないで治療
され良くなったということです。

症状が出た患者さんを受けてすぐ
にメーカーに問い合わせを行ったの
ですが、「製造工程上、鶏卵が混入
する可能性はありません。詳細は調
べてお答えします。」という返事で
結局調査結果の通知はこなかったと
いうことです。

埒が明かないので厚生労働省の
担当課に連絡して卵なしマヨネーズ
から鶏卵成分の検査を行ってもらっ
たそうです。昨年の9月に出た結果
は「どの卵なしマヨネーズからも
鶏卵成分は検出されなかった。検出
限界は、2μg/gであり、アレルギー
表示の審査は10μg/gを目安に行って
いるので、それ以下であれば法的に
問題ない。」という内容でした。

更に製造工場への保健所の立ち入
り検査が行われ、卵なしマヨネーズ
は通常の鶏卵を使用するマヨネーズ
と同一施設内で、別の製造ラインで、
別の日に製造されているが、材料を
計量する容器を共用しており、その
都度洗浄して使っていることが分か
ったのです。

検出限界以下の微量であってもアレ
ルギー症状をきたす可能性があること
からアレルギー用食品を過信しては
ならないということが言えると思い
ます。

この卵なしマヨネーズはかなり味の
面で工夫されていて本物のマヨネーズ
とほとんど違いがないということです。
私が聞いた話では、「アレルギー用の
牛乳の味が美味しくない様で飲まなく
なってしまった。」という例もありま
した。是非このようなことがないよう
味の工夫もアレルギー用食品では考え
て頂きたいと思います。

食物アレルギーは、アナフィラキシー

ショックが、一番問題です。その

アナフィラキシーショックに対する対策

を説いた動画です。

www.youtube.com/watch?v=CdXzLn0m_LM

 
 
 
 
 
 

































容器の共用はアレルギー症状の強要
かもしれません。笑

 
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2】C型肝炎に効くくすり

高脂血症薬として広く使われている
スタチン類に、C型肝炎ウイルスに対
する強い抑制効果があることを、厚生
労働省研究班が4日までに細胞実験で
突き止めました。9月14日から札幌市で
開かれる日本ガン(ガン)学会で発表
する予定です。

インターフェロンとともに使うと、
現在主流のインターフェロンと抗ウイ
ルス薬リバビリンの併用療法を大きく
上回る効果が期待できるとして、研究
班の加藤宣之(かとう・のぶゆき)
岡山大教授らのグループは人での
臨床研究を始める方針だそうです。

グループの池田正徳(いけだ・まさ
のり)岡山大助教授らは、開発した
C型肝炎ウイルスの全遺伝子を効率よく
増やすことのできる培養細胞を使って、
既存薬の中から抗ウイルス作用がある
ものを探索しました。この方法はいわ
ゆるふりかけ実験と呼ばれるもので、
ウイルスを効率よく増やす実験系さえ
あればできるものです。フルバスタチン、
シンバスタチン、アトルバスタチン、
ロバスタチンの4つのスタチン類の
効果が確認されました。

最も効果が強いフルバスタチンでは、
人に投与しても毒性の出ない濃度で、
ウイルス遺伝子の量が72時間後に
約30分の1まで減少したということです。

インターフェロンと併用すると、
ウイルスを検出限界以下まで減らす
ことが可能になるなど、現在の併用
療法を大幅に上回ることも分かりま
した。

C型肝炎ウイルスには国内で150万人
以上が感染し、肝臓ガンの主因となっ
ています。加藤教授によると、現在の
治療法が有効な人は半数にとどまり、
新たな治療薬が待ち望まれていると
いうことです。

既存のくすりであれば主作用、副作用、
相互作用も研究し尽くされています。従
って新薬より投与しやすいのが最大の
メリットです。これを機にC型肝炎の治療
がすすむことを期待しています。

3年前の市民公開講座の動画です。

www.youtube.com/watch?v=GTDF9Erlpqk
 
 
 
 
 
 
 



























スタチンでC型肝炎ウイルスはスタこら
さっさといなくなる。笑
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編集後記

くすりでも食品でも使って入る内に
その問題点が浮かび上がってきます。
アレルギー食品ではアレルゲンの混入
があった事実がそれです。そういう
意味で既存のくすりでまったく別の
効果が見つかることは大変望ましい
ことではないでしょうか。ただ薬は
使いようによっては副作用や相互作用
が出て命に関わることがあります。
それを承知の上使いこなすのが医師の
手腕といえるでしょう。
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藤田 亨

職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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