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診療マル秘裏話 Vol.195 平成19年8月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  遺伝子の品質管理システム
2) 光が受精卵に発育阻害を来す恐れ

 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 遺伝子の品質管理システム

カエルなど脊椎(せきつい)動物
の細胞内では、あやふやな遺伝情報
から間違ったタンパク質が作られ
ないよう核から細胞質に正しい情報
だけを伝える”品質管理”の仕組みが
働いていることを京都大の大野睦人
(おおの・むつひと)教授(分子
生物学)らが解明し米科学アカデミー
紀要(電子版)に8月14日発表しま
した。

タンパク質は、DNAからつくら
れたRNAが、核から細胞質に運ば
れて初めて合成されます。ただ、核
には余分な遺伝情報を含むRNAが
多く存在し、それらが核にとどまっ
ている仕組みは不明でした。

大野教授らはRNAづくりにかか
わる特定の塩基配列に着目しました。
カエルの卵子のもとになる細胞で
実験し、余分な情報を含むRNAが
核の外に出て行かないよう、この
配列が監視役を務めていることを突
き止めました。

一方、この配列は、余分な情報が
切り取られて完成品のRNAになる
と、核から細胞質への移動を許可し
ていました。大野教授は「極めて
巧妙な制御システムで驚いた」と話
しています。

余分な遺伝情報は、「無意味な
塩基配列」と呼ばれています。
「無意味な塩基配列」の必要性は
分かっていません。しかし、荒削り
なRNAから完成品のRNAになるよう
監視している遺伝子が存在すると
いうことは重要です。この監視シス
テムの異常で病気が発生するかもし
れません。さらなる研究が待たれる
ところです。

RNAの詳細を解説している動画です。

www.youtube.com/watch?v=57WRbLmLUXU

 
 
 
 
 
 


























手術中の鉗子の動きを監視する。笑

 
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2】光が受精卵に発育阻害を来す恐れ

太陽や蛍光灯の光を哺乳
(ほにゅう)類の受精卵に当てると、
発育が阻害されて流産などが起きる
恐れがあるとの研究結果を、県立
広島大の堀内俊孝(ほりうち・とし
たか)教授(動物生殖細胞工学)と
ハワイ大の研究グループが米科学
アカデミー紀要(電子版)に8月14
日発表しました。

これまで受精卵の発育に光はほと
んど影響しないと考えられてきまし
た。堀内教授は「体外受精を手掛け
る不妊治療クリニックでの照明に
注意が必要だ」と警告しています。

堀内教授らは、マウスの受精卵に
さまざまな光を照射し、子宮内に戻
して発育を比較しました。暗い場所
に置いた受精卵は3分の2が胎児に
成長しましたが、太陽光を数秒当て
ると4分の3が正常に育たなくなり、
多くが胎盤に吸収されました。

蛍光灯でも同様の悪影響がみられ、
紫外線など短波長の成分が多い照明
で影響が大きく現れました。堀内
教授は「光が受精卵にダメージを与
え、細胞死を起きやすくしたのでは
ないか」と推測しています。

不妊治療の人工授精後の受精卵の
発育が光によって阻害されている
ことが明らかであれば、照明を極端
に弱くすることによって不妊治療の
成績を向上させることが可能になる
のではないでしょうか?いずれに
せよ、不妊治療をする際は、照明に
気を使う必要が早急に出てきました。

受精卵と胎児の発育に関する動画です。

www.youtube.com/watch?v=VqJ5B0NFryc

 
 
 
 
 
 
 
 
































自然界では、子宮が、受精卵に、
至急光が支給されないようになって
いる。笑

 
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編集後記

脊椎動物での遺伝情報の監視シス
テムが見つかったことは、画期的
発見と言えましょう。無駄の多い
DNAの遺伝情報を、的確に必要な
遺伝情報だけのRNAに集約するシス
テムというのは、非常に巧妙と
しか言いようがありません。この
システムと病気との関係をよく調べ
てもらいたいものです。受精卵の
発育に光が悪影響を及ぼすなら、
照明を極端に弱くし、受精後から
子宮に戻すまで強い光を当てない
ということが不可欠になります。
日本は人口が減りつつあります。
お子さんを望んでも出産まで至ら
ない原因が一つでも明らかになれば、
不妊治療の更なる改善に繋がるので
はないでしょうか?

「産めよ増やせよ」と言っていた
昔は、問題にならなかったことが
悶題となる。笑

 
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