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診療マル秘裏話 Vol.194 平成19年8月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  インシュリンの脳内での効果
2) アルツハイマー病の原因物質が緑内障の原因

 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 インシュリンの脳内での効果

不足すると糖尿病につながるホルモン
「インスリン」が、脳内では老化の促進
という“悪役”を演じていることが、米
ハーバード大の実験でわかりました。

脳内でインスリンを働きにくくした
マウスは、通常のマウスより18%も
長生きしました。研究成果は米科学誌
サイエンスに発表されました。

インスリンは全身の細胞に作用して、
栄養の利用などを制御します。田口明子
研究員らは、細胞がインスリンを受け取
る際に働くたんぱく質を、脳内で半減さ
せたマウスを遺伝子操作で作製しました。
マウスは太り気味だが糖尿病にはならず、
936日間生存しました。通常のマウス
は791日でした。

研究チームのM・ホワイト博士は
「粗食や運動が長寿に良いのは、血中の
インスリン量を下げる効果があるから
だろう」と説明しています。単純に寿命
が延びたから、脳内でインシュリンが
悪者と決めつけるのは、まだ早いような
気がします。マウスで成功した
「トロンボポエチン」は実用化されませ
んでした。「トロンボポエチン」は
血小板という血を固める働きのある細胞
成分を増やす物質として世紀の大発見と
言われました。臨床試験が行われました
が、肝臓に副作用があることが明らかに
なり実用化されなかったのです。マウス
では、良くても人間では駄目ということ
がよくあります。

つい最近アディポネクチンが、脳内
では食欲を促進する働きがあるという
ことが分かりました。脳以外の部分では、
身体に良い働きをするホルモンでも、脳
では違うことが多いのではと最近考える
ようになりました。もう一つインスリン
を分解する酵素は、認知症を起こすβー
アミロイドも分解します。したがって、
糖尿病患者さんではそとからインスリン
を大量に与えられるためβーアミロイド
の分解が妨げられ、認知症になりやすい
ということが分かっています。認知症に
なりやすければ当然、寿命は縮まります。

糖尿病と認知症の関係を示している動画

です。

www.youtube.com/watch?v=7dAFOMAff-E

 
 
 
 
 
 
 
 
 




























唯一血糖をさげるホルモン「インスリン」も
脳細胞と決闘していた。笑

 
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2】 アルツハイマー病の原因物質が緑内障の原因

アルツハイマー病の原因物質とされる
「ベータアミロイド」というタンパク質
によって網膜の神経細胞が死に、緑内障
の発症原因にもなっていることを突き止
めたとロンドン大の研究チームが米科学
アカデミー紀要(電子版)に8月6日発表
しました。

アルツハイマー病治療に向けて開発中
の新薬を使ったラットの実験で、目の
神経細胞の損傷を抑える効果があったと
いうことです。

緑内障は眼圧が高くなって視神経を
圧迫すると考えられていましたが、眼圧
が正常なままの「正常眼圧緑内障」も多
く、その発症の仕組みはよく分かってい
ません。研究チームは、緑内障の治療法
の進展が期待できると話しています。

研究チームのフランチェスカ・コルデイロ
博士は「アルツハイマー病の患者すべて
が緑内障になったり、緑内障の患者さん
がアルツハイマー病になりやすいわけで
はない。緑内障には数多くの危険因子が
ある」と指摘しています。

新薬は、緑内障の発症を抑える切り札
となれるでしょうか?これもラットでの
実験なので臨床試験が行われるまで分か
らないといったところでしょうか?
緑内障は身体の中に取り入れられるよう
に改良したヨード(金属)の摂取と水素
吸入療法によって改善されると、言って
いる人がいます。それが正しいことを、
証明するべく、色々な研究を重ねてゆき
たいと考えております。

緑内障を分かりやすく解説した動画です。

www.youtube.com/watch?v=7dAFOMAff-E

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



































新約聖書に新薬を斟酌した記述があっ
た。笑

 
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編集後記

アルツハイマー病の新薬は、早く臨床試験が実施
されることを望みます。認知症の患者さんには、
治療の「待った」がありません。とくに重症の患者
さんでは、殆ど手の打ちようがないというのが実情
です。その新薬が緑内障にも使えるとなれば、本当に
認知症と緑内症の患者さんには、福音となるでしょう。
インスリンなどのホルモンの脳内での働きはこれから
ずっと探っていく必要があるようです。

脳内では、ノーのホルモン。笑

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