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2013-11-01 19:38:15

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診療マル秘裏話 Vol.217 平成20年1月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

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目次

1)  心臓のまるごと再生実験
2) ハナビラタケの効用

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 心臓のまるごと再生実験

死んだラットの心臓を型枠にして、別のラットの細胞
を植え付けて拍動する心臓を丸ごと再生するのに
米ミネソタ大の研究チームが成功しました。1月14日
までに米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に
発表しました。

皮膚や軟骨などの組織や、膀胱の再生は
これまでも行われていますが、本格的な臓器再生に繋がる
成果として注目を集めそうです。

チームによると、取り出したラットの心臓を特殊な溶剤
で処理して細胞を除去し、心室や心臓弁、冠状動脈と
いった3次元構造がそのまま残ったコラーゲンなどからなる
細胞外基質の塊を作製しました。

この基質を型枠として、生まれたばかりのラットの心臓の
細胞を注入して培養すると、心臓の細胞が増殖しました。
4日後に心筋の収縮が起こり、8日後には全体が拍動し始め、
血液を押し出す力は大人のラットの2%になりました。

チームは、人間の心臓の大きさや形に近いブタの心臓
でも細胞の除去に成功しました。骨髄から採取する幹細胞
や、皮膚から得られるiPS細胞を使えば、拒絶反応の
起こりにくい移植用の心臓がつくれる可能性があります。

チームは「肺や肝臓、腎臓などほかの臓器でも同じ方法
が使えそうだ」と話しています。

この実験では、人工多能性幹細胞(iPS細胞)が
使われていません。iPS細胞を実際に使うには、
ベクターの副作用を克服しなければならず、いますぐの
臨床応用には間にあわないと考えた
のでしょう。しかしやがては、iPS細胞を用いた臓器の
丸ごと再生がなされるものと信じています。

再生した臓器を、済世の道具にはさせません。笑

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2】 ハナビラタケの効用

糖尿病患者の傷の治癒には、キノコの一種
「ハナビラタケ」を食べると効果が上がる
という研究結果を、関西医科大の
權(こん)雅憲准教授(消化器外科)が
まとめました。近く米国の医学雑誌に掲載
されます。

糖尿病患者は高血糖やインスリンの欠乏
で、毛細血管が出来にくく、傷が治りにくく
なっています。床ずれに悩む寝たきりの患者
も少なくありません。

研究では、糖尿病のラットの背中の皮膚を
切り取り、傷の回復の程度を調べました。
ハナビラタケの粉末を1日約200ミリグラム
食べさせたラット10匹は、食べさせなかった
ラット10匹より血糖値が低くなったうえ、
傷の治りが早く、約20日後の傷の面積は
約半分になりました。

ハナビラタケは免疫作用を活性させる
βグルカンという物質を多く含んでいます。
ヒトの細胞を培養した液に、ハナビラタケ
から抽出したβグルカンを加える実験を
したところ、皮膚を修復する主成分の
コラーゲンの生成が促されました。
これらから、ハナビラタケに含まれる
βグルカンが傷の修復に役立っていると
結論づけました。

權准教授は「キノコの効用を科学的に
示した研究事例は少ない。血糖値の低下にも
効果が期待できる」と話しています。

キノコが血糖と決闘する。笑

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編集後記

再生医学の進歩は著しく、臓器を丸ごと再生
できるようになれば、加速度的進歩をとげる
でしょう。ただまだ2パーセントの心拍出量で
あったというところが気にかかるところです。
ハナビラタケの血糖降下作用と傷の修復作用
は興味あるところです。βグルカンがそのような
作用を本当にしているかどうかは、ハナビラタケ
からβグルカンを抽出してそれを投与することで
明らかになるはずです。稀少キノコ万歳。

キノコは、ブラックジャックのピノコでは
ありません。笑

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