美しい肌Vol.398

2013-11-14 22:15:28

カテゴリー:女性の美容と健康

八重桜 関山

 
写真は八重桜(関山)です。

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美肌の野菜&果物(各論:桜の花エキス)

 
 
 
 
桜の花エキスの正体

桜の花エキスは、八重桜(関山)の花を原料として

できたものです。ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11534370276.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

桜は日本を象徴する花として古くから

親しまれ、様々な施設の植木や街路樹

として愛されています。

厳しい冬の終わりとともに,一斉に樹木全体へ

花を咲かせる光景は圧巻であり,日本は

もとより海外においても,桜は富士山と並んで

日本の美をイメージさせる代表的存在

といえます。桜はバラ科の植物で,バラが

西洋の美しさを象徴するならば,桜は日本の

美しさを象徴するものといえます。

しかしながら,桜の花は開花から散るまでの

期間が短いことから,今まで食品・化粧品等

への応用は限定的なものにとどまって

いました。桜の花エキスとは、八重桜・関山

の花びらから抽出されたエキスのことを

いいます。

日本の国花として親しまれている桜は、

バラ科サクラ属の植物で300種類以上の

品種があるといわれています。日本には

ヤマザクラやオオシマザクラなど9種類の

基本となる桜があり、これらを交配すること

で数多くの品種がつくられ、様々な桜が

楽しめるようになりました。ソメイヨシノや

カスミザクラは日本で有名な桜ですが、

数ある桜の中でも関山は病害虫に強く強健

といわれる品種で、全国で見られる代表的

な八重桜のひとつです。関山は、関東地方

でよく見られる八重桜で、花弁の内側まで

濃い紅紫色をしているため、人目に

つきやすい桜です。4月下旬~5月上旬に

大きく濃紅紫色の八重の花を咲かせます。

その姿が外国でも好まれ、海外にも広く植え

られている桜でもあります。

また、関山は鑑賞用だけではなく食用として

も栽培されているため「食べられる桜」とも

いわれ、親しまれてきました。日本には

昔から桜湯や和菓子、桜ごはん、お吸い物

など、桜を食べる習慣があり、食に用いる桜

は見た目の華やかさや色の濃さが重視される

ため、関山が好んで使われるようになった

といわれています。桜の葉の塩漬けは、産毛

も少なく柔らかで食べやすい、大島桜の若葉

が主に使われます。葉を収穫するために栽培

される桜は、一般に見られるような背丈の

高い木ではなく、収穫しやすいよう人の背丈

ほどで栽培されているそうです。背丈を超える

と根を残して幹を切り倒してしまいます。すると

根の辺りから彦ばえが伸びてきて、数年後には

再び収穫ができるようになります。

しかし、人間の都合で幹を切り倒すなんて桜が

かわいそうです。桜の葉独特の甘い香りは、

クマリンという香り成分で、塩漬けにすることで

発生し、それに伴って抗菌作用も生まれるそう

です。食用の葉の約80%は伊豆地方で生産

されています。伊豆半島や伊豆大島では、

葉をとるためだけに大島桜を栽培しています。

また関山の葉も、その香りの良さから桜餅に

使用されることもあるようです。桜の花エキスは、

この関山の花びらから抽出されたエキスで、

老化の原因である糖化を防ぐことから近年注目

を浴びるようになりました。

桜の花のカップケーキのレシピです。

 
www.youtube.com/watch?v=gQpDIfjohuo
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
桜の花の歴史

桜という名前の由来は、日本最古の書「古事記」

と「日本書紀」の神代の巻に登場する、

木花咲耶姫(このはなさくやひめ)という大変

美しい地の神であるとされています。

桜の精である木花咲耶姫が、富士山の頂上から

桜の種をまいて初めて花を咲かせたので、

姫の名前から「さくや」をとり「桜」になったと

伝えられています。木花咲耶姫は、日本の象徴

である富士山の神でもあり、富士山本宮浅間大社

をはじめ、日本全国で約1300社ある浅間神社

で主祭神として祭られており、ご神木として桜が

奉納されています。花見は奈良時代の貴族の

行事が起源だと言われています。奈良時代には

中国から伝来したばかりの梅が鑑賞されて

いましたが、平安時代に桜と変わってきました。

その存在感の移り変わりは歌にも現れており

『万葉集』において桜(山桜)を詠んだ歌は40首、

梅を詠んだ歌は100首程度ですが、平安時代

の『古今和歌集』ではその数が逆転します。

また「花」といえば桜を意味するようになるのも

平安時代からです。平安時代から江戸時代

直前の安土桃山時代までの約700年間では、

野生の桜を都市に移植して観賞した時代と

言われています。この時代には都のあった

京都を中心として都市周辺に桜を植えていた

との記録が見られるようになります。

また、後鳥羽天皇の1195年の東大寺供養

のとき、興福寺の八重桜が満開であった

という記録があり、このころにはすでに重弁の

品種が存在していたことがわかります。

京都方面では、江戸時代初期にさらに品種

が増えました。それらは社寺の境内などを

中心に栽培され、元禄のころには数十の

品種があったといわれています。一方江戸に

おいては、その発展とともに、京都方面も含めて

全国各地の品種がしだいに集まり始めました。

大名の江戸屋敷には多数の品種が植えられ、

一般庶民も花見をするようになったため、

桜の名所が増えました。一般庶民が花見を

するようになったのは、徳川吉宗の時代だと

言われており、吉宗自身が花見を奨励したと

いわれています。江戸時代も後期になると

新しい品種が急速に増加していきました。

幕末期には少なくとも250くらいの品種が

江戸に存在し、その最盛期は享和から天保

までの間であったといわれています。

明治以降の時代で、明治維新の後、

桜の品種は急激に減ってしまい、かなり多く

の品種が絶滅してしまうことになります。

この時代になって桜が科学的に研究される

ようになりましたが第2次大戦終了までは

新しい品種の出現はみられず、江戸時代の

品種で明治以降に持ち越されものの研究が

もっぱら行なわれていました。これらの研究は

現在でも続いていて、人工交配によって作り

出された品種が続々と出現するようになって

きています。関山は、江戸時代末期から地域

の祭りの費用を賄うために栽培していたと

いわれています。関山は古くから食用として

よく用いられることから、長年に渡り含まれる

成分についての研究が行われてきました。

最近になり、桜の花びらが人間の体に対して

様々な効果をもたらすことが明らかとなり、近年、

世界で初めて桜の花びらから桜の花エキスを

抽出することに成功し、食品やサプリメントだけ

ではなく、化粧品にも使用されるようになりました。

 
 
桜の花エキスの雑学

糖化とは、体の中でたんぱく質と糖が結びつき、

AGEs(エージーイーエス)を産生する現象の

ことをいいます。AGEsは、体内でコラーゲンと

結合し、その結果、異物と判断されます。

AGEsを分解しようとコラーゲンやエラスチンの

分解酵素であるコラーゲナーゼやエラスターゼ

の分泌量が増え、AGEsだけでなく、正常な

コラーゲンやエラスチンまで分解するように

働いてしまうのです。この現象が皮膚で起こると、

シワやたるみの原因となります。桜の花エキス

は、このAGEsの産生を抑制する働きがあり、

老化予防に効果的だといわれています。

食用の関山は主に神奈川県などで栽培されて

います。関山の花びらの枚数は一般的に

見られる桜よりも多く、50枚近くになるものも

あります。関山の花はとてもデリケートで、花が

満開となる前の4月中旬から下旬にかけての

わずか2週間程の間に収穫されます。

桜の花エキスは、たくさんの花びらを使用します

が、ごくわずかな量しか抽出することができない

貴重な成分です。老化の代表的な原因として、

酸化(物質が酸素と化合し、電子を失うこと)と

糖化の2つが挙げられますが、桜の花エキス

には、老化の原因のひとつである糖化を防ぐ

効果があります。糖化とは、たんぱく質と糖が

結合し、AGEsと呼ばれる老化促進物質をつくり

出す現象のことをいいます。これは、炊きたて

の白いご飯が時間とともに黄ばみ、固くなる反応

と同じことが体内でも起こっているのです。

人間の体は約60兆個の細胞からつくられ、

その細胞はたんぱく質から構成されています。

糖化が促進されることで老化促進物質である

AGEsが大量に発生し、たんぱく質が変性・

劣化してしまいます。体を構成するたんぱく質

の約3割はコラーゲンで、肌だけで見ると

約7割がコラーゲンです。体内のコラーゲンは

糖化されることによって、固く弾力のないものへ

と変化してしまうのです。AGEsは20歳代から

60歳代までに約3倍に増え、一度できると分解

されにくい物質で、血液中の糖の濃度が

高ければ高いほど糖化は促進されるといわれて

います。ここで、血液中の糖の濃度と言っている

のは、ブドウ糖の濃度(いわゆる血糖)だけでは、

ありません。果物の糖の果糖も、糖化に関係して

いることが分かっているので、血液中の果糖の

濃度も糖化に影響を与えます。

桜の花エキスは、AGEsの産生を減らし糖化を

抑制する働きがあるため、老化の抑制に効果的

な成分です。糖化は、動脈硬化を引き起こします。

動脈硬化の原因の多くは、コレステロールや

中性脂肪が溜まってしまうことで、血管が硬くなり、

弾力性や柔軟性を失うことによります。

一方糖化によっても血管が固くもろくなり、

動脈硬化が促進されるということもわかっています。

動脈硬化が進めば、心筋梗塞や脳梗塞などの

病気になるリスクが高まります。桜の花エキスが

血管の糖化を防ぐことにより、動脈硬化をはじめ

これらの疾病を予防することができるといわれて

います。

桜の花のおにぎりのレシピです。

 
 
www.youtube.com/watch?v=dQn18yzd2zU

 
 
 
 
 
 
 
 
桜の花エキスの有効成分

桜の花エキスには、カフェオイルグルコース

(1-caffeoyl-O-β-D-glucopyranoside)や
ケルセチングルコシド(quercetin 3-O-β-D-

glucopyranoside)といった配糖体
(糖と様々な種類の成分が結合した

有機化合物のこと)が含まれており、老化を

促進させるAGEs(糖化最終産物)の産生を

抑えることがわかっています。上記の他にも、

クマロイルグルコース、シンナモイルグルコース、

ケンフェロールグルコシド、ケルセチンマロニル

グルコース、ケンフェロールマロニルグルコース

などの配糖体が糖化反応を抑制することが、

分かっています。また、桜の花エキスには、

コラーゲンの産生を促進する働きがあります。

コラーゲンはもともと体の中にあるたんぱく質

のひとつで皮膚や筋肉、骨などあらゆる部分

に含まれており、細胞と細胞をつなぎ止める

重要な役割を果たしています。

肌は表面に近いところから、表皮・真皮・

皮下組織という3つの組織に分けられ、真皮

は約70%がコラーゲンでできており、ハリや

弾力を保つ働きをしています。

体内のコラーゲンが古くなると分解され、

新しいコラーゲンがつくられます。

しかし、コラーゲンの産生量は年齢とともに

減少し、20歳代に比べ60歳代で約75%

にまで減少してしまいます。コラーゲン量の

減少が、肌のしわやたるみ、弾力の低下に

つながることがわかっており、桜の花エキスは、

コラーゲンの産生を促進する効果があること

が明らかとなりました。

ヒトの皮膚細胞がつくるコラーゲン量を、

桜の花エキスを加えた時と加えていない時と

で比較すると、桜の花エキスを加えた時には、

コラーゲンの産生量が増加したという結果も

得られています。桜の花エキスは糖化を予防

し、AGEsの生成を抑制する効果からも、

コラーゲンとの相性が良いことが明らかと

なっており、一緒に摂取することで相乗効果

があると考えられています。そのほか、

桜の花エキスにはシミの原因となる

チロシナーゼ(アミノ酸であるチロシンを酸化

して、メラニンをつくる酵素)の活性を抑える

働きがあるため、美白効果も期待されています。

 
 
桜の花エキスの美肌効果

肌がハリや柔らかさを保っていられるのは、

コラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質で

できた繊維が肌を内側からしっかりと支えて

いるためです。肌で糖化が起こると、AGEs

を分解するためにコラーゲンやエラスチンの

分解酵素が分泌され、AGEsだけでなく

正常なコラーゲンやエラスチンなども一緒に

分解してしまいます。それによって、ハリや

弾力がなくなりしわやたるみが増え、

老化現象が進みます。人間の皮膚細胞に

AGEsを与えてダメージを起こす実験を行った

ところ、桜の花エキスは皮膚細胞のダメージ

を抑えるという結果が得られました。

桜の花エキスには、糖化を防ぐことにより

柔らかく弾力のある肌を保つ効果があると

いえます。桜の花エキスには、メラニンの生成

を抑制することで美白効果があると期待でき

ます。表皮において紫外線を浴びた際に

できたシミを調べると、多くのAGEsがあること

がわかっています。桜の花エキスは、AGEs

の生成を抑制するだけでなく、肌のシミや

くすみ、そばかすの原因となるメラニンを

生み出すチロシナーゼという酵素の働きを

直接止める働きもあることから、メラニンの生成

を抑制し、美白に対しても効果的だといえます。

桜の花エキスには、抗炎症作用があることが

知られています。そのため、桜の花エキスには

皮膚の炎症や発赤に対しても抑制作用が

あります。紫外線やストレスなどの要因に

よって、軽い炎症も含めれば現代人で皮膚の

炎症を起こしていない人は、ほとんどいないと

推定されています。したがって、この炎症抑制

効果からも、美肌へ導かれると考えられます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

私は、桜の花エキスを売るためのサクラでは、

ありません。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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