美しい肌Vol.397

2013-11-13 21:01:38

カテゴリー:女性の美容と健康

さぼてん

写真はサボテン(花サボテン)です。

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美肌の野菜&果物(各論:サボテン)

 
 
 
 
サボテンの正体

サボテンは、メキシコを中心にアメリカ大陸

で生まれた植物です。サボテン

(シャボテン、仙人掌、覇王樹)はサボテン

科に属する植物の総称です。その多くは

多肉植物(葉、茎または根の内部の柔組織

(じゅうそしき)に水を貯蔵している植物)

であるため、多肉植物の別名として使われる

こともありますが、サボテン科以外の多肉植物

をサボテンと呼ぶのは誤りです。

砂漠などの過酷な状況でも生育できる強い

生命力を持つため、メキシコ北部の砂漠地帯

には今でも世界で最も多くのサボテンが自生

しています。サボテンは効率的に水分を

蓄えることができる植物であるため、乾燥地帯

では非常に重宝されてきました。

中でも、ウチワサボテンと呼ばれる品種は

重要な農作物として栽培されています。

主に果実を収穫するために栽培されています

が、葉の部分も食用とされています。

サボテン類の原産地はRhipsalis属の数種
をのぞき、南北アメリカ大陸および周辺の島

(ガラパゴス諸島など)に限られます。

乾燥地でみられる種類が多いのですが、

中南米熱帯の森林地帯で樹木や岩石上に

着生して育つ種類や高山に生える種類、

北米の湿潤な温帯や冷帯に育つ種類も

あります。

しばしばサボテンは暑い気候を好むもの

ばかりと誤解されることがありますが、その

分布域の気候は様々であり、低温に弱い

ものもあれば、氷点下になっても生存できる

ものもあります。

Rhipsalisを除くサボテンが
アフロ・ユーラシア大陸にもたらされたのは

新大陸発見以後です。一部のサボテンは

乾燥耐性、再生力の強さから、侵略的

外来種として猛威をふるうものがあります。

サボテンの生態については誤解が多いこと

が知られています。

「サボテンは砂漠に生えているので、水を

やらなくてよい。」又は「サボテンは花が

咲かない。」等はよくある誤解です。

森林性サボテン(木の葉サボテンや着生

サボテン)を除く多くのサボテンが乾燥地帯

に自生していますが、サボテンの自生する

地域は乾季と雨季がはっきりしているだけで、

サボテンは水を好む植物です。

極度に乾燥するアタカマ砂漠に分布する

種類でも、栽培下ではかなりの水を必要

とします。種類によって成長する環境が

異なったり、他の植物と比べ成長が遅いため、

一般の植物と同様に水遣りすると根腐れを

起こして枯死することが多いそうです。

開花については、育成環境(温度、湿度、

光量、潅水)が悪いと開花しないし、開花

年齢に達していないために開花しないこと

から誤解されますが、適切な管理を行えば

花を咲かせます。

サボテンの代表品種「金鯱(きんしゃち)」

(Echinocactus grusonii) は開花するまで

30年前後かかるため、市中の花卉店で購入

した場合には花を見るまでに相当の時間を

要します。

Turbinicarpusの様に実生2年で咲くもの
もあれば、エキノプシス属やシャコバサボテン

の様に花サボテンとして一つのジャンルを

確立しているものもあります。

サボテンは北米から中南米にかけての

石灰岩質の砂漠などに生息しているイメージ

を持つ人が多い為、アルカリ性の土壌を好む

と思われがちです。アルカリ性である焼灰や

乾燥剤の生石灰を土に混ぜ入れる土壌改良

が試みられる場合がありますが、弱アルカリ性

土壌に適するサボテンは一部の種類だけです。

日本の土壌は弱酸性から中性が主で、

ほとんどのサボテン種に対応できると思われ

ます。サボテンの土壌適応は様々であり注意

が必要です。サボテンは熱狂的な愛好家が

多い植物です。とげを楽しむ品種

(エキノカクタス属など)、花を楽しむ品種

(エキノプシス属やシャコバサボテン属など)

や交配によって改良種を作出して楽しむ品種

(有星類:兜、鸞(らんぽう)鳳玉他)など栽培

は個々人の趣味・嗜好により更に細分化される

ため、特定品種を栽培する「名人」が品種毎

に存在しています。全国各地にサボテンマニア

の同好会が多数存在しています。

 
 
サボテンの歴史

ウチワサボテンは非常に簡単に交配させる

ことができるため、原種を特定することは困難

とされていますが、紀元前9000年頃から

食用とされてきたといわれています。

そして、コロンブスが新大陸に到着する時

には南米ではすでに広く栽培されており、

航海中の船乗りたちの壊血病(ビタミンCの

不足によって体内の各器官に出血性の障害

が生じる疾患)予防のためにコロンブスが

ヨーロッパに持ち帰り、地中海沿岸地帯に

広がりました。16世紀初頭にはメキシコから

地中海沿岸に渡り、現在ではメキシコや

シシリア、アルジェリア、ブラジル、南アメリカ、

アフリカ北部などで栽培されています。

日本にあるサボテンの多くは海外から来た

物がほとんどです。もともとの始まりは

江戸時代にオランダから伝えられたそうです。

そのため日本での歴史は割合長いようです。

そして「サボテン」という言葉は日本語

なのだそうです。意外ですね。漢字も

ありまして”仙人掌”と書きます。漢字自体は

中国語から来ています。

特にウチワサボテンのことを指しているようで、

その姿を仙人の両掌に見立て「仙人掌」

という字をあてたと考えられます。 ”

サボテン”という呼び方については色々な説

があります。日本には16世紀後半に南蛮人

によって持ち込まれたのが初めとされて

います。彼らが「ウチワサボテン」の茎の

切り口で畳や衣服の汚れをふき取り、樹液

をシャボン(石けん)としてつかっていたため

「石鹸のようなもの」という意味で「石鹸体

(さぼんてい)」と呼ばれるようになったとする

説が有力 で、そのため1960年代ころまで

は「シャボテン」のほうが正しいとする人が

かなりいました。

英語名のキャクタス(Cactus)は、

古代ギリシア語でとげだらけの植物を指す

のに使われたカクトス(κάκτος) という

単語がラテン語のカクトゥス(Cactus)を

経てとりいれられたものです。ちなみに、

シャボテンはサボテンの音便(発音しやすく

変化したもの)なのだそうで、三味線

(サミセン -> シャミセン)、鮭

(サケ -> シャケ)といった変化と同じ変化

だそうです。格式ばった時にはサボテン、

そうでないときはシャボテンという使われ方

だったようです。

アメリカでのサボテンの歴史としては、

古くは現地ショショーン族(インディアン)

の健康を守る伝統食品でした。

西部開拓時代よりカウ・ボーイの

お気に入りフルーツとして食べられて

きました。原産地のアリゾナでは

サボテンゼリーが有名だそうです。

ドラゴンフルーツの美味しい食べ方

 
www.youtube.com/watch?v=ipFXTz945tc
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
サボテンの雑学

メキシコなどの南米では、ウチワサボテンは

野菜の一種として食卓には欠かせないもの

です。ウチワサボテンの若葉をトゲが生えて

くる前に収穫し、食用としています。

さやえんどうによく似た味であるといわれて

おり、フライパンで焼いて塩こしょうで味付け

したサボテンステーキや茹でてから細かく

刻み、豆腐やチーズなどと一緒にサラダに

しても美味しく食べられます。またスープに

入れて煮込んだり皮をむいて卵と

ハラペーニョ(メキシコを代表するとうがらし

の一種)と一緒に炒めるなど、様々な料理

に活用できます。サボテンを酢漬けにした

ピクルスの缶詰も人気があります。

また、カクタスフルーツと呼ばれるサボテン

の果実も食用とされます。カクタスフルーツ

は、5月の初旬から初夏にかけて実ります。

未熟な時期には白色をしており、徐々に

黄色から赤色に変わり、8月頃に収穫され

ます。カクタスフルーツは全長5~8cm程度

の小さい卵型の果実で、皮には非常に

細かいトゲがあります。皮をむくと、赤い色を

した繊維質の果肉と、小さな黒い種子が

現れます。果肉は冷やして食べられること

が多く、ほのかな甘みと繊細な香味を持ち

スイカに似た味が人気です。

また、サンカクサボテンの果実は日本では

ドラゴンフルーツという名で販売されて

います。サボテンには、約8000~10000

もの多くの種類があり、関係する原種・品種

は数千種にも及びます。そのため、草姿や

性質は極めて変化に富んでいます。

サボテンの特徴は、トゲの生えるフワフワ

した「刺座」と呼ばれる部分を持つことです。

サボテン以外の多肉植物(葉、茎または

根の内部の柔組織(じゅうそしき)に水を

貯蔵している植物)の中にも球状の姿を

持つものがありますが、「刺座」を持たない

ためサボテンとは区別できるといわれて

います。日常生活で体内に発生する活性

酸素は、体にとって必要な物質ですが、

過剰に発生すると血中の脂質を酸化

させるため、動脈硬化の原因のひとつ

となります。カクタスフルーツに含まれる

ベタレイン色素には体内の活性酸素を

除去する働きがあり、血中の脂質の酸化

を防ぎ血管を若々しく保ってくれるため、

動脈硬化の改善や予防に効果があると

いわれています。カクタスフルーツには

利尿作用があることが古くから知られて

おり、むくみの原因となる余分な水分を

排泄することが実験により証明されて

います。このメカニズムは科学的には

証明されていませんが、現在研究が

進められています。

ドラゴンフルーツのつぼみのレシピ

 
www.youtube.com/watch?v=Kb7AuPd1VqY

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
サボテンの有効成分

サボテンの果実であるカクタスフルーツ

には、ベタレイン色素と呼ばれる

クロロフィリカスやカロテノイド、フラボノイド

などと同じ植物由来の色素成分が

含まれています。ベタレイン色素は、

黄色から濃い紫色を呈する水溶性の

色素で、赤色系のベタシアニンと

黄色系のベタキサンチンの2種類に

分けられます。このベタレイン色素には、

活性酸素(普通の酸素に比べ、著しく

反応性が増すことで強い酸化力を

持った酸素)を除去する力があると

いわれており、それは臨床実験でも

証明されています。ベタレイン色素は

食品ではカクタス、レッドビート、

ドラゴンフルーツの3種からしか

見つかっていない非常に珍しい色素

です。 ベタレイン色素はルチン

(ソバの成分)やカテキン(お茶の

成分)よりも強い抗酸化作用があり、

アンチエイジング効果が期待されて

います。また、カクタスフルーツでは、

サボテンの種類によって栄養素の

含有量に差はありますが、全体的に

食物繊維が豊富で、そのほとんどは

セルロースやヘミセルロース、リグニン

などの不溶性食物繊維です。

カクタスフルーツ3倍濃縮果汁に

食物繊維は5 %含まれています。

これは、グレープフルーツ・ジュース

(ストレート)の5倍の含有量です。

さらにサボテンにはビタミンCや

ポリフェノールも豊富に含まれて

いるといわれています。

 
 
サボテンの美肌効果

カクタスフルーツに豊富に含まれる

不溶性食物繊維は、水に溶けない

食物繊維です。水分を吸収して数十倍

に膨らみ、体内を刺激して余分なものを

押し出す腸のぜん動運動を活発にします。

ぜん動運動が活発になると、有害物質

が排出されやすくなり、便通を促す

といわれています。便秘が解消されれば、

デトックス効果が有効となり、美肌へと

導かれます。カクタスフルーツ特有の

ベタレイン色素には紫外線によって発生

した活性酸素を抑制する働きがあり、

ビタミンCの効果と合わせてメラニン色素

(肌のシミやくすみを引き起こす原因物質)

の発生を抑える効果があります。

さらに、豊富に含まれるビタミンCが

コラーゲンの生成を促進し肌のハリが

保たれることにより、しわの予防や改善

にも役立ちます。こうしたメカニズムで、

カクタスフルーツを摂取することは

美しい肌へと導く働きがあるといわれて

います。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

サボテンのカクタスフルーツの収穫を

サボる。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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