美しい肌Vol.396

2013-11-12 20:23:27

カテゴリー:女性の美容と健康

ササクレヒトヨタケ

写真はササクレヒトヨタケです。

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美肌の野菜&果物(各論:ササクレヒトヨタケ)

 
 
 
 
ササクレヒトヨタケの正体

ササクレヒトヨタケは、ハラタケ科ササクレヒトヨタケ属

に属する茸です。ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11523063181.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

ササクレヒトヨタケは、円柱型の白い絹のような

傘を持ち、白くささくれた毛皮のような鱗片

(うろこのような部分)に覆われた美しい姿

をしています。傘の径は7cm~12cm、柄

の長さは15cm~25cmです。

全体の高さ3-12㎝ほどになる中形ないし

やや大形のきのこで、かさは先端に丸みを

帯びた円筒形を呈し、通常は平らに開く

ことはなく、全長1.5-7㎝、最も太い部分の

径は1-3.5㎝程度です。

表面は白色・繊維状で粘り気をを欠き、

灰白色ないしかすかにクリーム色を帯びた

平たいささくれ状の鱗片が散在し、かさの

縁は裂けやすくなっています。かさの肉は

きわめて薄く、もろくて柔らかくなって

います。ほとんど無味無臭です。ひだは

ごく密で柄から直で生えるか柄から離れて

生えており、薄くて比較的幅が広く、若い

時はは白色ですが、成熟に伴ってかさの

縁から次第にピンク色を経て灰紫色となり、

さらに黒くなり、かさの肉とともに最後には

黒インク状に液化・溶解して消え去ります。

この溶けてしまう過程はは腐敗によるもの

ではなく、ササクレヒトヨタケ自身が産生

する酵素の働きによる自家消化です。

柄は根本が紡錘状に膨らみ、白色で光沢

があり、脱落しやすく薄い膜質の小さな

「つば」を備え、内部は管状で中空の空間

があります。

胞子は楕円形で一端に明瞭な発芽孔を

もっています。胞子の表面は平滑、黒褐色

ないしほとんど黒色をしています。

ひだの側面にも縁にも多数のシスチジア

(無色・薄壁で嚢状またはこん棒状、

あるいは逆フラスコ状など)を備えています。

菌糸にはかすがい連結(分裂後の菌糸

の隔壁の外側の、片方に小さな膨らみが

あり、その膨らみの構造のこと)がみられ

ます。一夜でなくなってしまうことから

「ヒトヨタケ」(一夜茸)の名が付けられ

ました。幻のキノコとも呼ばれており、

その稀少価値の高さからイタリアなど

欧米諸国では高級食材として食べられて

います。マシュマロのような口当たりで

非常に美味しく、特に油との相性が良い

といわれています。

最近では人工栽培も試みられ、フランス

語名に由来した「コプリーヌ」(一パック

60gで320円~360円で売られて

いました)または、食用適期のつぼみの

外観に由来した「コケシタケ」などの

商品名で市販されています。春から晩秋

にかけて、草地・庭園・畑地、あるいは

路傍などの、有機質に富んだ地上に孤立

あるいは群生します。ときに、ウマやウシ

などの糞上にも見出されることがあります。

代表的な腐生菌の一つです。最近の研究

によれば、ササクレヒトヨタケは線虫

(寄生虫の一種)を捕捉し、窒素源として

溶かして食べてしまう線虫捕食菌のひとつ

でもあるということです。

 
 
ササクレヒトヨタケの歴史

ササクレヒトヨタケは他のきのこ類と同様に

古くから食べられてきました。日本だけ

でなく、フランスやイタリアでも食べられて

きました。古くは食材としてのみならず、

糖尿病や痔に良い薬草として利用されて

きました。ササクレヒトヨタケの歴史に関する

文章は、少ないので、食用きのこ一般に

関する歴史を述べてみたいと思います。

古代中国では、秦の始皇帝が探し出した

不老長寿の薬は実は「霊芝」というきのこ

であったという説や、楊貴妃が美しさと若さ

を保つために白キクラゲを食べていた

という逸話も残されており、中国では多くの

きのこが古くから漢方薬や民間薬として、

美容や健康維持に役立てられてきました。

菌類を食べること(mycophagy;菌類嗜食)
は古くより行われてきました。1万3000年前

のチリの遺跡からは食用きのこが発見されて

いますが、きのこを食用とした確かな証拠が

初めて見られるのは、紀元前数100年の

中国です。中国人は、きのこを食品として扱う

と同時に医薬品としても価値を置いていました。

また古代ローマ人や古代ギリシア人の特に

上流階級はきのこを食べていました。

ローマ皇帝は、自分がきのこを食べる前に安全

であることを確認するため、毒見役を設けて

いました。きのこは保存が容易であり、歴史的

に秋に収穫して冬の時期の栄養源として食べ

られたと考えられています。世界中の多くの

文化において、民間療法としての医薬用きのこ

の他に、霊的な目的でマジックマッシュルーム

が使われました。幻覚催すきのこ(いわゆる

マジックマッシュルーム)はレクリエーションや

宗教的な目的で食べられることがありますが、

これらは深刻な吐き気や失見当識を

引き起こす場合もあり、一般には食用きのことは

考えられていません。

1800年代後半には、胞子の輸入とともにきのこ

栽培がメキシコからアメリカに伝わりました。

今日、人間が食べる様々なきのこのごく一部

のみが、商業的に栽培・販売されています。

商業的な栽培は生態学的にも重要です。

例えばヨーロッパにおいてはアンズタケの仲間

の枯渇が懸念されていますが、これは

アンズタケが人気のあるきのこであるにも関わらず、

栽培の試みが未だ途上だからということだそう

です。きのこの栽培には長い歴史があり、

20種類以上のきのこが商業的に栽培されて

います。きのこは、少なくとも60カ国で栽培され、

中国、アメリカ合衆国、オランダ、フランス、

ポーランドが2000年の生産国上位5カ国です。

2003年時点では、中華人民共和国は世界で

最も食用きのこの生産量が大きい国となって

います。

 
 
ササクレヒトヨタケの雑学

ササクレヒトヨタケには、キノコ特有の高分子

多糖体であるβ-グルカンが含まれています。

β-グルカンは免疫力を高め、ウイルスや細菌

に対する抵抗力を高め、人間の体内で免疫

機能をつかさどるマクロファージや

ナチュラルキラー細胞、白血球のT細胞、

B細胞の働きを活性化したり、免疫の関連物質

であるインターフェロンの生成を促す作用が

あります。インターフェロン単独ではなく、免疫

にかかわる因子を多数活性化することで免疫力

を高めます。免疫力が低いと、体外から入って

くるウイルスに対抗することができず、風邪や

インフルエンザ、などの呼吸器感染症や

生活習慣病を引き起こし、病気を長引かせます。

また、ササクレヒトヨタケに含まれている

エルゴチオネインには、抗酸化作用があり、

細胞の損傷を防ぎ、健康体へと導く作用が

あります。ササクレヒトヨタケに含まれる

β-グルカンは消化されることなく腸まで届く

ため、コレステロールを吸着して体外へ排泄

する働きがあります。

その結果、体内のコレステロール値上昇を

抑える作用があります。血中のコレステロール

値が高くなると、血管にコブができ、血管を

ふさぎ、血液の流れが悪くなります。

その結果、動脈硬化が進展します。また、

コレステロールが増えすぎると、脳卒中や

高血圧を進行させてしまう原因にもなります。

コレステロール値を正常に保つには、

悪玉(LDL)コレステロールを減少させ、

善玉(HDL)コレステロールを増加させる

ことが大切です。悪玉(LDL)コレステロール

の増加の原因は肉やバターなどの動物性

脂肪の多い食品の摂りすぎが一因です。

低脂肪の食べものや、食物繊維の多い

野菜類などを食べてコレステロールが上昇

しないように食習慣の見直しも大切です。

悪玉コレステロールが正常範囲内でも、

善玉コレステロールの減る割合が大きいと、

悪玉と善玉の割合のバランスが崩れて、

全身の血管に沈着するコレステロールが多く

なり、結果として動脈硬化が進展します。

悪玉コレステロールを善玉コレステロールで

割った比率で見ないと、正確な判断は

できないものと思って下さい。

この悪玉コレステロールの

善玉コレステロールの比率の正常値は、

1.5以下です。ササクレヒトヨタケは抗酸化

作用を持つエルゴチオネインに加えて、

アミノ酸やビタミン、ミネラルを多く含んで

いるため、血中のコレステロール値を下げる

効果や、内臓の機能を高め、弱い体質を

徐々に健康な体にする働きを持ちます。

そのため多くの生活習慣病の予防に効果

が期待できます。ササクレヒトヨタケには、

エルゴチオネインが含まれているため、

抗酸化作用があると考えられています。

細胞エネルギーを増強し、美肌効果や、

抗ストレス効果、アンチエイジング効果が

期待できます。

ササクレヒトヨタケに関する動画は、非常に

少なかったので、どのようなきのこなのかと

言う点だけを見て頂きたいと思います。

 
 
www.youtube.com/watch?v=UdlKi05zUwo
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ササクレヒトヨタケの有効成分

エルゴチオネインは、1909年に麦角

(ばっかく)(イネ科植物の穂につく、黒色

がかった組織のことです。麦角菌という菌

が植物に寄生してつくられます)から発見

され1911年に化学構造が決定された

アミノ酸の一種です。 分子量が229.3と

小さく、水溶性で熱や酸にも強いという

特徴を持っています。ササクレヒトヨタケに

含まれるエルゴチオネインも、高温・酸性

またはアルカリ性条件でも影響を受け

にくいことが特徴です。 動物や植物は

エルゴチオネインを生合成することが

できず、キノコなどの菌類と一部の細菌

だけがエルゴチオネインをつくり出すことが

できます。 植物は土壌細菌がつくった

エルゴチオネインを根から吸収し、動物は

その植物を食べることでエルゴチオネインを

体の中に取り入れて貯蔵しています。

ヒトも食べ物からエルゴチオネインを取り

入れて、肝臓や腎臓、赤血球、皮膚などに

蓄えています。ササクレヒトヨタケは、

エルゴチオネインという含硫アミノ酸を含む

ことから、近年注目を浴びています。

エルゴチオネインは、抗酸化活性が非常に

高く、L-システイン(非必須アミノ酸の一種で、

毛髪や皮膚、爪の多く存在し、肌の細胞の

入れ変わりを促進します)やアスコルビン酸

(ビタミンC)など他の抗酸化成分よりも強い

活性が認められています。美容作用も

大きな特徴のひとつで、エルゴチオネイン

にはしわやたるみを防ぐエラスターゼ

(エラスチンを分解する酵素)活性阻害作用

やシミの原因をつくらないチロシナーゼ

(アミノ酸であるチロシンを酸化して、メラニン

をつくる酵素のことです。この酵素を阻害する

ことにより、メラニンの生成をくいとめ

美白効果が働きます)活性阻害作用なども

あるといわれています。そのため、様々な

高級化粧品にも使用されています。エラスチン

は肌のハリや弾力を保つために大切な成分

で、コラーゲン同士を結びつける働きをします。

エラスターゼによりエラスチンが分解し減少

すると、しわやたるみなど老化の原因となります。

エルゴチオネインにはエラスチンを守り、

肌のハリを回復させたり、維持する効果が期待

されています。チロシナーゼとは、メラニン色素

をつくり出す色素細胞であるメラノサイトが持って

いる酸化酵素のことです。シミやそばかすは

メラニン色素が過剰に生成されることによって

つくられます。メラニン色素は、紫外線やストレス、

大気汚染などにさらされることによって生成

されます。皮膚で発生した活性酸素の刺激に

よってメラノサイトが活性化され、チロシナーゼに

よってアミノ酸の一種であるチロシンから段階を

経てメラニンがつくりだされます。

エルゴチオネインは、このチロシナーゼの活性を

阻害します。ササクレヒトヨタケに含まれている

エルゴチオネインには、抗炎症作用や

細胞エネルギー増進作用、抗ストレス作用など

様々な効用があるといわれています。

エルゴチオネインには、活性酸素の一種である

スーパーオキシドラジカル(活性酸素の一種)を

認識し、捉える働きがあることが明らかになって

います。さらに、エルゴチオネインには、システイン

など比較的強い抗酸化作用で知られる成分よりも、

脂質過酸化(脂質が酸化し分解される反応のこと)

の発生を抑える働きがあることも報告されています。

また、酸化ストレス(酸化反応により引き起こされる

生体にとって有害な作用)が細胞に加わると

ミトコンドリア(細胞内の構造のひとつで、生命活動

に必要なエネルギーをつくり出す器官)のDNA 障害

や細胞障害が発生し、生存率が低下することが

知られています。 しかし、酸化ストレスによる

細胞生存率の低下は、エルゴチオネインの添加に

よって回復することが確認されています。

エルゴチオネインは、数多くの動植物に存在すること

が知られています。ヒトにおいては肝臓や目の水晶体、

赤血球などの器官に多く存在し、体内の抗酸化機構

において非常に重要な役割を果たしています。

しかし、ほとんどの動植物ではエルゴチオネインを

自らつくり出すことはできません。そのため人間を

含む哺乳動物は、食事を通してエルゴチオネインを

摂取する必要があります。エルゴチオネインには、

その他にも、髪の毛を太くする効果や、男性型脱毛症

の治療に使われる効果があることを付け加えさせて

頂きます。これらの効果も科学的に立証されています。

 
 
ササクレヒトヨタケの美肌効果

紫外線によって皮膚の表皮や真皮を構成する

細胞がダメージを受け、シミ、しわなどの皮膚の

老化が促進することを光老化といいます。

エルゴチオネインには肌の光老化を抑制する

働きがあります。研究の結果、エルゴチオネイン

は真皮を光障害から保護することが明らかに

なりました。また、チロシナーゼが活性化する

とシミの大きな原因であるメラニンがつくられます。

エルゴチオネインには、チロシナーゼ活性阻害

作用があるため、肌にシミをつくらせることを防ぎ

ます。エルゴチオネインが含まれる

ササクレヒトヨタケには紫外線から肌を守る

抗光老化作用と美白効果があると期待されて

います。エラスチン分解酵素によりエラスチンが

減少すると、しわやたるみなど老化の原因と

なります。エルゴチオネインには、エラスターゼ

活性阻害作用があるため、肌にハリと弾力を与え、

美肌へ導きます。さらにエルゴチオネインには、

抗炎症作用があるため、にきびなどの炎症が

燃え盛っているお肌でも、炎症が抑えられ美肌

へと導かれます。さらににきび炎症は、アクネ菌

がだすリパーゼが皮脂を分解し、それにより生産

される脂肪酸が原因とされています。よって、

このリパーゼの生成を抑えることで脂肪酸の発生

を抑制し、にきびの炎症を抑えることができます。

エルゴチオネインには、リパーゼの生成を抑制

する作用があるので、ニキビの治療効果があると

期待されています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

廊下で、抗老化作用を講義し、抗議された。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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