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2019-09-01 00:05:09

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診療マル秘裏話  号外Vol.1318 平成30年10月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)サルモネラが 硫黄代謝物活用で生体防御異常を惹起
2)肉食べる頻度が少ない女性で緑内障リスク が高い

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 サルモネラが 硫黄代謝物活用で生体防御異常を惹起

 
 
 
 
 
 
 
 
東北大学は10月3日、サルモ
ネラが、感染時に硫黄代謝物を
巧妙に活用する事で宿主の生体
防御異常を引き起こしている事
を、世界で初めて明らかにした
と発表しました。 この研究は、
同大大学院医学系研究科の赤池
孝章教授らのグループが、熊本
大学大学院生命科学研究部の澤
智裕教授らと共同で行ったもの
です。研究成果は「Cell Chemi
cal Biology 」に掲載されてい
ます。

感染症の治療には抗菌薬が使用
されていますが近年の臨床現場
では、多剤耐性菌の出現により
既存の抗菌薬が効かない感染症
が、深刻な問題となっており、
新規の作用機序に基づく抗菌薬
の開発が必要とされています。

従来、ヒトの身体には細菌に対
するさまざまな防御機構が存在
しており、外部からの細菌感染
を防いでいることが知られてい
ます。しかし、一部の病原細菌
は生体防御を巧みに回避する仕
組みを備えており、ヒトの身体
に細菌が感染・寄生して感染症
が拡大する原因となっています。
このため病原細菌が備える生体
防御に対する回避機構をターゲ
ットとした新規抗菌薬の開発が
期待されています。これまでに
赤池教授らの研究グループは、
生物に備わっている硫黄代謝物
を利用した新規のエネルギー産
生系(硫黄呼吸)を世界で初め
て明らかにしてきました。この
硫黄呼吸は、ヒトを含む哺乳類
だけでなく、病原細菌でも生命
活動や感染に極めて重要な役割
を果たしており、新規抗菌剤の
開発のターゲットとして注目さ
れていました。

研究グループは今回、食中毒や
チフス症、敗血症などの重症感
染症の主要な病原菌であるサル
モネラが、哺乳類に存在しない
特殊な経路で硫黄代謝物を産生
し、それによって生体防御機構
のひとつであるオートファジー
を積極的に抑制していることを
発見しました。更に、硫黄代謝
物の合成経路を欠損させたサル
モネラは感染時にオートファジ
ーから逃れることができず、速
やかに殺菌・排除されることも
見出したということです。

今回の研究結果より、サルモネ
ラは硫黄代謝物を巧みに利用し、
硫黄呼吸を営むだけでなく、こ
の硫黄代謝物が病原因子として
宿主の生体防御異常を起こし、
感染を拡大していると考えられ
るということです。近年、サル
モネラの多剤耐性株の世界的な
拡大が深刻な問題となっており、
今後、病原細菌が持つ、独特な
硫黄代謝経路をターゲットとし
た、これまでにない選択性を持
つ抗菌薬の開発につながること
が期待される、と研究グループ
は述べています。

サルモネラ食中毒について解説

している動画です。

 
 


 
 
硫黄代謝経路の研究を祈って、
出雲大社を参拝した。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 肉食べる頻度が少ない女性で緑内障リスク が高い

 
 
 
 
 
 
 
 
旭川医科大学は10月3日、肉
を食べる頻度が少ない女性では
緑内障リスクが高いことを示す
研究結果を発表しました。この
研究は、同大医工連携総研講座
の木ノ内玲子特任准教授らによ
るものです。研究成果は、科学
雑誌「PLOS ONE」に掲載されま
した。

日本人の40歳以上の20人に1人
が、緑内障と推定されており、
失明原因の第1位を占めていま
す。緑内障の8割を占めている
のが開放隅角緑内障です。緑内
障では、年齢や高眼圧、近視等
がリスクと考えられていますが、
生活習慣でリスクとなるものは
よく分かっていません。

研究グループは今回、北海道留
萌市にて横断的集団研究を実施
しました。 40歳以上の約1,700
人に眼底写真検診を行い、そこ
で見つかった開放隅角緑内障の
人とそうでない人の年齢、生活
習慣、健康測定値などを比較し
ました。運動や喫煙、飲酒、魚
や肉を食べる頻度等の生活習慣
を調査し、身長・体重、血圧等
を測定、統計的に処理しました。
研究の結果、開放隅角緑内障の
女性はそうでない女性と比べて、
1週間に肉を食べる日数が少な
いことが明らかとなりました。
開放隅角緑内障の女性が平均1.
7日で、そうでない女性は平均2
.7日だったということです。

アジアでは、開放隅角緑内障の
中でも、眼圧があまり高くない
正常眼圧緑内障の割合が多い事
が知られています。これは、食
習慣が影響している可能性も考
えられるということです。今回
の研究結果から、女性では1週
間に1~2日肉を食べる日を増や
すことで、開放隅角緑内障にな
るリスクが減る可能性が示唆さ
れました。今回の研究によって
得られた知見が、実際に予防に
役立つものか、他の地域、他の
国などでも見られるものかは、
今後も研究が、必要だとしてい
ます。

自分のために菜食主義をするの

は、宜しくないという動画です。

 
 


 
 
 
足底の長さを測定する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
サルモネラが、感染時に硫黄
代謝物を巧妙に活用する事で、
宿主の生体防御異常を引き起こ
している事を、世界で初めて明
らかにしたと発表したというの
は偉大な業績です。恥ずかしな
がら、硫黄呼吸というものを私
は知らず、初耳でした。生物に
備わっている硫黄代謝物を利用
した新規のエネルギー産生系(
硫黄呼吸)を世界で初めて明ら
かにしたグループだそうですか
ら、やむを得ないことでしょう。
硫黄呼吸は、ヒトを含む哺乳類
だけでなく、病原細菌でも生命
活動や感染に極めて重要な役割
を果たしており、新規抗菌剤の
開発のターゲットとして注目さ
れていたということですから、
本当に凄い発見だったと今さら
ながら、感心しました。
肉を食べる頻度が少ない女性
では緑内障リスクが高いことを
示す研究結果を発表したのは素
晴らしい業績です。特に肉を食
べないベジタリアンの女性にと
っては、残念な結果になりまし
た。ベジタリアンの女性は、骨
粗鬆症などの頻度が高いことも
知られており、何でも万遍なく
食べるというほうが、病気発生
は少ない気がします。 しかし、
食べる肉の質には、こだわった
方が良さそうです。WHO (世界
保険機構)の調査では、赤身肉
の摂取が多いひとでは悪性腫瘍
発生の頻度が増えるようです。
そのため、鳥の胸肉やささ身等
イミダゾールジペプチドを豊富
に含む肉を食べた方が安全と言
えましょう。

ヘンリー八世の治世に戦争が
発生した。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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