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診療マル秘裏話   Vol.724  平成29年10月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ノーベル 医学生理学賞は体内時計機構発見に授与
2)メラノサイトとケラチノサイト の相互立体構造を初めて解明

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 ノーベル 医学生理学賞は体内時計機構発見に授与

 
 
 
 
 
 
 
スウェーデンのカロリンスカ
研究所は10月2日、2017年のノ
ーベル医学生理学賞を、生物の
体内時計の仕組みを発見した米
ブランダイス大のジェフリー・
ホール名誉教授(72)ら米国人
3人に授与すると発表しました。

人を含む動物や植物は、地球
が自転することで起きる昼夜の
リズムに合わせて、代謝や睡眠
などの活動が起きています。人
では海外旅行でリズムが狂うと
時差ぼけの原因になるほか、不
眠症やうつ病など健康に悪影響
が出ることもあります。病気と
の関わりの解明に向け日本を含
め世界中で体内時計の研究が進
んでいます。

こうした体内時計の仕組みは
よく分かっていませんでしたが、
ホール氏らは1984年にハエ
を使った実験で体内時計を細胞
レベルで制御する遺伝子を発見
しました。遺伝子が働かないよ
うにすると体内時計の機能が失
われることも確かめました。

人にも同じ遺伝子があること
を日本の研究者が突き止め、詳
しい仕組みの解明に貢献しまし
た。体内時計が人の体調に及ぼ
す影響は大きく、眠りの深さや
血圧の上昇、体温調節やホルモ
ン分泌などに深く関わっていま
す。

他の2人は、ブランダイス大
のマイケル・ロスバシュ教授(
73)と米ロックフェラー大のマ
イケル・ヤング教授(68)です。

授賞式は12月10日にスト
ックホルムで開かれ、賞金90
0万クローナ(約1億2500
万円)が3氏に3等分して贈ら
れます。

サーカディアンリズムについて

解説している動画です。

 
 


 
 
 
隊長の体内時計が乱れ、体調
が悪化し、早めに退庁した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 メラノサイトとケラチノサイト の相互立体構造を初めて解明

 
 
 
 
 
 
 
コーセーは、シミの原因であ
るメラニンを合成するメラノサ
イト(色素細胞)の立体構造を
初めて明らかにし、ケラチノサ
イト(表皮細胞)を包み込んで
メラニンを含むメラノソームを
引き渡していることを発見しま
した。従来の研究は、平面的に
しかメラノサイトをとらえてお
らず、美白メカニズムの解明の
進展が期待できます。 今回の
知見を応用した、美白化粧品を
来春発売する予定です。

太田啓介久留米大学准教授と
の共同研究による成果です。F
IB(集光イオンビーム)とS
EM(走査電子顕微鏡)を連携
させ、ヒトから採取したシミ(
老人性色素斑)を100ナノメ
ートルずつ削りながら断面を3
00枚連続して撮影し、これを
組み合わせて立体構造を再構築
しました。

この結果、シミ部位ではメラ
ノサイトの樹状突起がケラチノ
サイトの下部から上部までを包
み込んでいることが初めて分か
りました。また、ケラチノサイ
トの核周囲全体にメラノソーム
が多く存在していることも明ら
かにしました。さらに健常部位
との比較から、シミ部位ではこ
うした現象が広くみられ、樹状
突起の分岐が多いことも確認し
ました。

従来の研究は、2次元の単独
画像やシャーレ上の細胞培養等
によるもので、メラノサイトを
平面的にしかとらえていません
でした。このため、樹状突起が
伸長することは分かっていたも
のの、縦横に伸びている立体的
な構造までは把握できていませ
んでした。またメラノソームは
ケラチノサイトの核の上方に、
蓄積していると考えられていま
した。

コーセーでは、シミ生成メカ
ニズムの解明に向けて、早くか
らメラノソームの引き渡し過程
に着目して研究を進めてきまし
た。ただ、従来手法はメカニズ
ムを解明するうえで十分ではあ
りませんでした。今回これらの
立体的な位置関係を初めてとら
えたことで、研究に新たな扉を
開きました。この成果は7月の
皮膚かたち研究学界学術大会に
続き、12月の日本研究皮膚科
学会年次学術大会でも発表する
予定です。

皮膚のバリアー機構とメラノサイトに

ついて解説している動画です。

 
 
 


 
 
 
家庭での制作過程を経る。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
2017年のノーベル医学生理学
賞を、生物の体内時計の仕組み
を発見した米ブランダイス大の
ジェフリー・ホール名誉教授(
72)ら米国人3人に授与すると
発表したのは、素晴らしい業績
です。今や体内時計の仕組みを
考えないで医療を行うことは、
考えられません。とくに抗ガン
剤を夜間に投与することでガン
細胞が盛んに細胞分裂している
時間帯と正常細胞が、ほとんど
細胞分裂していない時間帯に、
投与することが可能になるなど
のメリットがあり、抗ガン剤の
副作用が非常に出にくくなると
いう優れた効果を得ることが、
できます。
シミの原因であるメラニンを
合成するメラノサイト(色素細
胞)の立体構造を初めて明らか
にし、ケラチノサイト(表皮細
胞)を包み込んでメラニンを含
むメラノソームを引き渡してい
ることを発見したのは、偉大な
業績です。FIB(集光イオン
ビーム)とSEM(走査電子顕
微鏡)を連携させヒトから採取
したシミ(老人性色素斑)を1
00ナノメートルずつ削りなが
ら断面を300枚連続して撮影
し、これを組み合わせて、立体
構造を再構築するには、大変な
労力がいるものと推測致します。
美白メカニズムの解明の進展を
期待したいと思います。

親展の手紙の封を破ることで
事態は進展した。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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