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診療マル秘裏話  号外Vol.1330 平成30年11月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)医薬品候補化合物探索・設計シュミレーション技術開発
2)家庭で“脳を測りながら鍛える”新サービス 開始

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 医薬品候補化合物探索・設計シュミレーション技術開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
富士フイルムは、医薬品候補
化合物の構造式から新たな候補
化合物を自動的に探索し、設計
できる医薬品候補化合物探索・
設計シミュレーション技術「AI
-AAM」を開発したことを発表し
ました。

同技術は薬効が期待できる既存
の医薬品候補化合物と、疾患の
原因となる蛋白質(標的蛋白質)
との結合力を蛋白質の構成要素
であるアミノ酸との相互作用の
解析から予測し、さらにAI技術
により、その化合物と同等の結
合力で異なる骨格を持つ別の化
合物を自動的に探索および設計
を行なうというものです。化合
物ライブラリの探索の他、従来
発想できなかった新規の化合物
の設計も可能だということです。

新薬が実際に販売にまで至るた
めには10年単位の時間と、1000
億円を超す開発費用が必要とさ
れますが、それでも基礎研究で
探索された医薬品候補化合物が、
実際に新薬として発売までたど
り着ける確率は約2万~3万分の
1と言われており、開発競争が
激しくなっています。

現在、多数の化合物の中から、
標的蛋白質と結合する化合物を
選別するハイスループット・ス
クリーニングを利用することが
一般的ですが、製薬会社などが
所有する化合物ライブラリの数
には限りがあることから、従来
法のまま継続的に新規候補化合
物を見つけ続けることは困難と
なっており、シミュレーション
技術やAI技術の活用に期待が高
まってきました。

しかし、例えば医薬品候補化合
物と標的蛋白質との結合力の実
験データからAIを用いて新たな
化合物を見つけ出す手法の場合
でも、疾患ごとに異なる、標的
蛋白質の立体構造の解析や、AI
精度向上ためのデータ蓄積が必
要となるなど、まだまだ課題が
残されているのが現状となって
います。

今回開発されたAI-AAMは、そう
した問題を解決することを目指
して開発された技術で、実際に、
化合物ライブラリから、抗ガン
剤や抗菌剤の候補化合物が持つ
「AAM 記述子」と同等の化合物
を探索し、それを合成して標的
蛋白質との結合力を評価した所、
従来法を上回る抗ガン剤では7%、
抗菌剤では15%の確率で同等の
結合力を持つ化合物を見つける
ことに成功する等、複数の側面
で、有用性が確認されたとして
います。

なお、同社では今後、同技術を
用いて新薬開発を加速させると
ともに、製薬企業などの社外パ
ートナーとの協業を図ることで、
革新的な新薬の創出を図ってい
きたいとしています。

創薬シュミレーションについて

解説している動画です。

 
 


 
 
 
革新的な新薬の、創出技術の
核心。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 家庭で“脳を測りながら鍛える”新サービス 開始

 
 
 
 
 
 
 
 
 
脳科学の産業応用を行うNe
U(東京都)は、家庭で“脳を
測りながら鍛える”新サービス
「Active Brn
CLUB」を開始する。新サー
ビスでは超小型脳活動計測装置
(NIRS)「XB-01」と
アプリケーション「ExBra
in」を使って、計測結果に基
づき、脳活動を把握したり認知
機能トレーニング等ができます。
仕事の効率を向上するためのト
レーニングとしても効果的で、
30代~60代まで幅広い利用
者層を想定しています。

新サービスは、東北大学加齢
医学研究所の川島隆太所長監修
の下、2つのコースを設定して
います。ベーシックコースでは、
利用者がNIRS脳計測装置で
脳を計測し、どのような時に脳
活動が活発になるのかを把握し
て、仕事の生産性向上や効率的
な学習支援につながるよう効果
的なトレーニングを用意します。
スタンダードコースでは、ベー
シックコースに加え、個々人に
合わせてプログラムが選択でき
る同社提供による最新型のトレ
ーニングで認知機能の向上を目
指すサービスです。ベーシック
コースは2万4800円、スタ
ンダードコースは3万4800
円(ともに税抜き、年額)。

NeU取締役のインタビュー

動画です。

 
 


 
 
昨日の脳機能を測定する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
医薬品候補化合物の構造式か
ら新たな候補化合物を自動的に
探索し、設計できる医薬品候補
化合物探索・設計シミュレーシ
ョン技術「AI-AAM」を開発した
ことを発表したのは、画期的な
業績です。新薬が実際に販売に
まで至るためには、10年単位の
時間と1000億円を超す開発費用
が必要とされますが、それでも
基礎研究で探索された、医薬品
候補化合物が、実際に新薬とし
て発売までたどり着ける確率は
約2万~3万分の1と言われてお
り、開発競争が激しくなってい
るという現状を考えれば、開発
の効率化は、避けて通れなくな
っていると言っても、過言では
ないと思われます。
家庭で“脳を測りながら鍛え
る”新サービス「Active
Brain CLUB」を開始
し、その新サービスでは、超小
型脳活動計測装置(NIRS)
「XB-01」とアプリケーシ
ョン「ExBrain」を使っ
て、計測結果に基づき、脳活動
を把握したり認知機能トレーニ
ング等ができるようになること
は素晴らしい企画だと思います。
しかしながら、測りながら鍛え
なくても、人類の歴史の中で脳
を鍛える方法は、確立されてき
ていると私は、考えています。
その確立されたオーソドックス
な脳トレの方法を優先すべきで
あると考えます。また、どんな
脳を鍛える技術でも継続しない
と意味がありません。 年額で
購入してから、飽きてしまった
ら、もったいない気がします。

任地で認知症を患う。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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2019-09-14 00:37:59

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診療マル秘裏話  号外Vol.1329 平成30年11月10日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)エボラ出血熱のエボラウイルスの構造を原子レベルで解明
2)糖尿病治療薬のSGLT2 阻害薬による腎保護効果

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 エボラ出血熱のエボラウイルスの構造を原子レベルで解明

 
 
 
 
 
 
 
沖縄科学技術大学院大などの
研究チームは致死性の高い感染
症エボラ出血熱を引き起こすエ
ボラウイルスの構造を原子レベ
ルで解明し、10月17日付の英科
学誌ネイチャー電子版に発表し
ました。 有効な治療法がない
エボラ出血熱の治療薬開発へ貢
献が期待されます。
エボラウイルスは細長い形の
ウイルスで、感染した細胞内で
は、多数の核蛋白質にRNAが
巻き付いた、らせん型構造(複
合体)を作り、細胞内の分解酵
素から身を守っています。
同大の杉田征彦・元研究員(
現大阪大特任研究員)らは実際
のエボラウイルスの代わりに、
安全なRNAを使って同じ構造
の複合体を作製しました。生体
内に近い状態で観察できる「ク
ライオ電子顕微鏡」を使い、R
NAと核蛋白質の結合部や、核
蛋白質同士の結合部の構造を原
子レベルで明らかにしました。
杉田さんは「複合体を作れな
ければ、ウイルスは増殖できず、
病気も起こせなくなる。構造が
解明され、国際的なデータベー
スとして公開されることで創薬
につながる」と話しています。

エボラウイルスについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
国債の国際的取引。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 糖尿病治療薬のSGLT2 阻害薬による腎保護効果

 
 
 
 
 
 
 
旭川医科大学は10月17日、糖
尿病治療薬のSGLT2 阻害薬によ
る腎保護効果は、尿細管を標的
としたものであることを明らか
にしたと発表しました。 この
研究は、同大内科学講座(病態
代謝内科学分野)の滝山由美准
教授、名古屋工業大学大学院工
学研究科の中村匡徳教授、九州
大学工学研究院の世良俊博准教
授らの研究グループによるもの
です。研究成果は、「Cell」と
「Lancet」の共同オープンアク
セス誌「EBioMedicine」に掲載
されています。

日本国内の糖尿病患者は現在10
00万人とされ、そのうちの30%
が合併症である糖尿病腎症を患
います。 2016年の報告では、
人工透析を始めた人の43.2%が
糖尿病で、同年には1万7,000人
の糖尿病患者が人工透析となり
ました。新規の糖尿病治療薬で
あるSGLT2 阻害薬は、近年の大
規模臨床試験の結果、糖尿病患
者において、腎症の進行を抑え
ることが分かっています。

腎臓の糸球体は、体内の老廃物
を濾過する重要な働きをしてお
り、ヒトの腎臓にはひとつあた
り約100 万個の糸球体がありま
す。糸球体の大きさは、100 ミ
クロン程と小さいため、現在の
画像検査では観察は不可能であ
り、生体検査によって組織を採
取し、初めて観察が可能となり
ます。しかし、その場合、糸球
体10個程度が限界でした。その
ため、糸球体の数と大きさが、
糖尿病ではどうなっているのか
を知ることは、糖尿病の治療と
腎症の進行度を予測する上で重
要だということです。  今回、
研究グループは、兵庫県の播磨
科学公園都市にある世界最高性
能大型放射光施設「SPring-8」
を用いた研究を実施しました。
SPring-8の放射光を用いれば、
糸球体の可視化が可能ではない
かという仮説のもと、肥満2型
糖尿病モデルマウスを、用いた
撮影方法・解析方法の開発を行
いました。

その結果、糖尿病マウスの糸球
体は、正常マウスと比べると、
その数は変わっていなかったも
のの、大きくなっていました。
また、SGLT2 阻害薬は、糖尿病
による腎肥大を正常化しました
が、糸球体の数・大きさは変わ
らなかったそうです。一方、大
きく変わったのは、腎臓の90%
以上を占める尿細管の大きさで
した(全糸球体体積は、腎体積
の1.5%未満)。これらの結果か
ら、SGLT2 阻害薬の腎保護効果
は、尿細管を標的としている事
が明らかとなったとしています。
今回SPring-8の放射光を用いた
マイクロCTにより、マウス全身
の血管撮影と解析が可能となり
ました。現在、研究グループは、
糖尿病と合併の多い脂肪肝、糖
尿病患者の死亡原因の第1位で
あるガンについてその血管構造
の変化、異常血管新生の研究を
進めています。今後は、糖尿病
とその合併症の病態を、ミクロ
単位で明らかにすることにより、
ヒトでの糖尿病の病態の理解を
進め、新しい治療法と診断法の
開発を目指す、と研究グループ
は述べています。

SGLT2 阻害薬について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
異常血管新生の研究の研究費
を申請する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
致死性の高い感染症のエボラ
出血熱を引き起こすエボラウイ
ルスの構造を原子レベルで解明
し、10月17日付の英科学誌ネイ
チャー電子版に発表したのは、
偉大な業績です。エボラウイル
スについては、ワクチンが作ら
れるようになり、予防が可能に
なりつつあります。しかし病気
の治療としては、病気の初期に
アビガン(ファビピラビル)で
治療可能であるものの、初期を
過ぎてしまうと治療効果が認め
られなくなることが知られてい
ます。「複合体を作れなければ、
ウイルスは増殖できず、病気も
起こせなくなる。構造が解明さ
れ、国際的なデータベースとし
て、公開されることで創薬につ
ながる」ということなので今後
の治療薬の開発に期待したいと
思います。
糖尿病治療薬のSGLT2 阻害薬
による腎保護効果は、尿細管を
標的としたものであることを明
らかにしたと発表したのは偉大
な業績です。 異常な高血糖を
来している糖尿病では、血糖を
尿中に捨てることによって血糖
値を下げると血糖値が正常とな
り、血管障害が減るということ
は、分かっていました。SGLT2
という酵素は、尿細管で一旦尿
中に捨てられた糖分を血液中に
戻す、再吸収という働きを担っ
ています。ところがSGLT2 があ
ればSGLT1 もあるので、SGLT2
の働きを選択性が高く阻害する
薬は、SGLT1 で代償されていま
います。したがって私はSGLT2
の選択性が低い薬剤を臨床で使
っています。

当分、糖分を摂取しない。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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