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2019-09-15 22:23:51

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診療マル秘裏話  号外Vol.1331 平成30年11月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)大豆由来化合物が再発乳ガンモデル細胞増殖抑制
2)全身持久力基準達成で高血圧発症リスクが低下

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 大豆由来化合物が再発乳ガンモデル細胞増殖抑制

 
 
 
 
 
 
 
ガン研究会、熊本大学、九州
大学、大豆エナジー(熊本市)
の共同研究グループはホルモン
療法に抵抗性を獲得した再発乳
ガンモデル細胞に対し、ダイズ
由来の「グリセオリンI 」とい
う天然小分子化合物に増殖抑制
機能があることを見つけました。
同モデル細胞への増殖抑制には、
ブドウなどに含まれるレスベラ
トロールに機能のあることが知
られていますがこれよりも効果
的に抑制します。作用機序も分
かり、新たな治療戦略への応用
が見込まれます。

乳ガンは女性の罹患率が第1
位のガン。日本人女性の約11
人に1人がかかり患者数は増加
傾向にあります。乳ガンの60~
70%は、女性ホルモンであるエ
ストロゲンと結合し細胞増殖に
働くエストロゲン受容体(ER)
を発現する事が知られています。
そのため標準的な治療にはエス
トロゲンを抑えるホルモン(内
分泌)療法が行われています。

ガン研究会のグループは、20
15年に乳ガンモデル培養細胞(
抵抗性乳ガン細胞)で、遺伝子
をコードしないノンコーディン
グRNA「エレノア」を発見し、
これがERをコードするESR
1遺伝子を過剰に活性化させて、
細胞の増殖にかかわることを見
いだしています。

今回、共同研究グループは、
天然化合物としてダイズに着目
し研究を推進しました。大量の
ダイズに、多様な植物生理活性
物質(フィトアレキシン)を誘
導するようにストレス刺激を与
えてからすり潰し、抽出液を分
画して抵抗性乳ガン細胞に加え
たところ、一部の画分の添加に
よって、エレノアとESR1の
転写を抑制、細胞増殖が抑えら
れることを見つけました。詳細
に解析したところ、ダイズの2
次代謝物質のグリセオリンI が
活性成分であることが分かりま
した。

研究グループは抵抗性を持つ
同乳ガン細胞に、エストロゲン
とよく似たレスベラトロールを
投与すると、ERを介しエレノ
アとESR1の働きが抑えられ、
同細胞が増殖しにくくなること
を見出しており、これと今回見
つけた、グリセオリン1の細胞
増殖抑制させる作用の仕組みの
違いを調べました。 その結果、
ERのアミノ酸(404番目の
フェニルアラニン残基)に立体
障害を起こすことが示唆され、
新しい機序でした。レスベラト
ロールよりも効果的に同乳ガン
細胞の増殖を抑え、正常線維芽
細胞よりも強く同乳ガン細胞の
増殖を阻害し、細胞死(アポト
ーシス)を誘導することも分か
りました。

今回の成果について研究グル
ープは、単にダイズを食べれば
再発乳ガン治療につながること
を直接的に示すものではないと
しています。成果は、国際科学
雑誌「Scientific
Reports(サイエンティ
フィック・リポーツ)」に掲載
されました。

ガンの予防に効果があるとされ

る植物の動画です。

 
 


 
 
 
水深の測定を推進する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 全身持久力基準達成で高血圧発症リスクが低下

 
 
 
 
 
 
 
東北大学は、10月10日、厚生
労働省が定めた、全身持久力の
基準を達成すると、その後の高
血圧発症のリスクが低くなる事
を明らかにしたと発表しました。
この研究は、同大大学院医学系
研究科の門間陽樹講師と同大学
院医工学研究の永富良一教授(
兼・大学院医学系研究科)が、
東京ガス株式会社及び医薬基盤・
健康・栄養研究所と共同で行っ
たものです。研究成果は、「Jo
urnal of Hypertension 」(電
子版)に掲載されています。

高血圧の予防には、ランニン
グなどの運動によって全身持久
力を高く保つことが有効である
とされています。 どの程度の
全身持久力をどのくらいの期間、
高く保つ必要があるのか、ひと
つの参考値として2013年に厚生
労働省が公表した「健康づくり
のための身体活動基準 2013 」
で設定されている全身持久力の
基準があります。 この基準を
達成することが高血圧の予防に
影響するのか、さらに、どのく
らいこの基準を達成しなければ
ならないのか、という検証を行
いました。

今回の研究では追跡開始時点
およびそれ以前に全身持久力を
測定した高血圧ではない男性6,
653 人を最大23年間追跡しまし
た。 その結果、追跡開始時に
基準を達成していたグループは、
達成していなかったグループと
比較して21%ほど高血圧の発症
リスクが低い値を示しました。

また、追跡開始以前の6年間
における基準達成回数(年に1
回測定)を算出し高血圧の発症
リスクを比較(0回~7回)しま
した。 その結果、基準の達成
回数が多ければ多いほど、高血
圧の発症リスクは低い値を示し
ました。さらに、基準を達成し
た回数が3回以上になると、高
血圧の発症リスクに明確な違い
が認められるようになったとし
ています。

今回の研究の結果より「健康
づくりのための身体活動基準20
13」で定められている全身持久
力の基準を継続的に達成する事
が、高血圧の予防につながる可
能性が明らかになりました。研
究グループは、「運動指導や保
健指導等の現場で役立つ重要な
報告だ」と述べています。

血圧改善に有効なウオーキング

の方法について解説している

動画です。

 
 


 
 
 
第二次大戦の基準に準じて、
大国に帰順する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
ホルモン療法に抵抗性を獲得
した再発乳ガンモデル細胞に対
し、ダイズ由来の「グリセオリ
ンI 」という天然小分子化合物
に増殖抑制機能があることを見
つけたのは、偉大な業績です。
同モデル細胞への増殖抑制には、
ブドウなどに含まれるレスベラ
トロールに機能のあることが知
られていますがこれよりも効果
的に抑制することが分かってい
て、その作用機序も全く異なる
ということですから、将来は、
サプリメントか薬剤になるもの
と推測しております。天然素材
から取れるので、大きな副作用
は、ほぼないと考えられます。
早く、サプリであれ、薬剤であ
れ、臨床で使えるようになる事
を期待したいと思います。
厚生労働省が定めた全身持久
力の基準を達成すると、その後
の高血圧発症のリスクが低くな
る事を明らかにしたと発表した
のは素晴らしい業績です。今や
高血圧は、国民病でランニング
などの全身持久力の基準を達成
して、そのリスクを下げること
は、急務であると考えています。
追跡開始以前の6年間における
基準達成回数(年に1回測定)
を算出し高血圧の発症リスクを
比較(0回~7回)した所、基準
の達成回数が多ければ多いほど、
高血圧の発症リスクは低い値を
示し、さらに、基準を達成した
回数が3回以上になると、高血
圧の発症リスクに明確な違いが
認められるようになったという
ことですから、皆さんも基準を
達成される事をお勧め致します。
ただし、無理は禁物です。関節
に異常がある人や循環器に異常
がある人等では、医師に相談の
上運動して下さいね。

石油の産出量を算出する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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