最近の号外Vol.940メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.940メルマガ

2018-06-16 00:10:42

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話   号外Vol.940  平成29年8月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)神経因性疼痛や炎症性疼痛、慢性炎症の改善薬
2)受動喫煙対策を強化する健康増進法改正は必要

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 神経因性疼痛や炎症性疼痛、慢性炎症の改善薬

 
 
 
 
 
 
岡山大学は7月18日、骨粗鬆
症治療薬クロドロン酸によって
小胞型ヌクレオチドトランスポ
ーター(VNUT)を阻害すること
で神経因性疼痛や炎症性疼痛、
慢性炎症を改善できる事を世界
で初めて明らかにしたと発表し
ました。この研究は、同大自然
生命科学研究支援センターの、
加藤百合特任助教ら、松本歯科
大学、久留米大学、東北大学、
九州大学、東京農業大学、味の
素株式会社の共同研究グループ
によるもの。研究成果は「米国
科学アカデミー紀要(PNAS)」
電子版に掲載されています。

骨粗鬆症治療薬のひとつである
ビスホスホネート製剤は世界中
で利用されており、骨疾患の罹
患者に対して、複数の鎮痛効果
があることが臨床報告されてい
ます。同剤は、第一~第三世代
まで開発されており、第一世代
は骨粗鬆症治療効果が弱いため、
副作用も少ないことが分かって
います。一方、第二、三世代は
骨粗鬆症治療効果が強いため、
副作用が問題になることがあり
ました。東北大学の研究グルー
プによる先行研究の結果も、副
作用の少ない第一世代の同剤に
鎮痛効果があることを示してい
ましたが、その作用メカニズム
は明らかになっていませんでし
た。

今回、研究グループは、疼痛を
引き起こす神経伝達を遮断する
ために、神経伝達の起点となる
伝達物質の分泌機構に着目しま
した。第一世代のビスホスホネ
ート製剤が、この分泌に必須で
ある小胞型神経伝達物質トラン
スポーターを阻害するかを検証
しました。その結果、第一世代
のビスホスホネート製剤である
クロドロン酸が、VNUTを選択的
かつ可逆的に、極めて低濃度で
阻害し、神経細胞からのアデノ
シン三燐酸(ATP )放出を遮断
していることを発見しました。
また、この鎮痛効果は、鎮痛薬
として臨床利用される他の医薬
品より有意に大きいことも判明
しました。特に、神経因性疼痛
の第一選択薬であるプレガバリ
ンよりも有効で、プレガバリン
の副作用である眠気等はクロド
ロン酸投与群では観察されなか
ったということです。

また、クロドロン酸は免疫細胞
からのATP 分泌を遮断すること
で、炎症性疾患の原因となる炎
症性サイトカイン量を低減し、
抗炎症効果を発揮する事も発見
しました。抗炎症薬の非ステロ
イド性抗炎症薬(NSAID,商品名:
ボルタレン)よりも強力であり、
一般的なステロイド製剤(商品
名:プレドニン)と同等の抗炎
症効果を示したということです。

クロドロン酸は、欧米で骨粗鬆
症治療薬として承認されている
ため、ヒトに対する安全性は、
実証されています。今後、初め
てのトランスポーター標的型の
鎮痛薬・抗炎症薬になると期待
される、と研究グループは述べ
ています。

炎症とケミカルメディエイター

についての動画です。

 
 


 
 
 
商人が証人を承認する。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 受動喫煙対策を強化する健康増進法改正は必要

 
 
 
 
 
 
受動喫煙対策を強化する健康
増進法改正を、全国の7割を超
える35知事が「必要」と考えて
いることが7月22日、共同通信
の全国知事アンケートで分かり
ました。改正を巡っては、飲食
店の原則屋内禁煙を掲げる厚生
労働省と、条件を緩和して喫煙、
分煙を認める自民党が対立して
います。通常国会への法案提出
が先送りされましたが、14知事
が厚労省案を支持したのに対し、
自民党案はゼロでした。 秋に
想定される臨時国会に向けて、
実効性のある法案がまとまるか
が注目されます。

アンケートは6月20日~7月4
日に実施されました。 全国の
知事に受動喫煙対策について尋
ね、45知事が答えました。

タバコを習慣的に吸っている人

の割合が過去最低となったとい

うニュース動画です。

 
 


 
 
厚労省案を指示したが、支持
は得られなかった。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
 
骨粗鬆症治療薬クロドロン酸
によって小胞型ヌクレオチドト
ランスポーター(VNUT)を阻害
することで神経因性疼痛や炎症
性疼痛、慢性炎症を改善できる
事を世界で初めて明らかにした
のは、偉大な業績です。既存薬
で、といっても欧米でしか発売
されていないようですが、これ
程の多様な作用があることが分
かれば日本の厚生労働省も認可
する事間違いなしだと思います。
私は神経因性疼痛にはミノマイ
シンを使っていますが、炎症性
疼痛、慢性炎症を改善できる他
の薬剤は知りません。非ステロ
イド系抗炎症剤もステロイドも
副作用の問題で長期使用が勧め
られないのですが、この薬であ
れば、使い続けることができそ
うです。
受動喫煙対策を強化する健康
増進法改正を、全国の7割を超
える35知事が「必要」と考えて
いることを自民党も重く受けと
めて頂き、早急に受動喫煙対策
を行うと共に法案改正をして頂
きたいものです。たばこの煙は
PM2.5 であり、喫煙しない人の
肺の奥深くまで達することが分
かっています。飲食店の反対が
あると言いますが、ファミリー
レストランでの、禁煙と分煙の
経営の影響の実験からも禁煙に
した方が良かったという結果が
出ている訳ですから、しっかり
それを反対している人に説明す
る必要があるようです。

近縁の人から禁煙を勧めまし
ょう。笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。