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2018-06-04 00:05:11

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診療マル秘裏話   号外Vol.929  平成29年7月31日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)エイズウイルスの感染の際、重要な役割を果たす酵素
2)メトホルミンの致死的副作用、乳酸アシドーシス の治療薬

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 エイズウイルスの感染の際、重要な役割を果たす酵素

 
 
 
 
 
 
エイズウイルス(HIV)が
細胞に感染する際、重要な役割
を果たす酵素を東京医科歯科大
などの研究チームが特定し、7
月7日付の国際科学誌電子版に
発表しました。HIVは変異し
やすく、薬剤耐性を持ちやすい
のですが、この酵素はHIVが
利用する細胞側の仕組みに関与
します。酵素を抑える新薬がで
きれば、耐性を持ったHIVに
も効果が見込めるという事です。
HIVは自ら増殖する力がな
く、感染した細胞の仕組みを使
って増殖します。
医科歯科大の武内寛明助教ら
は、免疫細胞のTリンパ球にH
IVが感染する際、細胞に取り
付いたHIVが遺伝情報が入っ
たカプセルを侵入させることに
着目しました。カプセルが細胞
内の「MELK」と呼ばれるリ
ン酸化酵素で徐々に分解され、
中から出てきた、HIVの遺伝
情報が細胞の遺伝子に組み込ま
れることを発見しました。
MELKが働かないようにし
た細胞では、カプセルがタイミ
ング良く分解されず、HIVが
増殖しにくいことも分かりまし
た。
武内助教は「HIVが変異し
ても必ず使わざるを得ない宿主
の力を新たな標的として発見し
た。従来の抗HIV薬剤と組み
合わせ、さらに改善された治療
法として提示できる」と話して
います。

エイズについて解説している

動画です。

 
 


 
 
定時で帰宅を提示した。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 メトホルミンの致死的副作用、乳酸アシドーシス の治療薬

 
 
 
 
 
九州大学は、7月4日、糖尿病
治療薬メトホルミンの致死的な
副作用である乳酸アシドーシス
に対して、低酸素状態に対する
生体応答反応(低酸素応答)を、
活性化する薬剤が治療薬として
有効であることを発表しました。

同成果は、九州大学生体防御医
学研究所の南嶋洋司特任准教授
および慶應義塾大学医学部医科
学教室・麻酔学教室の研究グル
ープと、第一三共との共同研究
によるものです。詳細は、2017
年6月12日に米国科学雑誌「Mol
ecular and Cellular Biology」
のオンライン版に掲載されまし
た。

メトホルミンは世界で最も多く
処方されている、2型糖尿病の
治療薬ですが、血糖を低下させ
る作用以外にもガン細胞の増殖
抑制、発ガン率の低下、寿命の延
長などのさまざまな作用を有す
ることが報告されつつあります。
60年以上使用されている古い薬
であり薬価が安いことから、今
後も内服者数は増加すると予想
されます。 しかし、腎機能が
低下した人が、メトホルミンを
内服すると、致死率が約50%と
極めて高い「メトホルミン関連
乳酸アシドーシス(MALA)」が副
作用として発症することが問題
でした。

同論文では、酸素濃度センサー
分子であるプロリン水酸化酵素
PHD の酵素活性を抑制する薬剤
(PHD 阻害剤)によって、乳酸か
らのブドウ糖の合成(糖新生)に
関与する遺伝子群の発現が上昇
し、血中乳酸の肝臓や腎臓への
取り組みが亢進する事で、乳酸
アシドーシスを発症したマウス
の生存率を劇的に改善できる事
を明らかにしました。

このことは、これまで対症療法
しか治療法がなかった乳酸アシ
ドーシスに対して、PHD 阻害剤
が特効薬となり得る可能性を示
しました。

同成果に対し研究者は、「全世
界で1億2千万人以上が服用して
いるメトホルミンは優れた糖尿
病治療薬だが、発症頻度は低い
ながらも、ひとたび発症すると
致死的な乳酸アシドーシスが副
作用として知られていた。今回
の研究成果により、メトホルミ
ン内服に限らず、致死的乳酸ア
シドーシスへの確実な救済策が
確立されることを望む」と述べ
ています。

乳酸アシドーシスについて解説

している動画です。

 
 


 
 
 
9歳の子供が沢山の人を救済
する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
エイズウイルス(HIV)が
細胞に感染する際、重要な役割
を果たす酵素を特定し発表した
のは、偉大な業績です。薬剤に
耐性のウイルスが増える中で、
重要な働きを果たす酵素につい
ては、エイズウイルスが元々持
っているものではなく、宿主の
細胞中のものを必ず使うことか
ら、薬剤耐性のエイズウイルス
にも効果が期待できると予測さ
れています。免疫細胞に感染し
ている最中に細胞に取り付いた
HIVが遺伝情報が入ったカプ
セルを侵入させカプセルが細胞
内の「MELK」と呼ばれるリ
ン酸化酵素で徐々に分解され、
中から出てきた、HIVの遺伝
情報が細胞の遺伝子に組み込ま
れるという裏技を行っていると
は夢にも思いませんでした。
糖尿病治療薬メトホルミンの
致死的な副作用である乳酸アシ
ドーシスに対して、低酸素状態
に対する生体応答反応(低酸素
応答)を、活性化する薬剤が、
治療薬として有効であることを
発表したのは素晴らしい業績と
言えるでしょう。頻度は少ない
ながら、致死的副作用の乳酸ア
シドーシスは、恐ろしい副作用
であり、これがあるために高齢
者では使用が限定されています。
はやく、乳酸アシドーシスを気
にしなくても良くなる様にして
頂きたいものです。  ただし、
乳酸アシドーシスに対する対策
はそれでよくても、腸の弱い人
に対する下痢の対策はできませ
んので、腸の弱い人は内服しな
い方が良いと思われます。

私用の使用が仕様上難しい。


 
 
 
 
 
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職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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