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診療マル秘裏話   Vol.659 平成28年7月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)筋萎縮性側索硬化症の新規治療法の開発に成功
2)発達障害は、特定遺伝子が重複して惹起される

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 筋萎縮性側索硬化症の新規治療法の開発に成功

 
 
 
 
 
東京大学は6月28日、筋萎縮
性側索硬化症(ALS )の、発症
原因に根ざした、新規治療法の
開発に成功したと発表しました。
この研究は、国際医療福祉大学
臨床医学研究センター特任教授
で、東京大学大学院医学系研究
科講師の郭伸氏らの研究グルー
プによるもの。同成果は、「Sc
ientific Reports」オンライン
版に同日付けで、掲載されてい
ます。

人でも発症原因になっている
とみられ、この遺伝子をターゲ
ットにした新しい治療法の開発
に役立つ可能性があるという事
です。

チームによると神経発達障害
が染色体の一部分の重複により
生じることは既に報告されてい
ましたが、詳しいメカニズムは
不明でした。  根ざした新規
治療法の開発に成功したと発表
しました。この研究は国際医療
福祉大学臨床医学研究センター
特任教授で東京大学大学院医学
系研究科講師の郭伸氏らの研究
グループによるものです。 同
成果は、「Scientific Reports」
オンライン版に同日付けで掲載
されています。

研究グループはこれまで,ALS
では、神経伝達に関わるグルタ
ミン酸受容体の一種であるAMPA
受容体の異常が運動ニューロン
死の原因であることを突き止め
ていました。具体的には、AMPA
受容体のカルシウム透過性を、
規定するサブユニットであるGl
uA2に、本来生ずべきRNA編集(
転写後の一塩基置換)が起こら
ず、未編集型GluA2 が発現する
ためカルシウム透過性が異常に
高いAMPA受容体が運動ニューロ
ンに発現していること、加えて、
GluA2が未編集となるのは、RNA
編集酵素である,ADAR2 酵素の
発現低下のためであることを確
かめていました。さらに、ADAR
2 のコンディショナルノックア
ウトマウス (AR2 マウス)の
解析からADAR2 酵素の発現低下
は、異常なカルシウム透過性AM
PA受容体の発現を引き起こす事
により運動ニューロン死の直接
の原因である事を証明し、孤発
性ALS の運動ニューロンで起き
る、TDP-43の局在異常(TDP-43
病理)を引き起こすことからも、
この分子異常が、孤発性ALS に
病因的意義を持つことを示して
きました。

一方、高選択非競合AMPA受容
体拮抗剤であるペランパネル(
製品名:フィコンパ)は、グル
タミン酸によるシナプス後AMPA
受容体の活性化を阻害し、神経
の過興奮を抑制することで運動
ニューロン死を抑制すると考え
られます。

研究グループが開発した孤発
性AR2マウスでは、ALSに特有な
運動機能障害、選択的な運動ニ
ューロン死、ALSに特異的なTDP
-43 病理が観察されることから、
孤発性ALS の病態を反映するモ
デル動物であると考えられます。
そこで、このマウスに、臨床的
に用いられている薬用量相当の
ペランパネルを経口的に投与し
効果を検討したところ、脊髄の
運動ニューロンの減少が有意に
抑制され進行性の運動機能低下
が抑えられました。 また、ALS
に特有なTDP-43蛋白の細胞内の
異常な局在変化を改善しました。
これらは、ペランパネル投与に
よりAMPA受容体での異常なカル
シウム透過性が改善され、神経
細胞の過興奮が抑えられた結果、
運動ニューロン死が阻止された
と考えられます。

この効果は、症状が進行した
時期のマウスにおいても確認さ
れており、全てのマウスが90日
間の経口投与を完了できたとい
う安全性の面からも,孤発性ALS
患者に対しての治療効果が得ら
れる可能性があることを示唆す
るとしています。

ペランパネルはすでに承認さ
れているてんかん治療薬であり、
ヒトに換算した場合にてんかん
治療に要する用量以下でマウス
に有効性が確認できたことから、
臨床応用へのハードルも低いと
考えられ、ALS の特異的治療法
になるものと期待されると研究
グループは述べています。

難病在宅療養用賃貸住宅マンシ

ョンのCM動画です。

 
 


 
 
 
換算した人数でも閑散として
いた。笑

 
 
 
 
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2】 発達障害は、特定遺伝子が重複して惹起される

 
 
 
 
 
注意力や落ち着きがなくなる
注意欠陥多動性障害(ADHD)等
の神経発達障害は、特定の遺伝
子が重複して存在すると引き起
こされることを、大阪大の山下
俊英教授(神経科学)のチーム
がマウスの実験で突き止め、5
日付米専門誌電子版に発表しま
した。

人でも発症原因になっている
とみられ、この遺伝子をターゲ
ットにした新しい治療法の開発
に役立つ可能性があるという事
です。

チームによると神経発達障害
が染色体の一部分の重複により
生じる事は既に報告されていま
したが詳しいメカニズムは不明
でした。

ADHDを治す方法について解説

している動画です。

 
 


 
 
欠陥のある血管が病気を起こ
す。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
筋萎縮性側索硬化症(ALS )
の、発症原因に根ざした、新規
治療法の開発に成功したという
のは、偉大な業績です。ペラン
パネルは、抗てんかん薬である
ことは認めますが、他の抗てん
かん薬と併用で使う薬である事
を指摘したいと思います。しか
し、ALS に対する治療は、単独
で大きな効果を現すものと期待
しています。
注意力や落ち着きがなくなる
注意欠陥多動性障害(ADHD)等
の神経発達障害は、特定の遺伝
子が重複して存在すると引き起
こされることを突き止めたのは、
偉大な業績です。 人でも発症
原因になっているとみられ、こ
の遺伝子をターゲットにした新
しい治療法の開発に役立てて欲
しいものです。子供の時に見過
ごされ、大人になってはじめて
見つかった発達障害が問題とな
っています。発達障害でも早期
発見早期治療が大原則です。新
治療法に期待したいと思います。

多動の少年を他動的に動かし
てリハビリする。笑

 
 
 
 
 
 
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