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2018-06-02 00:22:46

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診療マル秘裏話    号外Vol.928  平成29年7月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)間葉系幹細胞の内、移植適応細胞の目印を発見
2)中高年のもの忘れ改善をうたう、市販の医薬品

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 間葉系幹細胞の内、移植適応細胞の目印を発見

 
 
 
 
 
 
骨髄等から取り出されて再生
医療に使われることが多い「間
葉系幹細胞」のうち、移植に適
した細胞を選ぶ目印を見つけた
と、東京医科歯科大の赤澤智宏
教授らのチームが7月6日、英科
学誌サイエンティフィック・リ
ポーツに発表しました。 この
細胞を使う再生医療はすでに数
多く開発されていて、効果を高
められる可能性があるという事
です。

間葉系幹細胞は体の中にわず
かにあり、軟骨や筋肉、脂肪等
に変わることができます。間葉
系幹細胞の目印は複数あります
が、一つの目印だけで特定する
ことは難しかったという事です。
チームは、ラットの骨髄の細胞
表面にある分子のうちCD73
という分子に注目すれば効率的
に取り出せる事を発見しました。

この細胞を別のラットの皮下
に移植すると、これまでの方法
で取り出した間葉系幹細胞より
も生着しやすく拒絶されにくい
ことが判明しました。人やマウ
スの骨髄細胞でも同じ目印で間
葉系幹細胞を選び出せました。

この細胞を使った治療は、骨
髄移植の後に、移植された免疫
細胞が患者の臓器や皮膚を攻撃
する急性移植片対宿主病(急性
GVHD)で承認されています。
ほかに脊髄(せきずい)損傷等
様々な治療に用いる臨床試験が
世界中で約800あるそうです。
赤澤教授は「これまでの方法に
比べ、コストを省き、品質管理
をしやすくなる可能性がありま
す。臨床で使ってもらいたい」
ということです。

脂肪幹細胞を使っての再生医療

についての動画です。

 
 


 
 
品質管理を取り締まる官吏、


 
 
 
 
 
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2】 中高年のもの忘れ改善をうたう、市販の医薬品

 
 
 
 
 
 
「最近、人の名前が出てこな
い……」。そんな中高年のもの
忘れ改善をうたう市販の医薬品
の発売が続いています。漢方薬
に使われる生薬のエキスが主成
分で、厚生労働省がガイドライ
ンを示したことを受けて各社が
発売しました。ただ、薬が効能
をPRする「加齢による中年期
以降の物忘れ」と認知症は異な
り、厚労省は販売時に注意喚起
する様メーカーに求めています。

市販の漢方薬でシェア1位の
クラシエ薬品は「アレデル顆粒
」(税抜き1900円)を売り
出しました。思い出せなかった
「アレが出てくる」という意味
で商品名を付けました。商品の
外箱には「物忘れを改善する」
と表記してアピールしています。

小林製薬は、錠剤タイプの「
ワスノン」(同3700円)を
発売しました。同社によると、
含まれる成分が、「脳内の情報
伝達を活性化する」ということ
です。ロート製薬も「キオグッ
ド顆粒」(同1800円)を売
り出しました。売れ行きは好調
という。

各社の薬の主成分は「オンジ
エキス」。オンジとは、植物の
イトヒメハギの根の部分を使っ
た生薬で、東洋医学で「健忘」
に効く薬として、使われてきま
した。

複数の生薬を組み合わせた、
漢方薬は普及していますが、1
種類の生薬をエキスに濃縮した
医薬品は国の審査基準の整備が
遅れていました。2015年、
厚労省が、一般用医薬品向けの
生薬の製造方法や効能などのガ
イドラインを作りました。オン
ジはその一つで、各社が「もの
忘れ改善薬」を商品化しました。

もの忘れでも日常生活に支障
が出るなど、認知症が疑われる
場合は、早期に医療機関を受診
する必要があります。クラシエ
薬品は商品紹介のホームページ
に「物忘れの内容によって病気
(認知症)の前兆を疑うことも
重要」と記載しています。厚労
省はメーカーに対し、「適切な
医療を受ける機会が失われない
よう、注意喚起を含めた配慮を
求めている」としています。

オンジ配合商品のCM動画です。

 
 


 
 
 
換気の注意喚起を行う。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
骨髄等から取り出されて再生
医療に使われることが多い「間
葉系幹細胞」のうち、移植に適
した細胞を選ぶ目印を見つけた
のは、偉大な業績です。ラット
の骨髄の細胞表面にある分子の
うちCD73という分子に注目
すれば効率的に取り出せるので
CD73が目印です。 この目印の
ある細胞をセルソーターという
機械を用いて集めれば、移植に
適した間葉系幹細胞を得ること
ができるという訳です。 この
細胞を使った治療は、骨髄移植
の後に、移植された免疫細胞が
患者の臓器や、皮膚を攻撃する
急性移植片対宿主病(急性GV
HD)で承認されており、ほか
に脊髄損傷等様々な治療に用い
る臨床試験が世界中で約800
あるということは、たくさんの
病気の患者さんを、救済できる
可能性を秘めた細胞と言えるで
しょう。
中高年のもの忘れ改善をうた
う市販の医薬品の発売が続いて
いるのは喜ばしいことです。し
かし、認知症をこの市販の医薬
品で治療することはできません。
中高年のもの忘れと認知症をい
かに区別して考えるか、裏がえ
せば、いかに適応の病名をはっ
きりさせるかが課題であると言
えましょう。もの忘れと認知症
の違いは、ヒントを与えると答
えが得られるのがもの忘れで、
ヒントを与えても答えが得られ
ず、頓珍漢なことを言うのが、
認知症とされています。認知症
の場合、その事柄自体を忘れて
いるので、頓珍漢な受け応えを
するようになると考えられます。
「オンジエキス」のお世話にな
らぬよう、脳神経を鍛えたいと
考えている次第です。

師範が市販の物忘れ改善薬を
購入した。笑

 
 
 
 
 
 
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職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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