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2018-06-13 00:07:28

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診療マル秘裏話   号外Vol.937  平成29年8月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ヒトMuse細胞を慢性腎臓病モデルマウス に静脈投与
2)iPS細胞由来心筋シートを心臓病患者に移植し治療

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ヒトMuse細胞を慢性腎臓病モデルマウス に静脈投与

 
 
 
 
 
 
東北大学は7月13日、ヒトMu
se細胞を慢性腎臓病モデルマウ
スに静脈投与すると、腎組織が
修復され腎機能が回復すること
を明らかにしたと発表しました。
この研究は、同大大学院医学系
研究科細胞組織学分野の出澤
真理教授の研究グループが、日
本大学医学部およびカリフォル
ニア大学ロサンゼルス校の研究
グループと共同で行ったもので
す。研究成果は「Journal of t
he American Society of Nephr
ology」に掲載されています。
Muse細胞は、発見当初、骨髄や
皮膚に存在する腫瘍化の可能性
がほとんどない多能性幹細胞と
して位置付けられていましたが、
ヒトの身体の修復を行う「生体
内修復幹細胞」としての可能性
が明らかになってきました。静
脈投与で傷害組織に集積し、そ
の組織に応じた細胞に自発的に
分化することで組織を修復する
ことが知られています。

研究グループはヒト細胞を拒絶
しない免疫不全マウスにおいて
薬剤投与によって慢性腎臓病モ
デルを作成しました。ヒト骨髄
由来のMuse細胞を静脈投与した
所、傷害を受けた腎臓の濾過器
官(糸球体)に選択的に生着し、
自発的に糸球体を構成する細胞
として分化しました。 糸球体
構成細胞に分化したMuse細胞は
投与後7週においても腎臓内で
生存し、腎機能を改善したとい
うことです。 その一方、免疫
機能が、正常なマウスモデルで
免疫抑制剤を投与せずに同様の
実験を行った所、ヒトMuse細胞
は5週までは分化・生存し、顕
著な腎機能の回復を示しました
が、7週後になると排除され、
腎機能も悪化したことから、Mu
se細胞が糸球体構成細胞として
生着していることが腎機能回復
に直接寄与していることが示さ
れました。

今回の研究成果によりMuse細胞
の点滴投与で慢性腎臓病を修復
再生できること、またドナーの
Muse細胞が長期間にわたってレ
シピエントの体内に残り、回復
効果をもたらす可能性が示唆さ
れました。また、これまで再生
医療は、コストと時間がかかる
ハードルの高いものというイメ
ージがありましたが、Muse細胞
の点滴による再生医療が可能に
なれば、大きく一般普及し現在
の医療を大きく変える可能性が
ある、と研究グループは述べて
います。

Muse細胞について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
化膿病変の治療は可能と返事
した。笑

 
 
 
 
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2】 iPS細胞由来心筋シートを心臓病患者に移植し治療

 
 
 
 
 
人の人工多能性幹細胞(iPS
細胞)から作製した心筋シート
を心臓病の患者に移植し、心臓
機能を改善させる治療について、
大阪大の澤教授(心臓血管外科)
のチームが早ければ今週中にも、
臨床応用に向けた患者への移植
実施計画を学内の倫理委員会に
申請する方針であることが7月
18日、分かりました。

大阪大関係者によると、iPS
細胞を心筋細胞に変化させてシ
ート状に加工しました。心不全
患者さんの心臓に、はり付けて
効果や安全性を確認します。

学内倫理委とは別に、国にも
申請し、了承が得られれば本年
度中にも実施する方針です。こ
れまでに、人のiPS 細胞から作
ったシートを使った動物実験で
心機能改善に成功しています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
異色の移植治療を行う。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
ヒトMuse細胞を慢性腎臓病モ
デルマウスに静脈投与すると、
腎組織が修復され腎機能が回復
することを明らかにしたと発表
したのは、画期的な業績です。
慢性腎臓病のレベルが問題とな
りますが、重い慢性腎臓病でも
改善するとなれば、透析を回避
することもできるようになって
欲しいと切に願う次第です。折
しも、慢性腎臓病から腎不全の
患者さんが激増して、透析に陥
る患者さんも増えていることか
ら、臨床試験が開始されれば、
上記のような期待も膨らみます。
人の人工多能性幹細胞(iPS
細胞)から作製した心筋シート
を心臓病の患者に移植し、心臓
機能を改善させる治療について、
大阪大の澤教授(心臓血管外科)
のチームが早ければ今週中にも、
臨床応用に向けた患者への移植
実施計画を学内の倫理委員会に
申請する方針であることは偉大
な業績です。下肢の筋肉から筋
芽細胞を取り出して培養して、
同じくシート状にして張り付け
ることで心不全が改善した症例
があることは知っておりました
が、iPS 細胞となるとやや敷居
が高くなるものと推察致します。

神聖な治療を申請して実践す
る。笑

 
 
 
 
 
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藤田 亨
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