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2018-06-28 01:36:08

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診療マル秘裏話   号外Vol.950  平成29年8月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)肥大型心筋症原因遺伝子を持つ精子をゲノム編集
2)糖尿病モデル動物の腎臓繊維化を画像化に成功

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 肥大型心筋症原因遺伝子を持つ精子をゲノム編集

 
 
 
 
 
 
突然死を招く肥大型心筋症の
原因遺伝子を持つ男性の精子に
ついて健康な女性の卵子と体外
受精を行う際に遺伝子の変異を
修正する実験に成功したと、米
オレゴン健康科学大や韓国・基
礎科学研究院などの研究チーム
が8月2日付の英科学誌ネイチ
ャー電子版に発表しました。
全遺伝情報(ゲノム)のDN
A配列を容易に切断、改変でき
る、「ゲノム編集」と呼ばれる
技術を応用しました。 実験は
米国で、遺伝子変異を修正した
体外受精卵を母胎に移植しない
ことを前提とする基礎研究とし
て行われました。
将来、技術水準が向上して、
成功が、確実になれば、遺伝性
疾患が親から子に受け継がれる
のを防止できます。一方で、ゲ
ノム編集の応用をめぐっては、
親が子の容姿を好みにデザイン
するなどの可能性が懸念されて
おり、研究チームは臨床応用に
は社会的な合意も必要だと強調
しています。
ヒトの体外受精卵で、遺伝子
変異を、ゲノム編集で修正する
実験の論文は、2015年以降、
中国の研究者らによる発表が相
次いでいました。いずれもリボ
核酸(RNA)と酵素で構成さ
れる「CRISPR/Cas9
(クリスパー・キャスナイン)」
と呼ばれる、最新のゲノム編集
技術を使っており、今回の実験
も同様です。
しかし、精子と卵子の体外受
精後に「CRISPR/Cas
9」を導入するのではなく、体
外受精と同時に導入する工夫を
しました。その結果、受精卵が
分裂増殖した際に、遺伝子変異
を修正し損ねた細胞が、交ざる
事態を防ぐことができました。

肥大型心筋症について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
習性を修正する。笑

 
 
 
 
 
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2】 糖尿病モデル動物の腎臓繊維化を画像化に成功

 
 
 
 
 
 
糖尿病による腎障害により、
発症する糖尿病性腎症は、日本
における人工透析の最も頻度の
高い原因です。 慢性腎臓病の
病気の進行は、腎臓の組織繊維
化と密接な関係があることが知
られていました。しかし、これ
まで糖尿病性腎症では組織繊維
化は侵襲的な腎生検でしか評価
ができず、MRI やエコーなどの
画像検査では評価が困難でした。

近年、拡散MRI が腎臓の繊維化
を評価できる可能性が示唆され
てきましたが、未だ確立してい
るとはいえませんでした。また、
糖尿病性腎症に関しては、組織
の浮腫が画像に影響を与えるた
め、拡散MRI では評価不可能と
考えられており、浮腫の影響に
よらず、繊維化を評価する画像
診断が求められていました。

今回、同研究グループでは拡散
MRI を多方向から撮影し画像化
したDTI-MRI と、より感度の高
い撮影方法であるスピンエコー
法を組み合わせた撮影方法を開
発し、ラット糖尿病モデルの腎
臓を撮影することにより、腎臓
の繊維化を画像化する事に成功
しました。従来の方法では、約
3時間の長時間のMRI 撮影が必
要になり、その間腎臓を静止さ
せておく必要がありましたが、
同研究グループは長時間腎臓の
血流、温度を変化させることな
く静止可能な特殊な器具を開発
することで、腎臓を静止させて
撮影することを可能にしました。

同成果により今後、生体で腎臓
を固定する方法や、さらに感度
の良い撮影方法に改良すること
で、糖尿病による腎障害の進行
の程度を非侵襲的に正確に評価
する手法の実用化が期待される
ということです。

糖尿病性腎症について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
性格を正確に評価する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
突然死を招く肥大型心筋症の
原因遺伝子を持つ男性の精子に
ついて健康な女性の卵子と体外
受精を行う際に遺伝子の変異を
修正する実験に成功したのは、
偉大な業績です。遺伝子変異を
修正した、体外受精卵を母胎に
移植しないことを前提とすると
いう条件がついていますがこの
条件がついていないと修正した
受精卵から子供が生まれてしま
い、生まれた子供に障害がある
可能性がわずかでもあるという
ことです。仮に障害がある子供
が生まれた場合、治療を行った
医療機関の人々が責任をとる事
はできないと考えています。そ
のため、このような条件付きで
基礎的研究が進められるものと
理解しています。
これまで糖尿病性腎症では、
組織繊維化は侵襲的な腎生検で
しか評価ができず、MRI やエコ
ー等の画像検査では評価が困難
であるという現実は、糖尿病性
腎症の進行の程度が画像で評価
しがたいと思われてきました。
しかし、拡散MRI を多方向から
撮影し画像化したDTI-MRI と、
より感度の高い撮影方法である
スピンエコー法を組み合わせた
撮影方法を開発し、ラット糖尿
病モデルの腎臓を撮影すること
により、腎臓の繊維化を画像化
する事に成功したので腎症進行
の程度が画像で分かる様になり
ました。侵襲的な腎生検をする
必要が無くなったと言えましょ
う。素晴らしい技術革新と言え
るのではないでしょうか?

氷菓の味を評価する。笑

 
 
 
 
 
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